「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

参院選 野党一本化の効果はどうだったのか

2016-07-11 07:21:19 | 2012・1・1
昨夜は参院選の開票結果をラジオで聞きながら”眠れない”一夜を過ごしたが、結果は事前の予測通り、自民公明与党が改選議席の過半数の61を上回る70議席(自民56、公明14)を獲得、非改選議席を入れれば改憲発議に必要な三分の二の議席数を超え勝利に終わった。

野党第一党の民進党は、改選議席の47を下回る32議席、明らかに敗北だったが、一人選挙区で野党の共産、社民と組んで候補を一人に絞った作戦で、11勝21敗だった結果に注目した。これも敗北には違いないが、前回の選挙での一人区では29敗2勝だったのを思うと必ずしも大敗とはいえない。岡田代表も、前回の選挙はドン底だったが、回復途上にあると手ごたえを評価している。確かに、候補にを一人に絞った新潟、長野、宮城などにはそれが感じられる。

東京では、14日都知事選挙が告示され、31日の選挙に向けて選挙戦が始まるが、自民、民進の与野党ともいまだに推薦候補を決めていない。ここ一両日中には決まると思うが、今回の参院選の一人区の結果をどう評価するだろうか。前回、前々回と共産党の推薦を受け、今回も出馬を表明している、宇都宮健児氏に対して、民進党はどう対応するのか。それとも俳優、石田純一氏の呼びかけに答えて統一候補に推薦するのか注目される。

参院選挙での自民公明与党の勝利は、政治の長期安定を望む有権者の声だと思う。四党の統一候補といっても、民進、共産など政策の違う政党である。統一候補などありえない。。