じゃ、僕の話をします。

『本気食聡咲』の記事は「居酒屋・和食」カテゴリーよりご覧下さい。/※各掲載店の閉店情報等は基本的に追記しておりません。

『銀星食堂』

2014-10-05 | 食堂
札幌駅北口から西側へ徒歩数分。

風に棚引く、年季の入った暖簾からして素敵な雰囲気を醸しています。

パイプ椅子に、テーブルにはビニールのクロス。

その上にはキッコーマンの醤油にソース、塩、コショー、七味が整然と並ぶ。

壁にはこれまた、年月を感じる色合いに染まった木札のメニュー。

この地で43年、営業しているとのこと。それは、その木札の深い色からも感じ取れます。

ご夫婦で営む姿も含め、ここはまさしく昭和の大衆食堂。

この温もりや安心感は、今ではなかなか味わえません。

そして。

ボリュームの力強さも、昭和の働き盛りの労働者を影で支え続けてきた証しなのではないかと。

一枚目の写真。カツカレーの大盛りです。

もう少し、横から見ると…

この圧倒的な勇姿。

その迫力たるや「風の谷のナウ○カ」の王蟲のようです(笑)。

スプーンは水の入ったコップに。これまた泣かせます。

味わいもこの上なき、清く正しき食堂カレー。家庭のカレーの延長線上にあるけど、家庭では絶対に出せない味。

辛さも程よく、丸みのある優しい甘さ。普通なんだけど深い。そしてまた食べたくなる。そんなカレーです。

ちなみに。

大盛りの場合、食べ進めてルーが無くなってご飯だけになったら、一回だけルーを継ぎ足してもらえます。これは嬉しい。

カツ丼。

トロトロの卵に、ナルトの赤と海苔の黒のコントラスト。美しい。

昔は何処ででも出逢えたはずのカツ丼。甘辛い味付けが、食欲を無限に加速させ続けます。

これは大盛りではないのですが、これが大盛りになったら一体どうなるのか。まだ食べたことがないので興味がありますが、撃沈しかねないですね(笑)

オムライスの大盛り。

薄焼き卵にスプーンを入れたら、昔ながらのチキンライスが現れ、途端に湯気と共に立ち込める懐かしい香り。

少しだけ焦げた卵の香りと、ケチャップの甘い香りが混ざり合う。それはきっと、万人の胃袋を奮い立たせます。

他にも日替わりの定食もあり、肉と魚の二種類。これも圧巻のボリューム。野菜も多めなのがありがたい。

ご飯は茶碗と丼が選べるんですが、常連さんの中にはさらに丼ご飯の大盛りを頼む方も。

チラリと拝見させていただいたら、さすがに僕でも挑むには覚悟が要る量でした(笑)。

他にも、ラーメンや焼きそば、玉子丼なんてのも。そのラインアップは大衆食堂のオールスター。

もちろん、価格は愛情価格とでも言いましょうか。納得の値段でした。

お客さんはやはり、男性が中心。女性にとっては独特の敷居の高さがあるのでは。そして相席は必至。辛うじてカウンターが二席あるので、そこなら女性一人でも食事しやすいかもしれませんね。

実は最近、週一回ペースで通ってます。
(^_^;)

この安定感が良いんですよね。僕はこの雰囲気も気に入ってしまって、妙に落ち着くんです。

まさに庶民の味方。

偉大なる素晴らしき「普通さ」。

日常に溶け込み、寄り添う味。

これぞ、大衆食堂。
コメント
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