この作家は、ご自身のブログに全部で145問の作品を公開しています。その全部を解読した訳ではありませんが、今回取り上げる作品は「ピンの中のピン」だと思います。「世界一難しい問題」よりも☆一つ以上難解です。では、何故この作品が世の中に広まらないのでしょうか。それは、既存のロジックの組み合わせでは解けないからです。世間ではそのような作品を「仮置き問題」として嫌う傾向が有ります。
でも、この作家は新しいロジックの出現を信じています。次の図がこれが「解けたら奇跡」です。
解き易くします。
それ程難しそうには見えませんが。
多国同盟で、
早くも止まります。三日考えましたが、突破口が見つかりません。二日間で二つの数字が確定できたら、超上級の実力と云った意味がおわかりかと思います。諦めかけたところ、何とか「U字型磁石の原則(KITAMURA)」の新しい運用を、絞り出しました。
中側ユニットで、4と絶対に磁石にならない数字は1と3と6と7です。この数字が4と同居しないとすると、1は☐に、3は☐に、6は☐に、7は☐に入ります。このうち3☐と7☐は同居しないので、同種です。
四つの数字が4と一回同居するとすると、1は☐に、3は☐に、6は☐に、7は☐に入ります。やはり、3☐と7☐は同居しないので、同種です。
3から下へ3の奇数個連鎖 強・弱・強・弱・強・弱・弱で、3は削除されます。
7から上へ7の奇数個連鎖 強。弱・強・弱・強・弱・弱で7は削除されます。
3と7の色分け法を使います。中側ユニットで4と一回同居する3と7を赤グループとし、4と同居しない3と7を青グループとします。これを強リンク(二択)で右側ユニットへ続けます。そうすると☐には3も7も入らないことになります。従って、入ることが出来ない☐の3と7は削除されます。
下段ユニットで、3は☐で5と同居しないので、3と5は同種です。(この場合この3は、赤グループか青グループか決まっていません)また、☐で3は7と同居しないので、3と7は同種です。(この3は、明らかに赤グループです。赤グループの3が青グループの7と同居する訳が有りません)しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても、5と7は異種になります。
5と7は異種ですので、一回同居します。☐または☐で同居しますので、5と7または5と7が入ります。
☐または☐に必ず5が入りますので、5は削除されます。
5と7は異種で一回同居は確定しています。☐に3が入ると5と同種ですので、☐で3と7も一回同居します。故に7が入ります。また、☐に3が入ると、やはり☐に7が入ります。従って、7が確定します。
これは「NISHIO」と「KITAMURA」のCollaborationです。やっと最初の数字が確定しました。ここまで五日掛かりました。そしてこのロジックを組み合わせて決まった7と、偶然に当たった仮置きの7とは格が違います。それは後ほど判明しますが、進めて、
5と7は一回同居ですので、5が確定します。
進めて、
下段ユニットで、 1は☐で4と同居しないので、1と4は同種です。また、☐で1は5と三回同居で、1-5の磁石候補です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても4と5は異種になります。異種は一回同居ですので、4が入ります。
進めて、
上段ユニットで、6は☐で4と同居しないので、6と4は同種です。また、☐で6は3と一回同居で、6と3は異種です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても、4と3は同種になります。同種は同居しませんので、4は削除されます。
進めて、
中段ユニットで、5は☐で9と同居しないので、5と9は同種です。また、☐で5は4と同居しないので、5と4は同種です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても、9と4は異種になります。異種は一回同居しますので、9が確定します。
進めて、
右側ユニットで、4は☐で5と同居しないので、4と5は同種です。また、☐で4は2と同居しないので、4と2は同種です。しかしこれはどちらかは誤りです。どちらが誤りとしても、5と2は異種になります。異種は一回同居ですが、☐で同居していますので、5は削除されます。
進めて、
ここまで進むのに六日かかりました。それでやっと10個の数字が確定しただけです。これから先何日掛かるのでしょうか。ところがここで「奇跡」が起きます。地道に下地を作って、最初の数字7を決めたからです。仮置きの7では奇跡は起こりません。「奇跡」とは、次のロジックが最後の工程ということです。
三国同盟です。これで驚愕の51連チャンが始まります。(これも「奇跡」です)
9で進めて、
8で進めて、
5で進めて、
7で進めて、
4で進めて、
3で進めて、
9で進めて、
5で進めて、
2で進めて、
1で進めて、
5で進めて、
8で進めて、
6で進めて、
2で進めて、
1で進めて、
8で進めて、
6で進めて、
7で進めて、終わりまで。
正解です。
フィンランドの数学者の作品は2問とも解くのに二日掛かりました。6・7年前のことで、この原則を見つけた当時で、運用も磁石相手候補を探すぐらいでした。この作品を解いたのは一カ月前で、運用も幅広くなりましたが、それでも六日掛かりました。現時点ではこの作品が「世界一難しいナンプレ」だと思います。でも、「仮置き問題」として埋もれている作品に、もっと難しい作品が有るかも知れません。新しいロジックが発見されればのことですが。
私は、唯一解の作品は、虱つぶしの仮置きで答を出すこと無く、ロジックで解けると信じています。
次回は質問箱からの題材です。「夏休みの宿題を教えて下さい」とあります。下の図がそれです。
新学期まであと十日余りですが、あなたはお子さんの宿題を手助け出来るでしょうか。
ご覧いただきまして有り難うございました。
何時もは、簡単にクローン問題が
出来るのに今回は、苦戦しました。
ブログにいくつかアップしたいと思います。
ありがとうございました。
何時もは、簡単にクローン問題が
出来るのに今回は、苦戦しました。
ブログにいくつかアップしたいと思います。
ありがとうございました。
期待しております。