日々の出来事

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時間外診療・・・

2014-08-21 07:33:41 | Weblog
昨晩、時間外で初診のワンちゃんの診療をしました。
お盆休み中はも、何件か診療時間外に診療をしていました。
昨晩は、病院の電話をボイスワープ・転送にしていて電話がきました。

かなりの数の動物病院が新潟市内や近隣に存在しています。
しかし・・・時間外にも対応してくれる動物病院はまだまだ少数です。
全く診ないか、電話にも出ない、そういうところの方が多いと思われます。

昼間の診療で十分忙しいし、夜間まで診ていたら倒れてしまうよ・・・、
要はそういうことなんでしょう。
私でさえ、そう感じますから。

開業して10年くらいまでは、時間外も無制限で対応していました。
しかし、時間外にかかってくる電話の内容の多くは、獣医さん的な急患ではないことも多いのです。
話を聞けば、数日前から具合が悪かった・・・、とか様子をみていた・・・が多いのです。
明日の診療時間内でもいいじゃないかな・・・と感じる場合も多いのでした。

中には、その判断ができないから電話してくるケースもあり仕方ないと思います。
ときどき真夜中にかけてきて、「今やってますか?」と言う人もいました。
時間外の費用がかかるのは当たり前ですのに、支払う能力がないケースも散見されます。
「え!時間外料金かかるの?じゃあいいです」という人すらいましたね。
そんなこんなで、最近は「当院にカルテがある患者さんのみ」に時間外対応していました。

お盆休み中に、膀胱腫瘍の初診の猫で尿閉・腎後性腎不全・高カリウム血症のため、
「真の」急患を体験しました。診ていなかったら確実に亡くなっていたでしょう。
連れて来てもらって本当によかった・・・。
開けててよかった、と思いました。
まあこのケースは、診療時間の最後に来たのですが・・・。
時間外で同じようなケースが来たら、スタッフもいないし正直タイヘンでしょう。

こんな時、私の師匠の「急患の定義」を思い出します。

 「急患とは、飼い主さんが急患と判断したもの全て」

(獣医師的な急患の判断は通用しないということ)

昨晩の急患は、このケースでした。
生きる・死ぬではない。でも心配なんですよね。
飼い主さんには、「緊急性の程度は判断できない」のですね。
診てさしあげて、安心してもらえればそれでいいのであります。