ここ2台古いBIKEが続きましたので。
今回はOLDではなくて…
3D Racingです。
ビルダーであるクリス・ハーディングは元(初期の)YETIのビルダーで、昔のYETIのデザインやスケルトンに関してはデータを持っていると言うことで。
オーダーに至る経緯はSHOPの記事の
こことか
ここ紹介されているのでリンクしておきます。
プロトタイプのYETI ULTIMATEと同じスケルトンです。
基本的には以前乗っていてフレームにクラックが入ってしまって乗れなくなったA.R.C.に使っていたパーツをそのまま生かして組上げました。
フォークはもちろんオリジナルのアキュトラックです。
A.R.C.もステルスグレーだったのでフォークはターコイズです。
ダウンチューブ?には通常の3Dのロゴですが、トップチューブにはこんな「ULTIMATE」のデカールが。
どんなロゴで来るかはクリスにお任せだったので…
作ってくれたのかも知れません。
ココで作ってますよ!のステッカーはYETI時代からのお約束ですが。
YETI時代とはデザインを変えて、でもコロラド州旗はちゃんとはいってます。
まずはハンドル回りから
ハンドルバーはボントレーガーにもOEMされていたNissyWorksのチタン。
ステムはRingleのZookaのターコイズ。(A.R.C.のときはSyncros)
ブレーキレバーはGlaftonのリエントリーレバーで、シマノのSL-M900のシフターを同じくGlaftonのシフターパーチで取り付けています。(A.R.C.のときはM-900のSTI)
ブレーキはPiraniha Racing(ピラニアレーシング)のマグネシウム。
当時の値段が確か片側で2万8千円とかだったような…(A.R.C.の時は旧XTRのカンチ)
フロントは2枚上の写真にもある通りRingleのハンガーで吊っていますが、リアはFork Upでお馴染みのHURRICANE COMPONENTSの物。
ちょっとだけ大人の雰囲気…?
ヘッドはKINGの11/4のスーパーオーバー(エボリューション)サイズのTwo Nutts。
Grip Nutsじゃないところが味噌、どうせSyncrosのアウター受けでまた締めるので。(A.R.C.の時はXTRのHPを使用)
シートピラーはステムと同じくRingleで、サドルはFliteのTransalp。
グレーのこのトランザルプはA.R.C.のステルスグレーにあわせたものなので。ピラーと共にそのまま移植。
クランクはSyncrosのレボリューションクランク。
RaceFaceの8Sのチェーリングを組み合わせています。
クランクもGraftonという手もあったのですが、それではあまりに定番過ぎるので。
(A.R.C.の時はFC-M900)
ペダルはシマノのPD-M737なんですがちょっと変?ですよね。
シャフトをSRPのチタンにしているのですが…本当は737用のシャフトって無いんですよネ。
そこでコレも747用のアルミのカラーを持ってきて、シャフトも内部で加工をしてつけています。
撮影の時はたまたま保管していた時にテンションディスクだったのでそのままでしたが、基本的にはRingleのハブにボントレーガーの初期型BCXのリムを使ったホイール。
タイヤはIRCが作っていたYETIのClow Comp。
なんと新品が1台分ストックされていたので、この機会におろしました。
(ワックスが酸化して白くなっています)
この辺なんかはYETI時代そのままと言う作りですが。
この辺はさすがに元の通りとはいきませんでした。
まぁ、リヤバックのループ加工は元々アルミなので無理な話だし、YETIのULTIMATEのアルミのプロトもこんなリヤセクションでしたから。
その代わりエンドをカッコよく作ってくれました。
フロントシフター用のプーリーが付かなかったりトップチューブが扁平じゃなかったりは少々残念な部分ではありますが…
この辺の作りはオリジナル同様、溶接はもちろん当時以上の出来映え。
ただ一つ残念な部分がここ。
カンチのみで使うと言うことを伝えてなかったので、本来シートステーにあるはずのブレーキのアウター受けがないんです。
金具で吊れているので問題はないのですが、唯一のオーダーミスなので…
何で今になってレプリカを、それもフルリジッドをという感じもしますが。
ある意味自分にとっての原点みたいなBIKEですからネェ。
それに乗ってみるとコレがまたなんと「しなやか」なんです。
もっと硬いイメージを想像していたので組んで見てSHOPの若い子と乗ってみてビックリしました。
そりゃぁ当然今のBIKEから比べれば普通なわけだしサスフォークも付いていないので当たり前なんですけど、それを考えてもとてもしなやかで。
いい意味で「裏切られた!」と言うのが正直な気持ちでした。
コレならのんびり里山トレイル程度ならそれほどストレスを感じることなく、フルリジッドならではの走りを楽しめるし。
何しろ余計なものが何もないのでトラブルの心配もなし。
本来のマウンテンバイクの使い方ってこうだったんだなぁと再認識させてくれるBIKEに仕上がったと言うことでしょうか。
そのうちオリジナルYETIを何台か並べて一緒にツーリングんなんていう企画も考えてます。
当然その時はフルリジッドです。