ナンプレふぁんのひとりごと

ナンプレは初級から上級に行くにつれて解きにくいですね。

簡単な新しい原則を見つけましたので、是非ご覧ください。

奇数個連鎖の原則

2018-09-17 11:20:12 | ひとりごと

「奇数個連鎖の原則」をマスターして下さいと記述しているのに、詳細は他の方のHPをご覧くださいと云うのは、無責任だと思いますので、今回はいろいろなパターンをお見せします。

奇数個ですので、5個・7個です。9個以上は殆んど有りません。この内7個の場合を図で解説します。

まず、行・列・ブロックに同じ数字が何個入っているか調べます。2個の場合を強リンク、3個以上を弱リンクと呼び、強と弱の組み合わせで確定する場所や削除する場所が決まります。解説図として「三手詰め」の連鎖を使用します。

        

この図です。

 Ⅰ.強・強・強・強・強・強・弱の場合   (起点をとします。以下も同じです。)

        

に決めるとすると、も決まりますので、ブロックにが同居します。矛盾が生じますので、も入れません。従って、の5が確定します。この場合では当然ですが、も決まります。

        

の5がここでもの5が確定します。

 Ⅱ.強・強・強・強・強・弱・弱の場合

        

に決めるとすると、が決まりますので、の5またはが候補ですが、が入っているので入れません。また、に決めるとすると、が入りますので、やはりは入れません。従って、は削除されます。

 Ⅲ.強・強・強・強・弱・強・弱の場合

        

に決めるとすると、が決まります。そうするとも入れませんので矛盾が生じます。従って、が確定します。

 Ⅳ.強・強・強・弱・強・強・弱の場合

        

に決めるとすると、の5またはが候補ですが、に決めますと矛盾が生じますので、の5に決まります。そうするとが決まります。また、に決めますと、に入りますので、やはりが決まります。従って、が確定します。

 Ⅴ.強・強・弱・強・強・強・弱の場合

        

これはⅣのパターンの、起点違いです。が確定します。

 Ⅵ.強・弱・強・強・強・強・弱の場合

        

これはⅢのパターンの。起点違いです。が確定します。

 Ⅶ.強・強・強・強・弱・弱・弱の場合

        

このように弱リンクが三つ連続したら、奇数個連鎖にはなりません。従って、確定する数字も削除する数字も有りません。

 Ⅷ.強・強・強・弱・強・弱・弱の場合

        

に決めるとすると、の5またはが候補ですが、の5ですとが決まりますので、には入れません。ですと、も入れないので矛盾が生じます。また、に決めるとすると、が決まりますので、には入れません。従って、は削除されます。

 Ⅸ.強・強・弱・強・強・弱・弱の場合

        

に決めるとは入れません。また、に決めるとすると、の5またはが候補です。とするとが決まりますので、は入れません。しかしの5とすると、が決まりますので、の5とのどちらに決まるか分かりません。従って、何処の数字も確定・削除は出来ません。

 Ⅹ.強・弱・強・強・強・弱・弱の場合

        

に決めるとすると、が決まりますので、の5またはが候補ですが、が決まっていますので入れません。また、に決めるとすると、が決まりますので、やはりは入れません。従って、は削除されます。

ⅩⅠ.強・弱・強・弱・強・弱・弱の場合

        

に決めるとすると、が決まりますので、の5またはが候補ですが、が決まっているので入れません。また、に決めるとすると、が決まりますので、やはりは入れません。従って、は削除されます。

ⅩⅡ.強・強・強・弱・弱・強・弱の場合

         

これはⅩのパターンの起点違いです。が削除されます。

ⅩⅢ.強・弱・強・弱・弱・強・弱の場合

        

これもⅩⅠのパターンの起点違いです。に決めるとするとが決まりますので、には入れません。また、に決めるとすると、が決まりますので、やはりには入れません。従って、は削除されます。

ⅩⅣ.強・弱・強・弱・強・弱・強の場合 (起点をにすると、強・強・弱・強・弱・強・弱になります。)

        

の5・の5・の5の全てに5が入らないとすると、がダブり矛盾が生じます。に決めるとすると、が消えてが残ります。の5に決めるとすると、が決まります。の5に決めるとすると、やはりが決まります。従って、が確定します。

以上の他に起点違いと逆回りパターンが有ります。いろいろなパターンを覚えてください。きっとお役に経ち立ちます。ご覧になってお分かりと思いますが、Ⅸを除き二つの強に挟まれた数字が確定し、二つの弱に挟まれた数字が削除されます。

図は省略しますが、5個連鎖のパターンもお知らせします。

 Ⅰ.        が確定します。

 Ⅱ. 弱     は削除されます。 (このパターンの一つに「2 String Kite」が有ります。)

 Ⅲ. 弱     が確定します。

 Ⅳ. 弱  弱     は削除されます。 

 Ⅴ. 弱  弱     弱が三つ続くと確定も削除も出来ません。   

この5種類で、起点違い・逆回りが有ります。

 

付録として、偶数個連鎖も

偶数個ですので、4個・6個・8個連鎖などです。この内4個連鎖は別名の「X-Wing」「Swordfish」「四辺形の原則」と呼ばれています。 

6個以上はあまり出現しませんが、8個連鎖の「東大の助教」で解説致します。

        

強・弱・強・弱・強・弱・強・弱でまたはが必ず決まりますので、は削除されます。を確定して進めてみてください。必ず矛盾が生じます。偶数個連鎖は強と弱の繰り返しです。(但し、弱の代わりに強でも可です。)ですので、強・強と2連続した場合は偶数個連鎖に成りません。

 

次回からは、フィンランドの数学者が2006年に公開した10作品の中から、いくつかを紹介します。その冒頭に有る作品は、当時の最難問として「フィンランドの数学者」で記述してありますので、それをご覧ください。次回は下の図です。

        

私はこの作品を「運命」と名付けました。理由は5番目に載っているからです。「天才」と比べると少し緩いですが、難問ですヨ。挑戦してみてください。

ご覧頂きまして有り難うございました。