「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

参院選挙と老人有権者の事前投票

2016-07-10 06:08:32 | 2012・1・1
参院選の事前投票数が新聞に出ていた。公示翌日の6月28日から7月8日までの16日間に全国で事前投票を済ませた方は1320万人で、全有権者の12.38%、前回の選挙より投票期間は1日長いが、24%も増加している。僕ら老夫婦も先日、老妻の”棒体操”のお稽古があった日、一緒に投票所のある地域センターへ行き、僕も”棒体操”に飛び入り参加しながら投票も済ませてきた。

今日の投票日は幸いほとんど全国的に好天気だが、僕ら高齢者にとっては投票率は天候に左右される。杖をつき傘をさして行くのは危険である。従って事前に好天気な日を選んで事前に投票する。僕らが投票した日もほとんどがご同様なお年寄りであった。でも投票所まで行ける老人は好い。高齢者介護施設に入居の老人たちはどうなのだろうか。投票所が施設に出向いて投票が行われた話は聞いたことはない。多分、介護度の高い老人は棄権されていると思う。

東京では都知事選挙の話題は高いが、参院選の関心は低いようだ。今日一日の投票に期待したいが、その意味では事前投票制度は好い。東京では場所によっては、乗降客に多い電車の駅構内にも投票所が設けられた。施設のお年寄りも一票の権利はある。事前期間中でよい。施設を巡回してお年寄りが一票を投じる機会を設けてもよいのではないか。腰の曲がった老人が杖をつきつつ、投票する姿は痛ましい。超高齢者社会の到来がすぐ近くまで来ている。関係者は是非検討して貰いたい。