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ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

サン・ミゲル

2025-02-02 04:31:39 | 食材

サン・ミゲルとは、フィリピンのビールのことである。筆者の住むサウス・サンフランシスコ近辺、正確に言えばデイリー・シティのエリアにはフィリピン系の人々が非常に多く住む(市民の3割はフィリピン系らしい)。これは、デイリー・シティが比較的遅くに大規模な都市開発がなされ、さらにそれが1968年4月11日(キング牧師暗殺から一週間後)に制定されたフェア・ハウジング・アクト法と相まって、当時の低所得層のフィリピン系市民が一斉にこの地に居を構えたことによるそうだ。であるから、付近の酒屋ではこのサン・ミゲルはよく置いてある。そして筆者がたいそう気に入っているので、ここで紹介したい。

 

 

 

このビールの特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい消臭力。

 

 

 

①出会い

筆者は、このスペイン国旗を思わせるような赤と黄色の紙パックに包まれた6本入りの瓶ビールの存在を、周囲のスーパーや酒屋での買い物で何となく視界に入っていたために認知はしていた。だがいつも何となく素通りしてしまっていた。フィリピンのビールといえば、真紅の缶に入ったアルコール度数が8%の悪酔いビール、“レッド・ホース”のイメージが強く、フィリピン・スーパーではビールを物色することを永く怠ってきたのも原因であろう。それにフィリピンは東南アジアの中でも珍しく英語圏の国なので、装丁からそれをフィリピン産だと判断することは難しいのも要因だ。それがパシフィック・スーパーマーケットの酒コーナーで、“そういえばこのビール、飲んだことないなぁ”と思い手に取ったのが2024年の冬である。

 

 

②見た目

紙パックの正面には、筆者の生活とは縁が遠そうな西洋人風の若い男女が大勢で、ビールを片手に通りではしゃいでいる画がある。通りはニューオリンズのようなコロニアル風な建物が立ち並んでいたり、商品名が力強いブラックレター・フォントで書かれている様子からも、とても東南アジアのビールだとは気が付かない。ただし首の部分がうねったふとましい茶色い瓶のかたちはメキシコビールなどに見られる形状で、筆者は気に入っている。

 

 

 

③味

“ぺールラガー”に分類されるサン・ミゲルを小さいコップに注ぎ、勢いよく飲み干した筆者は、そのなかなかな絶妙な味に喜びを憶え、思わず一人食卓で元西武ライオンズのデストラーデ選手のようなガッツポーズを決めてしまった。飲みやすく、後に残るコクが優しいのにほんのりとエールビールの深みがある。因みに2025年現在、6本入りパックが13ドルであり、これは日本のビールよりもやや高い。こうしていろいろな国の様々なビールを気取らず飲むことができるのは、北米に住むことの大きな利点であると感じる。特にカリフォルニアは酒税が安いので、とてもよいのだ。

 

 

 

 

調べてみるとサン・ミゲル・ビールは、フィリピンがまだスペイン王国の統治下にある1890年にマニラのサン・ミゲルという場所で、エンリケ・マリア・バレットによって設立された。この会社は今ではインフラ事業などをも行う大企業となり、現在ではビール部門は分離されているのだと言う。キリンやアサヒなどの日本のビール会社の前身の多くも同様に19世紀後半に設立されているようで、未開の下等民族に対してビールでひと儲けしようとする西洋人の動きが世界中であったことが予想される。その思惑にまんまと引っかかった人々の子孫がこうして昼からビールを飲んでいる。

 


土小洋の青稞麺

2025-01-26 00:36:00 | 食材

土小洋の青稞麺とは、筆者が最近夢中になっている乾麺商品のことである。2025年が始まり、日本ではスマップの中居元メンバーの性暴行疑惑が表沙汰になり、世間を騒がせている。週刊誌やネットからは真偽不明の情報が飛び交い、中居元メンバーのコメントは事件とは関係の無い人々の気持ちを逆なでし、テレビ局の隠ぺい体質や芸能関係との悪しき習慣までもが指摘され始めている。つまり日本はそこそこ平和なようである。筆者といえば、年末から“ナンカ・セイメンの特製干そば”のストックが底をつき始め、生活に焦りを憶えていた。そんなときに見つけたのが土小洋の青稞麺だ。

 

 

 

この麺の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたイナガキ・メンバー。

 

 

 

①ナンカ・セイメンの特製干そばを求めてライオン・スーパーを再訪する。

筆者は暇を見つけては“ナンカ・セイメンの特製干そば”を探し求めてベイ・エリアのアジア・スーパーを彷徨っていた。しかし“ナンカ・セイメンの特製干そば”はなかなか見つからず、ついに筆者はサン・ホゼ市のライオン・スーパー・マーケットまで足を延ばしたのだった。ライオン・スーパーは、筆者がサン・ホゼ市で暮らしていた時分には本ブログによく登場したので、覚えている読者があるかも知れない。入口で白い軍服姿で寄付を募る男や赤いライオンキャップを被った店員らも、当時(2年前)と変わらない。ひと際若い少しアジア映画スターのような男性店員も健在だった。

 

 

 

②ナンカ・セイメンの特製干そばは見つからない。

一通り店内を歩いて懐かしさに浸った後に、ついに麺コーナーへ向かった。ナンカ・セイメンの特製干そばはマルタイの棒ラーメンのような形態なので、大量の袋麺が並ぶ商品棚からそのような形の商品を見つけては『違う、違う』と指さし確認していく。そして土小洋の青稞麺のところで『・・・これも違う・・』と次へ進もうとして、『ん?』と視線を戻した。

 

 

③土小洋の青稞麺

黄緑色を基調とした袋の正面には、薄い蕎麦色の麺が醤油ベースのスープに青ネギと一緒に浮かぶシンプルで優しい汁麺の写真があって、これが何とも旨そうだ。その写真のすぐ上に、濃い緑のレタリングで“青稞麺”と書かれている。“麺”の“麦編”の払いの箇所を麺状にピロピロさせているのが憎らしい。中央部は透明で中が見える。そこには少しだけくすんだ色のそこそこ太目の逞しい麺が見える。袋正面上部には中国帽子を被って蝶ネクタイを付ける男性の安っぽいマンガが描かれ、商品のキャッチ―さを増している。下部には立山連峰のような雪山を背景にした麦畑の画が描かれているため、中国山岳部の商品に違いない。結局ライオン・スーパーにも“ナンカ・セイメンの特製干そば”はなかったので、こいつを買って帰ることにした。

 

 

 

 

④土小洋の青稞麺

長屋へ戻り袋を開ければ、粉スープの類は入っておらず、麺のみの商品だった。見た目は冷や麦のようだ。これを筆者はいつものヒラメのアラ(Hマートでパウンド1.9ドル)鍋の締めとして土鍋に1.5束投入し、ぐつぐつさせ、煮立ったところでフーフーしてすする。『う、うまい・・』筆者は思わず食卓で一人、元西武ライオンズのデストラーデ選手のようなガッツポーズを決めてしまった。まず麦の香りとても香ばしく、“麺を食べている”という情報が脳に強く伝わる。確かで、だがわざとらしくない弾力が心地よく、噛んでも嬉しいし、“ずずず”とすすって飲み込んでも楽しい商品で、は約kも今年最高の麺に出会った感があった。

 

 

 

さて、商品の袋で“青稞”は“Qingke Barley”と訳されている。調べれば、これはチベット由来の大麦のようで、チベット族の糌粑(zān ba)と呼ばれる主食に用いられているのだという。Youtubeで“糌粑”を調べると、チベット系の美少女が糌粑を頬張る動画を見ることができる。“糌粑”は“蕎麦がき”のように粉に湯を混ぜて練り物のような状態で食べるもののようだ。チベット系の少女は、丸顔で日本人好みのする容貌なのでときめく。因みに土小洋の青稞麺の製造元は江西省なので、チベットで作られている訳ではないようだ。そう、今年も宜しクサナギ・メンバー。


ナンカ・セイメンの特製干そば

2024-12-16 03:21:44 | 食材

ナンカ・セイメンの特製干そばとは、ナンカ・セイメンという会社の製麺所で製造されてるソバ麺のことである。その製麺所はロサンゼルスにあって、ベイ・エリアで本商品を手に入れることは簡単ではない。2024年の年の瀬である。2023年の夏に世界淡水魚水族館を訪ねた際に得た知識によれば、日本では流れの緩急によって川を“淵・瀬”と呼び分ける。淵も瀬も、昔の人の名字に使われる文字でもあるから、古来からこういう区分がなされていたのだと想像する。年の“瀬”とは、年末の支払い等で慌ただしい様子を“瀬”と表現したものなのだという。時間を水の流れに例える感性は、日本人以外にもあるのだろうか。

 

 

このそばの特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。

 

 

 

①ナンカ・セイメンとの出会い

ナンカ・セイメンの特製干そばは、サン・ノゼ市の韓国スーパー、キョッポ・プラザで15袋ほどが見つかった。槐色と黄色を基調としたシックなデザインの袋に、日本の蕎麦屋の暖簾にありそうなフォントとアルファベットが混在した不思議でかわいらしい装丁から、感じるものがあって手に取った。中に見える麺はかなりひ弱な細麺で、ポロポロと折れてしまっているものも見られる。筆者はそれを2、3袋を買い物かごへ放り込んだ。装丁には“HALAL”や“PAREVE”の表記もあり、ムスリムやユダヤ信徒が食べても良いものになっている。

 

 

 

②ナンカ・セイメンの特製干そば

長屋へ帰り、さっそくナンカ・セイメンの干そばを茹でた。茹で上がったソバを指でつまんで食べてみる。これが美味く、筆者は久しぶりに元西武ライオンズのデストラーデ外野手のような派手なガッツ・ポーズを台所で決めたのだった。成分は大麦・小麦とそば粉のミックスだが、ボソボソ感と風味が10割ソバのそれに近く、僅かだが確かな歯ごたえが嬉しい。昨今のモチモチ・ツルツルを好しとする低俗な蕎麦とは一線を画す保守本流な蕎麦であり、このような硬派な蕎麦が北米で食べられるとは、夢にも思わなかった。まぁ、夢に思うのも変だが。そして白く濁る蕎麦湯もなかなかに風味があり、幸福度が増すというものだ。

 

 

③ナンカ・セイメン

“ナンカ”とは“南加(南カリフォルニア)”だと思われる。ナンカ・セイメンにはウェブサイトがあり、そこを訪ねると会社のことがよく分かる。製麺所の設立はなんと1905年で、創始者はマサキチ・トクナガという佐賀県から移民としてカリフォルニアにやってきた方とある。太平洋戦争の強制収容によって商いが中断されたものの、二代目のケイイチロウ・サヤノは蕎麦屋を再び立ち上げることを決意したとの記載がある。ウェブサイトの写真にある調理服を来たケイイチロウ・サヤノ氏の姿には自民党の政治家のような強い力を感じる。因みに蕎麦以外にもウドン・そうめん・きしめんに餃子の皮といった粉を使って作る商品を製造しているようだ。

 

 

“ナンカ・セイメンをもっと食べたい”そう強く思った筆者は、翌週の土曜日に朝駆けでキョッポ・プラザへ向かい(朝八時に開く)、置いてあるナンカ・セイメンの特製干しそばをことごとく買い占めてしまった。だが現在長屋に残っているのは二袋のみである。前述したとおり、このナンカ・セイメンの商品はベイエリアでの入手が困難である。筆者は複数のアジア・スーパーを巡ったが、見つけることができずにいる。ウェブ販売が行われているも様子ない。万を持してナンカ・セイメンのウェブサイトに『お宅の蕎麦をベイエリアで購入できないものか』とメッセージを打つも、返信がない。では何故、キョッポ・プラザに置いてあったのだろうか。神のなせる業だろうか。


滋養口糧

2024-12-02 03:35:40 | 食材

滋養口糧とは、台湾製のビスケットである。最近の筆者が勤務中の昼食を、専らスナック菓子で済ませていることはちょいちょい述べてきた。この滋味口糧も、そのランチの主要メニューになっているためにここで紹介したい。ウクライナがロシアに対してミサイル攻撃を開始した。だが元モーニング娘。の後藤真希さんが、39歳にして割と露出多めの奇跡の写真集を出したということだけで、筆者の心がときめいているほどに、世界はまだ平和である。豪華版を購入すれば、本人との生電話の機会が与えられるのだというほどに、世界は平和である。

 

 

このビスケットの概要は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。

 

 

①スナック菓子

西暦2024年の地球では、スナック菓子というものは、インスタントラーメンなどと同レベルで“体に悪い食べ物”として語られる。『肥満になる』、『がんになる』、『糖尿病になる』などと悪しざまに言われる。そのためそれを好んて食べる人も、『意識の低い人』として蔑まされる傾向にある。エセ30代独身日本式サラリーマンなどが、職場でスナック菓子をポリポリ食べていると、 “・・だからあの人は・・” と陰で指をさされているに違いない。にもかかわらず、スーパー・マーケットにもドラッグストアにも、スナック菓子が大量に売られているという不思議が、地球に今起きている。

 

 

 

②滋養口糧を発見する

スーパー・マーケットのスナック菓子コーナーは、購買意欲を掻き立てるための派手な紋様の商品が並ぶ。その中で滋養口糧は異色な存在だったので、目についた。最初に滋養口糧を見つけたのは、確か古い方のパシフィック・スーパーマーケットだったと記憶する。大人のこぶし大の小さめの袋の中に、シンプルな長方形のビスケットが詰められているのが、透明度の高い袋のおかげでよく見えた。商品名がマゼンダ色のやや丸みのあるレタリング書体で正面に大きく書かれてあり、いかにも体に悪くなさそうな雰囲気を漂わせる。思わず手に取った。右上には“奨”の文字と共に、AWARD WINNERとの記載があるため、何かの賞を獲った商品のようだ。どうみても失敗がなさそうな見てくれに、安心して買い物かごへと放り込んだのだった。1袋1.2ドルの安さも魅力である。

 

 

 

③滋養口糧

滋養口糧は、袋に書かれた表記の文字サイズがとても小さいうえに、透明にマゼンダの組合わせが文字の判別をなおさらむつかしくしている。虫眼鏡を使用してよくよく解読すれば、着色や防腐を目的とした添加物を使用せず、良質な原材料(麦・砂糖・パーム油)で作ったビスケットで、登山や旅行やキャンプなどに良いとの記載がある。製造元は台湾の冠昇食品(Kuansheng Food)というところだ。

 

 

 

これが、乾パンに少しだけ甘味を付けたようなソリッドな味で、不味くない。それに小さな小袋でもなかなかに腹が膨れ、乾パンのように腹持ちもよいようだ。そして乾パンのような見た目で、ぼりぼり食べていても不健康そうには見えないのも2024年の地球向きである。きっと乾パンなのだろう。くわえて最近マリーナ・スーパーへ行くと、同じシリーズでライ麦粉を混ぜた“黑麦口糧”も販売されていることが判ったので、楽しみも増えた。なんでもプールでのノーブラ+Tシャツ姿のスケスケ撮影があるということで、筆者の心がときめいているほどに、世界はまだ平和である。世界平和のためにも、次回のさらなる露出が期待される。


ロッキーズの乾きもの

2024-12-01 02:08:14 | 食材

ロッキーズの乾きものとは、タカハシ・マーケットで売られている乾きものブランドのことだ。タカハシ・マーケットといえば、サン・マテオ市にある日系ハワイアン・スーパーの老舗である。盛者必衰と言われるニンゲン界であるが、逆に言えば“盛んにならなければ衰えもしない”と考えることができる。思えば世の“老舗”と呼ばれるものは、それほど盛んにならなかったが故に、衰えずに残ったような節がある。このブログも読者が一向に増えず、盛り上がりを見せないかららこそ、気楽に9年目を迎えている。

 

 

この素敵な乾きものの詳細は以下のとおりだ。参考にしもらいたい。

 

 

①タカハシ・マーケット

タカハシ・マーケットは、ずいぶん昔に本ブログで紹介したことがある。和歌山県からの移民、トクロウ・タカハシによって1906年に開業された。第二次世界大戦時には、タカハシ家も多くの日系移民と同様に強制収容されたものの、トクロウの息子のケンジ・タカハシはヨーロッパ戦線を連合国軍として戦い、戦後に生業を再開した。ハワイ色を強めたのは1950年代後半にハワイからの移住者が増えてからのことなのだ、という内容がタカハシ・マーケットのウェブ・サイトに詳しい。

 

 

②タカハシ・マーケット再訪

筆者が久しぶりにタカハシ・マーケットへ向かうことになったのは、帰国することになった駐在員仲間への餞別に、“タカハシ・マーケットTシャツ”、所謂“橋T”が相応しいと思い立ったからだ。我ながらふざけた素晴らしいアイデアである。久しぶりに訪ねたタカハシ・マーケットは、狭い駐車場、主にハワイアン総菜で盛り上がる店、大したことのない品揃え、若干の薄暗さ、全てが変わっておらずに安心した。肝心なTシャツはかつてのシンプルなデザインから少し変わっていたのがやや残念ではあったものの、新デザインTシャツを手に取った。そして薄暗い店内をさらりと歩いたときに見つけたのが、ロッキーズの乾きものだ。

 

 

③ロッキーズ(ROCKEY’s)

ロッキーズの乾きものは、透明のプラスチック袋にラベルが貼られてた手作り臭の強い装丁だ。小さな白い水玉模様の青ラベルの上面に“ROCKEY’S”のロゴ、その後ろに黄色い花が二輪描かれている。同じ装丁のロッキーズブランドの商品が、ドライフルーツにおかき、それに海鮮モノの燻製などと沢山置かれているので、タカハシ・マーケットの主力商品とも言えるだろう。製造元はハワイのワイパフという場所にある会社のようだ。筆者はドライ・フルーツは苦手なのだが、その他の乾きものが非常に日本風であるのに興味を憶え、いくつかの商品を買い込んだのだった。

 

 

④スモーク・イカ・レッグス

特に気に入ったのが、スモーク・イカ・レッグスである。燻製臭と酢漬けの酸味、それに分厚い烏賊肉の香りと噛み応えが嬉しく、長屋で一人酒のつまみに口に放り込めば、元西武ライオンズのデストラーデ選手のようなガッツポーズを抑えることができない。ミニ・ヤッコ・アラレも、小指の爪ほどの醤油味のアラレがカリカリとして嬉しいものだ。お安いつまみではない(スモーク・イカ・レッグス15ドル、ミニ・ヤッコ・アラレ7.5ドルなど)が、タカハシ・マーケットは応援したい店なので、ちょいちょい買いに行くようになった。たまに可愛い白人女性レジ係がいるので、ときめく。

 

さて、販売元のあるワイパフはハワイのオワフ島の内陸にある町で、豊かな水が湧き出るために先住民から愛されていたようだ。19世紀後半に、そこへ西洋人がサトウキビのプレンテーションを開始したため、世界各国から労働者がやってきたのだという。江戸‐明治の混乱期の日本からも労働を求めてたくさんの人が来たようだ。2000年の人口調査によれば、市の7割はアジア人らしい。こんなところでおかきや海鮮干物が売られていることにも、背景がある。“ミソ・イカ”といういかに旨そうな商品もあったが、筆者は“スモーク・イカ・レッグス”の方が好みだ。