美山の森から ~原村移住計画の記録と山遊び~

やっと理想の土地を手に入れました。
長年の夢だった森の中の暮らしの実現まであと少し…かな?

最後の…昼蕎麦

2008-12-30 | 蕎麦
寒波が過ぎ去った途端この暖かさ、練馬の気温(気象庁発表)は14.5度だったそうですが…
病み上がりの身体を引き摺って注連縄などを買いに出た午後、長袖Tシャツにフリースでも暑いぐらいで。
途中で行き会った知り合いも「ダウン着て来て失敗」とのこと。

おかげでどこかのスキー場ではせっかく積もった雪があらかた融けてしまったそうな…
年末年始に間に合ったと思ったのもつかの間、とんだ糠喜びになってしまったようで。
今シーズンもまた営業できないスキー場が出てくるんでしょうかね?

業界にとっては死活問題。
自分も元はドップリの業界人でしたから、降らない苦労に降り過ぎる苦労を知っていますから。
ガンバレスキー場!



先日から冬休みに入った坊ちゃんですが…
冬休みの初日からいきなりトォサンと2人で過ごさなければならないことに。
それでも11時頃まではトォサンと家の中で遊んでいました。

でもね、お天気もいいし暖かいし…
「遊び行こ!」となるのは必然でした。
じゃぁ、せっかくだからちょっと足を伸ばして「蕎麦でも食べに行こか?」ということに。

で、電車に乗って練馬駅へ。
だけどちょうど時間がこれから昼休みと言うタイミング。
今行くと混んでるし、坊ちゃん連れてるとゆっくりできる時間帯じゃないとねぇ。

そんなわけで、まずは練馬駅周辺を一回り。
知らない場所を探検するみたいに、「あっちだよ!」、「いや、こっちだよ!」よと歩き回り。
頃合を見て高架下へ出て、向かったのがココッ!

 

グルメ雑誌の「蕎麦特集」に紹介されたこともある「176(いちななろく)」です。
練馬駅からは高架下を中村橋方面へ向かい左側を歩いて行きます。
すると豊島園方面へと向かう道路に出る左角にお店があります。

 

マンションの一角を占めるなんとも「和」な雰囲気。
明かりが灯る頃はまた一段と雰囲気が良くなる演出がされていて。
以前知人に連れて来てもらったときには、蕎麦屋とは思えませんでした。

暖簾を潜って引き戸を開け中へ入ると、これが更にビックリ!
まるで古民家の中に招き入れられたような、シットリと落ち着いた雰囲気。
照明も上手に抑えられた店内は、和食のダイニングかお酒を楽しむお店のようです。



一回りして来たのが功を奏したようで、昼休みのお客さんも引けた様子。
ちょうど空いていてので、入ってすぐ左手にある打ち場の前のカウンターへ。
カウンターの向こうでは今まさに水回しの最中で、坊ちゃんは楽しくてしょうがない様子です。

 

和紙に墨書きされたメニューもなかなか味がありますよね。
古民家風の店内の雰囲気にも合っているし。
こういうところが蕎麦屋の演出効果として、蕎麦への期待感を抱かせるんですよねぇ。

で、選んだのは「お昼のおすすめ」の中から、「ミニ天丼とせいろ」。
もちろんミニ天丼は「かきあげ丼!」、小海老のかき揚げは大好物だからねぇ。
そしてもう一品は悩んだ末に、暖かいのにしようということでここではまだ食べたことが無かった「かけ」に。



オーダーと共に運ばれてきたのは、お茶とお絞り。
お茶は蕎麦茶なんですが湯飲みじゃなくて蕎麦猪口でサーブされました。
こういうのもありですね。



つけ汁や薬味もオーソドックスですが、なんとも「景色」がいいじゃないですか。
奇をてらわずにこうしたシンプルな中に味を出すところも夜のお酒好きの方々に評判がいい理由のようで。
蕎麦猪口もお茶の2つにつけ汁用で全て違うデザインと言う念の入れようですから。



と、写真を撮っていたら「かけ」が運ばれてきました。
これが三つ葉と柚子があしらわれているシンプルなものですが、なかなか美しいじゃありませんか?
出汁の香りに柚子の香りが重なって、覗き込んでる坊ちゃんも思わず「いい匂い!」。



カウンターの向こうでは捏ね鉢で纏められた蕎麦が麺台の上へと移されました。
「かけ」も気になるし、蕎麦打ちも気になるし…
おかげで大人しくしているからいいんですけどね。

 

そして、「せいろ」登場!
最近は坊ちゃんも慣れたもので、シッカリ全てをセットした上で「早く撮って!」…そうだよね早く食べたいもんね。
ハイハイ、じゃぁ手早くとBlog用の写真をパチリッ!



うっすらと緑がかった細目の蕎麦はこれまたきれい。
ツヤツヤとした色と立ち昇るほのかな香り。
つけ汁も甘過ぎず辛すぎず、出汁と返しのバランスのいいつけ汁です。

坊ちゃんが手繰る様子を見ていると、「トォサンにも頂だい!」。
もちろん彼も「じゃぁ、そっち頂だい!」、ということで交換成立。
口に入れるとシッカリとした香りが。



トォサンが一口だけ手繰って「せいろ」を返したところで「かきあげ丼」が到着。
花が咲いたきれいなかき揚げは、見た目にもサックリと軽そうな揚げ上がりで。
全体に纏った丼汁のほのかに甘い香りが更に食欲をそそります。



サッサと「せいろ」を平らげてしまった坊ちゃんは、「天丼先食べていいから、それ頂だい」。
ということで「かけ」の丼に顔突っ込んで、一心不乱に蕎麦をすすっております。
恐るべき食欲です。

トォサンが「かきあげ丼」を2口程食べたところで、「はい」と蕎麦が無くなった丼を付き返してきて。
天丼をシッカリ半分食べ切り、「お腹いっぱいっ!」って当たり前だぃ!
サクサクとした食感の残る「かきあげ丼」の残りをトォサンが食べ始める頃には…

 

坊ちゃんは「蕎麦湯」を堪能中です。
オーソドックスな朱塗りの桶に入った蕎麦湯は、これまたオーソドックスなサラッとした蕎麦湯。
「かけ」のかけ汁もいいけど、それもいいねぇ?トォサンにも蕎麦湯残しといてね。



その頃打ち場では「蕎麦切り」が始まっていました。
スッスッ!とリズミカルに包丁が動いて、駒板の向こう側に蕎麦がその姿を現します。
そんなのを眺めながら「蕎麦湯」と「かけ汁」を交互に楽しませて頂きました。

 

ということで、毎度お馴染みの「ごちそうさま」写真を撮っていると。
お皿に残っていた「たくあん」をポリポリとかじる音がして、「これも美味しいよ!」。
はいはい、そこまで食べればご満足でしょうねぇ。

きり終えた蕎麦を仕舞って、麺台の上を片付ける様子を眺めていると「面白い?」とご主人に声を掛けられた坊ちゃん。
気になっていたのは蕎麦の「耳」、篩い(ふるい)にかけられた蕎麦の耳が器に入れられるのを目で追うので。
「アレは君の好きな揚げ蕎麦になるんだよ」って教えてあげました。

ご主人と「お蕎麦好きか?」とか、「お爺ちゃんと作るよ!」とかお話が出来たのも嬉しいんだよね。
ちょうどお客さんも少ないときで良かったね。
会計中にもお姉さんに「また来るね!」と言いつつショップカードを何枚か、シッカリ首から提げたSuicaのケースに仕舞う彼でした。

「ごちそうさま!」とお店をあとにして駅へと向かう間も「美味しかったね」「また来ようね」。
今年最後の昼蕎麦は大満足だったご様子です。
でもね、駅に上がる途中からつけ麺の「梅もと」の看板を見つけると…「今度はアソコッ!」だって。

何だかなぁ?



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