この作品は、「いちごナンプレ研究所」さんが2015年5月にYahoo知恵袋へ投稿された作品です。回答した方が一人在りましたが、その方は解答図だけで何のコメントも有りませんでした。私は何度か閲覧しましたが、その都度流していました。あるとき、ふと解いてみようという気になりまして・・。解いてみてビックリ!傑作だったのです。
私はこの作品に、投稿時のコメントを参考にして「超難問のつもり」という作品名を付けました。もちろんこのブログの内でです。実はもう一つ候補が有りまして、それは「KNOCK OUT」という名です。こちらの名の方がこの作品の特徴を良く表現していると思います。では、なぜ「KNOCK OUT」にしなかったかと申しますと、それは、最少の工数でないとこの現象が起きないからです。それに「超難問のつもり」の方が、夢が有るかと。
前置きが長くなりました。下の図がその「超難問のつもり」です。
解き易くします。
上の図を整理すると、3個の数字が確定します。これはヒント数字20個の作品を、最少個数のヒント数字17個の作品にRIZAPしたということになります。これは凄い技術ですね。そして、この作品の凄さはこれでだけでは有りません。
この作品は2回のロジックで終了します。でも三手詰めでは有りません。「三手詰め」は先のロジックから後のロジックの間に「間(ま)」が有りましたが、これにはその「間」が無いのです。つまり、ボクシングで云う「ワン・ツゥー」の攻撃一度でKOします。先ず、ジャブです。これは直ぐに見つけることが出来ます。(真ん中に在ります)
ジャブは三国同盟です。これがヒットしたら、間髪を容れずにストレートです。
この図で、直ぐに次の図に行かず、ストレートは何かを10分間お考え下さい。覚えて下さいと申し上げた三つのロジックの内の一つを使います。どうしても分からないという方にはヒントが有ります。それは「偶然の当たり」です。両方とも奇数の二択の片方を消す手法を考えてください。
必殺のストレートパンチ、それは奇数個連鎖です。9から右下へ 強・弱・強・弱・弱 で、9は削除されます。
これで終りです。不思議でしょうが本当です。華麗なる61連チャンが始まります。3で進めて、
6で進めて、
4で進めて、
7で進めて、
9で進めて、
2で進めて、
1で進めて、
3で進めて、
4で進めて、
6で進めて、
9で進めて、
2で進めて、
5で進めて、
1で進めて、
8で進めて、
2で進めて、見事に。
正解です。
6個ある二択の中から1個選び、そのどちらかに決めてもこの現象が起こります。仮置き派の方には福引に当たったようなものでしょう。
ヒント数字17個でこの趣向は実に見事です。それにこの61連チャンは世界記録だと思いますヨ。理論上は64まで可能ですが、現実には62以上は不可能でしょう。
次回は別のジャンルの世界記録の作品です。下の図がそれで、私はこの作品に「直木賞」と名を付けました。
難問では有りません。初級問題で、基本手順のみで解けます。
ご覧頂きまして有り難うございました。