「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

安倍”総裁”の”違法ではないが適切ではない”都知事選支援運動

2016-07-30 06:01:11 | 2012・1・1


昨日わが家に配られてきた新聞の折り込み広告に混じって写真のような”違法ではないが適切ではない”のがあった。東京都知事選に出馬している特定の一候補への支援のビラである。”都知事選にはクリーンで公平、元総務大臣候補者に””東京生まれ、東京育ち”にと書かれ”私たちは力を合わせて応援している”と、安倍晋三自民党総裁、山口奈津男公明党代表それに“あたたかさと夢あふれる東京を実現する会”岡村正会長(前東京商工会議所会頭)の顔写真が載っている。

誰が読んでも自民.公明両党が推薦している”あの候補”である。ビラには一切名前や写真は載っていない(男性のイラストはあるが)。安倍晋三総理ではなくて”総裁”である。ビラの責任者も”あたたかさと夢あふれる東京を実現する会”で”違法ではないよう気を配っている。しかし、投票日前になって配るビラとして果たして適切なものだろうか。

”判官びいき”という言葉がある。源義経九郎判官の故事にならって”弱者に同情して肩を持ち応援する”意味だが、三代続く僕みたいな江戸っ子の中には”判官びいき”が多い。”東京生まれ東京育ち”とケチなことなど言わない。党の支援も組織もなく、日焼け止めで厚化粧して孤軍奮闘している候補を応援したくなる。それにしても、政策論議ではなく、自分だけが公平だといったフレーズは他候補への誹謗にもつながる。避けるべきである。