「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

断食月のテロ 今度はバングラで日本人も犠牲

2016-07-02 05:42:31 | 2012・1・1
バングラディシュの首都ダッカで、またISの犯行とみられるテロが発生した。犯人たちはレストランで、外国人客らを人質にとり、警官隊と銃撃戦となったが、日本人7人を含む多数の犠牲者を出した模様である。、今、イスラム教徒は6月6日から7月5日まで断食中(ラマダン)で、日の出から日没までは断食している。事件は彼らにとってラマダン最後の聖なる金曜日の夜に起きている。レストランはダッカ市内の日本大使館も近くにある中心街にあり、犠牲者はJICA(国際協力機構)の関係者である。

ISは断食月前の5月、声明を発表し今年のラマダン期間中にテロを多発させると述べていたが、その通り多い。6月13日の米国フロリダ州の銃撃テロで51人が死亡に始まって28日にはイエメンのカムラの自爆テロで42人、29日にはトルコのイスタンブールの国際空港では、ロシア人ISにより36人が無差別に殺されている。相互の関連性は解らないが、いずれもISがらみである。

1950年から60年代にかけて新聞社の外信部でイスラム圏を担当していたが、何故か当時も、イスラム圏諸国では断食月にク―デターが多かった記憶がある。やはり、日中いっさい飲食しないことは、精神的なストレスになるのかもしれない。

外務省の海外安全HPには、昨年度ラマダン期間中に起きたテロを列挙し、今年も期間中はイスラム圏居住者や旅行者に対して安全への注意を呼び掛けている。幸い、これまでは日本人がテロに巻き込まれたケースはなかったが、やはり、油断は禁物である。日本でも近年イスラム教徒の外国人が増え、周囲に断食している人を見かけるようになった。断食期間中は、それとはなくの配慮が必要であり注意が肝要である。