日々の出来事

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エコー検査

2013-02-09 21:24:54 | Weblog
昨年入れ替えた超音波エコー検査の機械は優れものです。
まだまだ使いこなせませんが、今まで見れていなかった病変が見えるのは事実です。
エコーを診療で用いないことなど、現代の獣医診療では考えられないことです。

今日も、クッシング症候群の疑いでダックスフントの検査をしました。
副腎がきちんと描出され、正常より大きいことが明らかとなりました。
古い機械では、きちんと描出することすら困難でした。
新型機はカラードプラも付いているため、血流の判断もしやすくなりました。
特定の血流を頼りに、膵臓など狙った臓器を探し出すこともできるようになり感激しています。

変化が見えるようになれば診断精度が上がるし、自分の勉強も進みます。
今、うちの病院にあるエコーは、獣医大学の病院と同等のレベルです。
でも使いこなすには、相当の修行が必要みたいです。

先日も、肥大型心筋症か否か微妙な猫が来ました。
テキストで勉強しながら、今の診断基準ではそうであろうと断定しました。
古い基準で古い機械でやっていたら見逃していた、と今の自分は感じます。

診断機器は自分の臨床を支える道具です。
使いこなすための修行が続きます。
早く異常を発見できれば、治る可能性も高まるのであります。