「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

石田純一氏の都知事選 出馬はテレビの“エンタメ”ネタ提供だけ

2016-07-09 05:21:51 | 2012・1・1
冗談かと思っていたら東京都知事選に俳優の石田純一氏が名乗りを上げた。野党からの統一候補という条件つきだが、正直言って都民ににとってはお騒がせの事だ。予断は許さないが、野党は統一候補に石田氏を推薦するだろうか。どうも石田氏の立候補は、ネタ切れがちなテレビの情報エンタメ番組に話題を提供したに過ぎない。それにしても既成政党は与党も野党もどうなっているのか。選挙の告示まで一週間を切ったのに自党の推薦候補を決められずにいる。参院選を理由にしているが、有権者にとっては都知事選と参院選とは別である。

自民党から立候補した小池百合子さん党の推薦がなくとも立候補の意思は固いようである。アベノミクスを初め党の政策を推進し党員として立候補すると言明している。にもかかわらず、党本部は参院選まで、誰を推薦候補にするか決めず、都議蓮が推薦した増田寛也氏(元岩手県知事)を蔭で支援しているように、都市長会や区長会での増田氏の擁立を決定している。週明けには正式推薦候補の決定があるが、何故小池氏を推薦しなかったのか、その理由発表もあるのだろうか。

一方の野党側の迷走もおかしい。民進、共産など野党4党は参院選では統一候補を出して協力しているが、民進党は自民党にならってか、参院選まで推薦候補をちらせつかせるだけで決めていない。共産党も、前回、前々回と推薦して、100万票を取りながら落選した宇都宮健児氏を今回も推薦するのか、あるいは民進党の推す候補を統一候補にするのかはっきりしない。石田純一氏の出馬は、こんな情勢の中での、自分の名前を売るだけののもの。喜んでいるのは、テレビの情報番組だけだ。都民への愚弄である。