goo blog サービス終了のお知らせ 

ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

何故負けたのか。

2012年08月05日 | 私事
今年も8月6日、9日、そして15日と太平洋戦争にちなむ語り継がなければいけない日が巡ってきます。

たまたま今日、1945年8月15日に焦点をあてた東宝35周年記念映画の「日本の一番長い日」をDVDで視ました。別に意図していたわけでは無く、大分前に登録したレンタルリストから最近送られてきた1枚だったからです。
そしてこちらもたまたま最近、組織論の名著「失敗の本質」をネタ本とした『「超」入門 失敗の本質』という本を読みました。

戦争の悲惨さ、平和の大切さを語り継ぐことはとても大事なことですが、戦争に何故負けたのかについてあまり突っ込んだ内容では語り継がれていなかったように感じていました。
そんな時に、今から20年以上前に「失敗の本質 ~日本軍の組織論的研究~」という本に出会ったのは衝撃でした。
学校等で表面的に教えられた大国アメリカとの間の資源や物資の差だけではなく、日本は負けるべくして負けたことを史実を基に確固たる分析の下にあぶり出していたからです。

オヤジはこちらもまた日本人は目を逸らさずに語り継ぎ、現代の日本に活かしていかなければならないと感じます。

ところが1990年代の失われた10年然り、大震災における原発の対応然り、そしてまさに現在の政局しかり、リスクに目を背け、真のリーダーシップが存在せず、何より政治屋もそして国民の一部もまた「集団の空気」に支配されていて、現代日本は日本軍が犯した失敗の本質を未だ払拭できていない現実があります。

これが日本人の特質であり、時には良さなのかもしれませんが、世界の中で生きていくために、特にビジネスや外交においては通用しないこと、そして同じ失敗を未だにし続けている危うさから目を逸らさず変革していかなければならないと思います。
そして真摯で勤勉な日本人だからこそ、乗り越えていけるはずです。