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伝える技術

2013-09-25 00:48:28 | Weblog
診療をしていく上で、要点を簡潔にかつ正しいニュアンスで伝えることは難しいことだと思います。

一点の漏れもなく、あらゆるリスクや想定外の事態にいたるまで全てを書き出す・お話することは、
できることが理想的とはいえ、100%の内容というのは現実には困難でありましょう。

なるべく細かく、わかりやすく、ニュアンスを曲げずに、お伝えしたいと思ってはいます。
しかし限られた時間内で、あらゆることについて言及することはかなり難しい。
入院や手術の場合は特に慎重にお話しているつもりですが・・・。

先日、明治大学の斎藤孝先生の「一分で大切なことを伝える技術」という本を読みました。
短く、わかりやすく、心に残る話し方・・・勉強になりました。
時間を絞って話すからこそ、重要な点をこぼさない技術を意識する必要があると思いました。

話し方という技術も必要ですが、やはり常日頃からのお付き合い・信用や信頼感がお互い重要になります。
うちの仕事を信じてくれている方は、入院や手術のリスク説明等も楽になります。
全く初めての患者さんでは、いろいろ嫌なことまで言及せざるを得ません。

いかにも急変がありそうな状況・呼吸困難や重篤な心臓疾患など・はまだいいのです。
食欲がないくらいで入院検査したら、重大な病気が隠れていた・・・、
そういう場合が怖いわけですね。

「急変」とか「想定外」という言葉は、なるべく使いたくないですね。
仕事がら最悪を想定して進むことになっていますから、どうしても嫌な事まで言葉が出てしまいます。
「急変がありえますよ・・・」とか、「万が一があり得るんですよ・・・」などと言うと、
脅された・・・と捉える方も稀におられるんです。

普段からのお付き合いがあると、この病院なら・この先生の言う事する事は信じられるから・・・、
ということで、話は簡潔にまとまるように感じます。













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