日々の出来事

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二次医療機関との提携

2010-08-10 15:39:22 | Weblog
通常の一次診療(一般診療)は当然のこととして、うちの動物病院が目指す診療は、一歩先を行く「1.5次」診療です。
一般診療は手抜きを考えず丁寧に診察しています。医学的な根拠(診断理由)をはっきりさせ、複数の異常があっても、見落とさないように、最大限に気を使っています。日々そういう診療をしていると、もう少しハイレベルな医療を受けさせたい・・・、そういう飼い主さんも出てきます。対応可能な検査や治療・手術は当院で行いますが、獣医大学病院などの二次医療機関や開業の専門医に頼らねば無理な疾患を発見することも最近では珍しくなくなりました。

前回、ご紹介した先天性複合心奇形の猫ちゃんは、近いうちに獣医大学の心臓の専門家まで、連れていくことが決まりました。おおまかな診断はついている、しかし精密な診断や病態の把握はまだ完了していません。機械の能力と獣医師側の能力の限界を越えているため、責任のもてる医療情報が揃っていないからです。

専門家や大学病院との連携により、自分たちの実力以上の仕事ができるようになっています。今回は指定された診察日に、朝イチの新幹線で連れて行けば、十分日帰りが可能です。関屋駅を5時40分発の電車に乗れば、東京は十分日帰り範囲であります。診断をきちんと確定し、いちばんその子に見合った治療方法を選択したいと考えています。飼い主さんはお仕事で連れてはいけないそうですので、うちのスタッフ(今回はたぶん私)が連れて行くことになりそうです。そういう手間を私は苦に感じません。とことん全力を尽くしてあげるために、獣医師になったわけですから。

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