まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

映画 シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢

2019-12-21 00:03:54 | 映画(劇場鑑賞)
1879年~1912年の33年間、9万3000時間を費やして
たった一人で築き上げた「シュヴァルの理想宮」は、
“素朴派唯一の建築物”と高い評価を受け、
1969年にフランス政府の重要建造物に指定されています。

ピカソも驚嘆したという建造物を造りあげたのは、
フランス南東部の自然豊かな村をまわる
寡黙で風変りな郵便配達員のシュヴァルです。
その歩行距離は、地球を5周以上もされたとか。

寡黙な男性なので、セリフはとても少なく、
映像から感じ取ることになりますが、
シュヴァルを理解することはできても
このような男性の妻には絶対になれないと思いました。

シュヴァルには、夫を傍らで見守り支える妻がいて、
パパを慕う娘、子どもの頃に別れた息子、後には孫も。

村人には偏屈と思われ、過酷な運命も襲い掛かかるも
理想宮を完成させることができたのは、妻フェロメーヌの存在。
妻は、彼女でなければならなかったのです。
これもまた奇跡的な出会いと言えるでしょう。

観客も疎らな劇場でしたが、泣き出す人も多く、
まるみも遠慮せずに泣くことができました。

口下手で人付き合いが苦手なシュヴァルの
たくさんの想いを込めて、途方もないと思える
西洋と東洋が融合するような理想宮が完成

ジャングルの中にあるアンコールワットのような
アントニ・ガウディの作品群のような
絵はがきや新聞などの写真から着想されているようですが、
建築家としては素人であるものの驚愕の見てみたい建造物です。

ほぼ全編を通し、現存する理想宮で撮影を敢行された
実話を映画化したヒューマンドラマ。
シュヴァルが郵便配達で歩きまわるフランスの
田舎の風景の美しさにも魅了されました。

監督:ニルス・タベルニエ
出演:ジャック・ガンブラン/レティシア・カスタ/
ベルナール・ル・コク

2018年/フランス/105分

YEBISU GARDEN CINEMA

2019.12.13

コメント    この記事についてブログを書く
« にっぽん丸 済州島と海峡花火... | トップ | 西武鉄道 2019年ポイントDay... »

コメントを投稿

映画(劇場鑑賞)」カテゴリの最新記事