あわら病院では、国立病院機構の「EBM推進のための大規模臨床研究」の一つとしてRICE-Uという研究を現在実施中です。
EBMとは、「科学的根拠に基づく医療(Evidence-Based Medicine)」の略です。
そして、RICE-Uとは「わが国における尿酸排泄動態に関する基準範囲の検討(Reference Interval of urinary Clearance and Excretion of Urate)」の略称です。
これは、当院の院長が計画したあわら病院発の研究で、福井県の名産品である米(rice)にかけて略称を作りました。
臨床検査では現在、「定義で決められた健常者を選び出し、それらの人の中で求められた基準範囲」というものがいわゆる正常値として用いられるようになってきています。
しかし、尿の検査となるとなかなか検体を集めるのが難しく、基準範囲づくりは進んでいません。
RICE-U研究は、「痛風という病気のもとである尿酸の、尿への排泄に関する指標」に対して、20~65歳の人を対象に男女別の基準範囲を設定しようという研究です。
鹿児島から北海道まで全国25の医療機関に参加いただき、昨年秋から実施しています。
現在、目標対象数990名のうち915人のボランティアの方に参加いただけて、いよいよ詰めになってきました。
ただ、病院の職員を主な対象としていますので、60歳代の方の参加が極端に少なく、60~65歳のかたの参加を重点にお願いしているところです。
そこで!
普段、薬を飲んでいない。
タバコが1日20本まで。
主に過ごす場所が室内。
お酒や運動の制限にご協力いただける。
あわら病院にきて蓄尿・採血してもいい。
という方で、「この研究に協力してもいいよ」という方がいらっしゃいましたら、是非、当院臨床研究部までご連絡ください。
→0776-79-1211(代)にかけて、臨床研究コーディネーターを呼び出してください。
福井発の臨床研究には、福井のU(あなた)のご協力が欠かせません。 よろしくお願いいたします。
― 臨床研究部A(とOとT) ―
とある掲示板の下にかけてある、「RICE-U 日めくり」です。うっすら次の71の文字が透けて見えます。
そして、福井県は今日もお米の美味しい県です。