海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

映画『彼らは生きていた』/第一次世界大戦への認識を一新させられる

2020-03-22 12:38:21 | 米軍・自衛隊・基地問題

 21日(土)は那覇に行き、桜坂劇場でピーター・ジャクソン監督『彼らは生きていた』を見てきた。第1次世界大戦を記録した写真や映像がコンピューターで処理され、当時の音声と重ねられることで、これが本当に当時の映像なのか、と驚嘆させられる作品になっている。

 彩色され、動きも滑らかになることで、兵士たち一人ひとりの表情、動きが浮かび上がり、生身の人間が最前線でどのように戦い、死んでいったかが生々しく迫ってくる。機関銃、榴散弾、毒ガス、タンクなど最新兵器を使った塹壕戦が、いかに過酷で悲惨なものだったのかを思い知らされ、これまでの記録や書物で作られていた認識、印象を一新させられた。

 映画の中で10代の若者たちの姿がくり返し出てくる。三中鉄血勤皇隊員として14歳で沖縄戦に参加した父のことが思い出された。戦争がどれだけ残酷なものか。兵士たちはいかに使い捨てられるか。沖縄戦を考えるうえでも、ぜひ多くの人に見てほしい。

 

 


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