かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、情報発信中。
コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

ジンガサゴケ流星群☆彡

2011-04-21 10:31:10 | コケをめぐる旅
鎌倉のとある道ばたにて。





お地蔵様の前を通りがかったときに、
なんとなく私のコケセンサー(※)が反応。


  ※コケセンサー:コケ好きたちの間で使われているコケ用語(主に私の周りですが・・・)。
   コケ好きたちのコケ探知機。とはいえ別に特別な道具があるわけではなく、
   単にコケを探す前に「コケと出会いたい!」と気持ちを高め、持続させることをいう。
   そうすることで自然と目線が地面へいき、歩くスピードもゆっくりになり、
   コケと出会える確率が高くなる。性能レベルは本人の気力次第。「コケサーチャー」とも言う。



(お地蔵様、どうしました?)

とたずねると、

(わたしの足元に流れ星が落ちたのです)

とおっしゃる。


はてはて。台座の辺りをよく見ると・・・




おぉ。コケだ!



さらにしゃがんでよく見てみると・・・




ほんとだ!ミドリの星々が!!


実はこれ、ジンガサゴケの
雌の生殖器官・雌器托(しきたく)の群落。

星のようにも見えるけど、
名前に「ジンガサ」とつくとおり、
陣笠のようにも見える。



▲雌器托の切れ込みは3~5(※)とのことで、
 星のように見えるものもあれば陣笠のように見えるものもあり。

  ※参考文献:『学校のコケ』(全国農村教育協会刊)



いずれにせよ、これらの雌器托たちはまだ背が低く、若い状態。
もうしばらくしたら、もっと背が伸びて目立ってくるにちがいない。



▲1本だけいち早く背が伸びた、はりきり屋さんの雌器托。



●おまけ
帰りに鎌倉駅近くの甘味屋でお茶。抹茶くずきり。
あ・・・またミドリだ。