智を開く

本当の「生きる力」を求めて…

ママからのお手紙

2010-10-21 13:33:28 | 2011年度(平成23年度)小学校受験

先生へ

「おっ!あった!」

という主人の第一声。

10月13日10時過ぎのこと。

私は息子を抱き上げて

「やった~~~!」

と叫びました。

事態をわかっているのかわかっていないのか、息子も私につられて喜んでいました。


私が泣きながら先生に電話をしていると、息子が小さなやわらかい手で私の涙をぬぐってくれました。

そのとき、この子を産んでよかった、と心から思いました。

 

「ママ、優勝(合格)したらさ…」

数日前まで保育園の運動会と混同していた息子に、

「急いで着替えて、学校行くよ!」

「夕方はアヤアカデミー行くよ!」

と矢継ぎ早にスケジュールを言い放ち、めでたく忙しい一日が始まりました。

 
大学受験の合格発表を想像して学校へ行きましたが、掲示の前に係りの男性が一人立っていただけで静かなものでした。

キャーキャー騒ぐわけにもいかず…

唯一、受付の女性の方から

「おめでとうございます。」

と言われ、ジーンときました。

 

掲示の前で一生の思い出となる写真を撮った後は、息子のドングリ・虫探しに付き合いながら駅まで歩きました。

暑かったので、息子の自然散策には参りました。

でも、いつもと変わらない息子の姿を見ながら、今までのいろいろな出来事に思いを馳せました。

 

先生と出会った2月。

あの日の体験授業は、今でもはっきり覚えています。

あの日が全ての始まりとなりました。

 

息子ののんびりとした態度にもどかしさを感じ、不安になったり、押し付けたり…

逆効果だとわかっていながらも、口をついて出てくるのはマイナスな言葉ばかり…

今日は仕事が休みだから、やりたいことはたくさんあったのに、その半分もできなかったことも多々あり…

楽しんで学んで欲しいと思いながらも、時間との戦いでした。

 

働いていないママの、

「時間がなくて勉強させられない」

という発言。

(そんなことはないでしょう。やる時間はたくさんあるでしょう。)

正直、ゆがんだ感情になった時もありました。

そんな時は、日常の仕事に救われました。

そして、何より勉強に取り組む息子の姿に救われました。

 

春以降は「パパアカデミー」が開講しました。

毎朝30分~1時間の自宅での勉強が、生活リズムに加わりました。

パズル、積み木、プリントとにらめっこしている真剣な息子の横顔を見ると、小学生に一歩ずつ近づいているんだなーと感じることもあり…

あまりのんびりされると、ロケットと一緒に発射台へ連れて行こうか、と考えたりもする…

でも、無事に一日が終わり、無邪気な息子の寝顔を見ると、

(明日くらいはパパアカデミーは休講にしてあげてもいいかな…)

なんて思うこともありました。

 

試験日、朝食後、先生から頂いたハロウィングミを食べさせました。

「これは魔法のグミなんだよ。何でも思い出せるグミ。大丈夫できるよグミって言うんだよ。」

聞いているのか聞いていないのかわからない息子の耳元で願うようにささやきました。

食べている気がしないと心中感じていたことでしょう。

 

試験が終わり、夕方、珍しく息子が昼寝をしました。

私は試験が無事に終わったという安堵と同時に、息子の小さな肩に重責を負わせていたのでは…と胸がつまる思いがしました。

もう結果なんでどうでもいい、十分がんばったし、元の生活に戻そう、と考えました。

でも、一晩寝ると、解放感からかあきらめが悪くなってしまい、せっかくがんばったことだし、どうか合格していますように、と神頼みしている自分にビックリ!

親って勝手ですね。

 

もう一つ、先生から頂いたお守りの「消しゴム」

あれ、よく効きますね。

息子が今まで頂いた消しゴムを時々並べては数えたり乗り物グループなどに分けたりして、数が増えているのを喜んでいます。

お守りの「消しゴム」はそのコレクションには入れません。

家族一丸となった8ヶ月の頑張りと合格の喜びを忘れないよう、いつも見えるところに合格証と一緒に飾ってあります。

何かにつまずいた時、悩んだ時に、これを見ると乗り越えられそうな気がします。


(つづく) 


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