海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

大浦湾でサンゴの移植作業に阻止・抗議行動/辺野古側埋め立て工区と大浦湾の様子

2024-08-07 20:32:24 | 米軍・自衛隊・基地問題

 7日(水)はカヌー2艇と平和丸1隻で海上行動を行った。

 参加者は少なかったが、これまでの経験に踏まえて状況判断を的確にし、臨機応変に対応して効果的に行動できた。

 午前8時前にカヌー2艇が松田ぬ浜を出発した。航路付近で平和丸に乗り込み、大浦湾に移動した。

 午前8時28分頃、カヌチャ沖ではサンゴの移植作業が始まっていた。

 前日、大型サンゴの移植が行われたという現場に行き、カヌーから海中の写真を撮った。

 濁りがあって見ずらいが、写真の左上付近に移植された大型サンゴがあり、ダイバーが一人潜っているのが確認できる。

 このあと、船上の沖縄防衛局員の携帯電話に指示あり、ダイバーが海から上がって作業船は現場を離れた。

 ダイバーが上がる際、水中カメラを手にしていたので、前日移植した大型サンゴの状況確認や記録を行っていたようだ。

 周辺では小型サンゴの移植作業が行われていたので、カヌーで近くまで行き抗議した。

 大方のダイバーは船に上がっていたが、フロート内の船が作業を続けていた。

 しかし、カヌーの動きに合わせて海保のゴムボートが走り回るので、作業を中断してダイバーが船に上がった。

 前日、大型サンゴの移植が行われたということだったので、小型サンゴの移植に抗議しながら、大型サンゴの移植に使うクレーン付台船の動きを注視していた。

 午前9時半頃、タグボートがクレーン付台船に近づき、曳航を始めたので、すぐにフロートの開口部に移動し、カヌーと船で開閉の要所を押さえた。

 大型サンゴを吊り下げたクレーン付台船がやってきたが、カヌーと平和丸がフロートの開口部に張り付いているので、作業和船やタグボートが開けることができず、台船は右往左往を続けた。

 防衛局が海保に泣きつき、午前10時半頃から海保が平和丸に乗り込み、カヌーの強制排除が始まった。

 カヌーをフロートから引きはがし、午前10時50分頃、開口部を開けてクレーン付台船がフロート外に出た。

 瀬嵩の浜近くで海保のGBから解放され、平和丸に乗って辺野古の浜に戻った。

 午前11時半頃、クレーン付台船は大型サンゴの移植現場で、アンカーを設置する作業を行っていた。

 海保が弾圧態勢を敷くなか、完全に阻止することは不可能でも、現場でできる限りのことをやらねばならない。

 基地あるが故に沖縄では事件・事故が続き、新たな被害者が生み出され続けている。

 日米安保条約に基づく米軍基地の負担を沖縄に押しつけ、日本「本土」の平和と安全のために沖縄を犠牲にする。

 この腐りきった構図で強行される新基地建設を、黙って見ているわけにはいかない。

 午後12時56分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。

 新工事用ゲートから入ったダンプトラックが土砂を下ろし、仮置き作業を続けていた。

 午後1時13分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。

 鋼管杭打ち作業を行うクレーン付台船の横に、5日(月)に入ったクレーン付台船が付いている。

 両台船ともに午前中からクレーンが上がっていたが、目立った作業は行われていなかった。

 沖縄防衛局は盆明けに鋼管杭の打ち込み作業開始を打ち出している。それに向けての調整が行われているのだろう。

 カヌチャ沖では大型サンゴの移植作業が行われていた。

 


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