俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

正義

2007-02-18 05:43:23 | ATOP
 年を取ることはとても嫌なことだと最近思います。醜く年を取っている人達を見ていても嫌になるのですが、それ以上に若々しい人を見ていると年を取ると言うことは嫌なことと強く感じる…。

 昔は色んなことを感じてたんですよ、漠然と。誰もがね。『私はこういう人間になろう』『あんな人間にはならないぞ』とか…憧れだったり、正義だったり。でも実際年を取ってしまうと、そういうことを忘れて今の自分であることを肯定することだけに必死になっていってしまうんだろう。

 忘れたりなんかしてない。きっと分かってる。分かってはいるけれども、それはそれ・あれはあれ。立場が人を変えてしまうのか、人が立場を変えてしまうのか。年を取ればいつか感じていた憧れや正義なんかどこかにおいて、二の次にしてしまう。逆にそれが年を取っていくことなのかもしれません。

 私にも憧れとか正義はありました。むしろ今もあります。ただ、もうそれを持っていられないのかもしれません。投げ出してしまいたくなります。どんだけ自分自身がヘタレで、弱く卑しい人間かを思い知らされることばかりです。年を取っていくことに抗い続けることができず、今受け入れようとしています。

 私もこれでずいぶん年取ったんですよ。世界だって変えられると思っていたのが不思議なくらい、何もできなくなった。波が立たなければいいや、俺に被害が及ばなければいいや、知ってても言わなくていいや…そんなことばっかです。それを受け入れてしまっています。残念なことにそれでも世の中上手く回っていくんです。

 ただそこで自分自身、納得がいくかです。そもそも憧れとか正義ってそういうもんじゃないですか。自分が納得いけばそれまでですし、現状に納得できないから憧れたり正義を貫こうと思うわけです。

 だからそれを信じてみたんです、今一度。自分の憧れを実現させたくなったんですよ、正義を貫きたくなったんですよ。きっと共有する人がいるんじゃないかって。ある意味では…むしろ信じたかった。私の信念を突き通すことではなくて、私のそれを圧倒してしまう憧れや正義があると。

 結果は、ありませんでした。すくなくとも私の中では。手から力が抜けていって、一切のものに意欲を失い、世界の終わりを感じました。泣きたくなりました。『期待した俺がバカだった』。

 もうこんな所にいたってムダ。いればいるだけ腐っていく、蝕まれていく。そう思えてきます。一体ここで得られるものって何だろう。積み上げることなく、不条理に突き崩されていく憧れや正義。歪んでいる。誰が望んでいるんだろうか。寒い時代です。

 だから本当に去ろうと思ったんです。技術とか関心とかじゃなくて、憧れや正義の部分で受け流されてしまうなら。以前はそれでもここは技術とか関心がなかったとしても、精神的に成長していけると思った。でも今はない。それすらなくなってしまった気がして、もうここにいても何の意味がないと感じたんです。

 でもね、私には救いがあったんです。「あー全然納得いかないわぁ。こんなとこ辞めるわ」と言ったら「わかった。とりあえず飲み行こう!」と言ってくれる同期もいるし、何よりもまだ腐ってない奴らがいるんですよ。

 後輩達の新歓活動が始まってちょうど2週間経ったんですけど、それがまぁできが悪いなりに必死にやってるんですよ。もちろん全員が全員必死だとは思わないけど、色んなことを必死に考えている奴がいる。自分自身で考えて、あーでもない、こーでもないって自分自身に挑戦している奴がいて、それを見ているとなんというか義を示してあげたいなって思ったんです。

 一年前くらいバカでクズで死ねばいいのにって思っていた後輩が、最近では確実に成長しているのを最近感じたんですよ。単純に記事とかの技術力があがっているだけじゃなくて、形だけじゃなくて自分からどうにかしようっていう姿勢が見え始めてきた。もちろんまだまだですけど。それでもね、私にとっては嬉しかったりもするわけです。何もしてやれなかったけど、ちょんと成長しててホッとするわけ。

 ともかくとして、今、腐ってない奴を腐らせちゃいけないなって思ったんです。そういう奴らを守ってあげるというか、腐らせずに向き合ってあげたいと思った。幸いにしてそうしてあげられる立場にいるのだから、そうしようと。

 だからまだここを去るわけにはいかない。ここでいなくなったら可哀想な思いをする奴は確実にいる気がするから。買いかぶりかもしれないけど、私が今できることで・しないといけないことと思うんです。

 まぁこれが私の新歓活動なのかなって思います。決して1年生だけが新歓活動やっているわけじゃないんです。無責任は無責任で突き返されることを理解しないといけないし、そうなるべくしてなっていると考えられなければ、もう救われることはない。お互いに。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿