「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

選挙公報は期日前投票前に 候補は服装でなく政策を

2016-07-19 05:06:33 | 2012・1・1
東京都知事選の投票券が配られてきた。15日から期日前投票が出来るそうだが、有権者が投票の際の基本的な判断材料となる「選挙公報」が、まだわが家には届いてこない。果たして、法で定められている投票2日前までに届くのだろうか。町の候補者掲示板にも空欄が多い。今回は有力候補が選挙告示直前に立候補の意思を表明したその影響だろうか。

日曜日朝のフジテレビ系の番組「新報道2001」を見ていたら出演者の一人の猪瀬直樹元都知事が都知事選挙活動に触れ”街頭演説は限られた群衆だけだ。候補者は視聴者の多い、こういった地上テレビの番組に出て欲しい”と発言していた。僕もまったく、その通りだと拝聴したが、この発言には裏があり、局側は放送に当たり、小池百合子、増田寛也、鳥越俊太郎三有力候補に出演依頼したが、鳥越候補が断ってきたため中止となったのだという。

鳥越候補がなぜ出演を断ったのか。まさか”行き付け”のTV局でなかったからではないだろう。公的な立ち合い演説会が1983年の選挙法の改正で廃止になって以来、有権者は一同で候補者の話を聴く機会が少なくなっただけに、鳥越氏の不参加は残念である。

有権者が一票を投じる判断材料に苦慮しているのに、一方では例によって例の如しのマスコミの事前予想が始まった。何を基準にして予想しているのか判らない。候補も候補で有権者に媚びるような服装をして街中を練り歩くだけ。あれだけ大騒ぎして、悪評の知事を追い出し、大金を使って再選挙しているのだ。候補者は推薦政党や組織のためではなく、都民のための政策を訴えるべきだ。