「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

今年もコロナコロナの一年 無感動の東京五輪

2021-12-31 09:44:47 | 2012・1・1
2021年(令和3年)も今日が大晦日だが、昔のような「おおつごもり」の季節感はない。ただ1年の節目としてこの一年を振り返ってみたが、旧制高校のざれ歌デカンショ節みたいにただただ”コロナコロナ”の一年であった。今年の東京のコロナ禍は元旦新規感染者783人で年が明け,大晦日は78人であった。数字だけ見ると減少しているが、激変のコロナ禍1年であった。松が明けぬ1月7日には 感染者は2447人に激増、緊急事態宣言が発令された。この宣言はその後延長されたり、解除されたり、再発令されたりして9月30日まで続いた。その間8月13日には5703人の最多記録を出している。

個人的にもコロナ禍に引きずりまわされた一年であった。1月の非常時宣言が発令された直後通園していたリハビリ介護施設の病院で職員二人がコロナ感染が出た。施設は閉鎖されなかったが、老生は大事をとって5月末まで休院したが、この結果、フレイル度は心身ともに深まってしまったようだ。施設を変えて、リハビリの介護メニューを変えてみたが、元のようにもどらない。

本来ならば今年最大のイベントであったTOKYO 2020もあまり感激した人は少なかったのではないだろうか。1年遅れで安全を期しての開催だったがやはり観衆を入れての開催でも盛りあがりにかけていた。金メダルを12もとる日本勢の活躍があったが、1969年の前回五輪を知っている老生には感激がなかった。




米軍基地はコロナ防止の"水際”作戦地域ではないのか

2021-12-30 09:55:48 | 2012・1・1
日本国内にある米軍基地には、国のコロナ禍防止作戦は適用されないのか。沖縄のハンセン基地に次いで、今度は山口県の岩国基地で基地の関係者80人がコロナに新規感染した。購読紙には軍秘なのか詳細には触れていない。だが、政府が発表した山口県の新規感染者は普段より多い10人だ。感染がオミクロンによるものであるかどうかは不明だが、米軍基地からとすれば問題である。

政府発表によると、29日の「空港検疫所など」の感染者数は103人と過去最多も気になる。成田、羽田、関空、中部の4空港のようだが、政府の水際作戦に多少疑念を持つ老生は「空港検疫所など」の「など」が何を指すのか、岩国基地のクラスター感染を思ったりした。

新年まであと数日、全国的に新規感染は増加の傾向にあり、29日東京では1日76人と10月13日以来70人台に戻った。昨年大晦日に1387人を記録したことを想い出すが、今年はテレビでは賑やかさを戻した上野アメ横の買い物風景を紹介̪̪していた。しかし、東京にも七つも米軍基地がある。岸田総理は先手先手の対応策をとると言っている。基地の司令官に対して注意を促して貰いたい。





心配な大阪の老人施設のオミクロンのクラスター

2021-12-29 09:56:47 | 2012・1・1
「 オミクロン初のクラスター大阪」と購読紙の産経新聞(12月29日付け首都圏版2面)に4段見出しで大きく載っていた。大阪府の寝屋川市の老人施設で8人のコロナ新規感染が発生、うちスタッフ2人がオミクロンと判明したという。同じ記事の中で、京都大学の研究チームはこれに関連して1月中にはコロナ.ウィルスの9割以上がオミクロンにとってかわられると政府に提言したとのことだ。

欧米からの報道によれば、オミクロンは従来種に比べて感染力が強く、感染経路が分らないようで、あっという間に拡大している。日本でも空港施設での新規感染者が連日増えており、28日には69人と過去最多である。全国的にも感染者数は増加の傾向にある。地域別にみても大阪は東京の46人より多い51人と多い。

個人的なことで恐縮だが、老生は1月上旬、ショートステイで高齢者介護施設に入居する予定になっている。寝屋川のクラスターではスタッフがオミクロンに感染している。当然ワクチンを接種ずみと思うが、オミクロンはワクチンに対してブレーキ.スルーなのか。老生は6月に2回目のワクチン接種を終えている。6か月経過しているが、3回目の接種については行政側からなんの通知もない。ショートステイして大丈夫だろうか。

日イ関係蔵書を大学に寄贈 90年前のSATAKEアルバム

2021-12-28 10:19:23 | 2012・1・1
昨日、前から在日インドネシア大使館を通じて協力を御願いしていた老生の蔵書を大学など研究機関に寄贈したいという申し出に対して、大東文化大學で教鞭をとるミヤ.ドゥイさんと夫君の国士館大学講師、ジャクハールさんの來訪を受けた。老生は新聞社のジャカルタ特派員、その後のフリーの時代を含めて半世紀上インドネシアと関係があり、200冊以上蔵書がある。しかし、すでに卆寿の年齢を過ぎており、最近はフレイルの度合いも深まってきてお役にたっているとは思えない。そこで、断捨離世代だが、思い切って寄贈を決意した。

お二人は政治学、アセアン地域の近代政治を専門としているが、細かい分野については違う。お二人で相談して老生の蔵書を分配するそうだが、貴重な一冊は日イの研究者の間で”幻の一冊”といわれる、日本人の実業家、佐竹氏が1930年ロンドンで出版した写真アルバム「Sumatora Jawa Bali」である、内容はスマトラ、ジャワ、バリ島の自然と風俗の紹介だが、一部はカラーで撮影されており、何より豪華な装丁である。驚いたことにお二人ともこの本をご存じだった。

老生はこのSatake アルバムを30年ほど前、戦時中の旧日本軍による防空壕虐殺虚妄を調査中知り合った近衛歩兵連隊の松浦中尉から譲り受けた。松浦中尉は既にこの世にはないが、老生はその旨、お譲りしたアルバムに書いておいた。じゃがたらお春の足跡から数えれば日イ関係の歴史は長い。正しい視点から老生の寄贈した本が役立てばよい。



47都道府県 旅ゆかば 富士河口町 山中湖村 五湖

2021-12-27 06:44:08 | 2012・1・1
山梨県の南西部の昔、富士山の爆発で溶岩流が河川を堰止め形成した五つの湖と自然林で囲まれた風光明媚な地帯、富士五湖と一般的に言うが、行政区分では精進湖(しょうじこ)西湖,河口湖、本栖湖の四つが富士河口町、山中湖が山中村に属している。

ここで一声 年末年始の人出に警告が必要では

2021-12-26 08:48:38 | 2012・1・1
ク。リスマスの25日、全国のコロナ新規感染者数は303人と過去最多、10月21日以来、約2か月ぶりの記録破りだった。その主な原因は全国の空港検疫所など出入国管理スポットで56地点。ついで地域別では東京38、神奈川29、沖縄29,大阪22、北海道22、群馬16、京都14、福岡10、栃木10という順であった。キリスト教国ではないわが国であり、あまり参考にはならないが。

インターネット情報によると、海の向こうのニューヨーク州では今クリスマス休暇中だが、24日の新規感染者数が前週の倍を超え、4万人を突破したという。その中には新種株のオミクロンが従来種にとって代わりつつあるようだ。

ひるがえって、わが国はどうか。新年まで1週間を切り、テレビを見ていると神社仏閣では初詣でを見込んでその準備に忙しい。帰省客の動きもよいようだ。コロナ禍も昨年に比べれば収束の兆しも一時みえた。しかし、水をさすようだが、昨年の年末年始時、東京では新規感染者数は3桁4桁もあった。大晦日1387人、元旦は783人もあった。

クリスマス休暇のコロナ水際作戦と3回目のワクチン接種

2021-12-25 08:53:58 | 2012・1・1
クリスマス休暇中の24日、全国のコロナ感染情況は新規感染者は302人と微増傾向だが、老生が心配なのは空港検疫所などで40人、沖縄県で33人と全体の四分の一近くを占めていることだ。そのほか、外国人との接触が比較的多い群馬県16、福岡県19人と多いのも気がかりだ。

新異種株オミノ.クロンの上陸に備えて政府はいち早く外国人の入国禁止など水際作戦をとったが、沖縄のハンセン基地のケースなど見ると完璧ではなかったように見られる。産経新聞(首都圏版)によると、在日米軍基地の全施設と区域では9月以降、出国時検査を行ってこなかったという。入国時は大丈夫だったのか。沖縄基地のクラスターを見ると疑いたくなる。

クリスマス休暇の後は新年休暇でキリスト教徒ではなくても人の動きは多くなる。水際だけではなく、国内の人の動きにも注意すべきだ。油断大敵。年賀詣でも慎むべきかもしれない。東京では高齢者向けの3回目のワクチン接種が年内にも開始されるという。




神武景気時代のクりスマス.イブの想い出

2021-12-24 10:39:16 | 2012・1・1
今夕はクリスマス.イブ、と言ってもキリスト教徒でもないわが家ではクリスマスツリーを飾ってお祝いするわけでもない。長引くコロナ禍で隣近所の電飾も心なしか寂しい。老妻と二人だけのわが家では老妻の誕生日をかねてデコレーションケーキを奮発した。

デコレーションケーキというと、半世紀以上前の神武景気時代(昭和29年―32年)の若かりしころの独身時代のクリスマス.イブヲ思い出す。東京など大都会のサラリーマンは、キリスト教徒でもないのに、普段行きつけのクラブやキャバレーからパーテイ券を買い付けられた。たいがい、飲み代とお土産のデコレーションケーキと頭にかぶる三角帽子がセットになっていいた。

東京の街には街頭放送から賑やかにジングルベルの曲が流れ、その中を三角帽子をかぶったほろ酔いのサラリマンがデコレーションケーキを手にさげて家路についた。当時のクリスマス.イブの風物詩だった。まだ昭和の三種の神器もない貧しかったが、日本全体が活気のある時代であった。

大迷走大失敗だった捨てられるアベノマスク政策

2021-12-23 08:23:38 | 2012・1・1
昨日民放テレビの報道番組を見ていたら岸田文雄総理がいう年度内に放棄するかもしれない「アベノマスク」をいれた段ボールの箱がウズ高く積まれた保管倉庫が写し出されていた。会計検査院から無駄な血税と指摘されている「アベノマスク」の一部だ。コロナ禍の初期の昨年4月、安倍内閣時代、国民一世帯に2枚づつ配布された残りだ。このままにしておくと莫大な保管料がかかるとのことだ。随分とばかげた話である。

”死んだ子の歳を数えても”だが、コロナ禍初期の安倍内閣のコロナへの対応は迷走気味、一貫性にかけていた。小ブログは2月末、すでに政府が予防策として三蜜を打ち出し、国民にマスクの着用を呼び掛けているのに、安倍総理は国会内の答弁は無着用だったのを批判している。この時期には町中からマスクは消えかかり値段が高騰し始めてきた。

未使用の「アベノマスク」が破棄されると知り、戦中戦後の物のない時代を体験した断捨離世代は、もったいなさであきれ顔だ。新聞のスポーツ面の片隅に今年の五輪パラリンピックのスタッフ用の弁当50万食が食品ロスだったと書いてあった。「アベノマスク」と言い、五輪弁当と言い、あまりに数が大きすぎて断捨離世代には理解できない。

冬至 南天の実

2021-12-22 09:12:38 | 2012・1・1


12月22日は南半球では1年で一番日の出が遅く、日の入りが早い冬至である。階下の猫の額ほどの狭い庭の片隅で季節の南天がいっぱい実をつけた。戦前昭和子供だった頃は東京でも未舗装の道が多く、霜をサクサク踏んで登校したことを想い出す.。その狭い登校路の脇にはいつも南天が実をつけ、おままごっこの格好の材料であった。空襲もなく、コロナもないよい時代であった。