


記録:3時間16分42秒
総合順位:第105位(男子第103位)
年代別順位:第2位 トップの方とは8分近い差がありました。(>_<)








(復興作業の様子:大会パンフより)

(写真:40sスポーツ)
























17日日曜日は,6月のORT50K以来のトレランレースとなる「〜Coast to Coast〜房総半島横断70K」に,mizoreさんとBuddyを組んで参加しました。
距離:67.3km 累積標高:D+2,420m ITRAポイント:4P 制限時間:13時間
目標は「朝日とともにスタートし,房総半島を海から海へ 70kmにわたる旅をして,夕日とともにゴールする。」(大会HPより(^^;))と考えていましたので,この日の日没時刻16時32分までには浜金谷付近に到着する必要がありました。
結果:10時間17分37秒
総合209位(年代別34位・・・ちなみにこのタイムを60歳代で見ると第4位に相当しています。来年は私もいよいよその60代か・・・(^^;;))
なんとかゴール地点で夕日を観ることができました。
◯前日〜スタート前
スタートが朝の6時ということで前日に鴨川入りしました。
せっかくなので日蓮上人の生誕地(実際の生誕地は,現在海のなかになっています)「小湊 誕生寺」さんにお参りして完走祈願(日蓮宗徒ではありませんが ^^;)。
それにしても風がすごいです。海岸線はまっすぐには歩けないほどです。明日もこんな様子だと山の稜線など危険箇所が増えそうです。
境内では河津桜が咲き始めています。
鯛の浦はかなりの時化,小弁天島,大弁天島も荒波に洗われています。
御首題と「蘇生延寿」の御朱印もいただきました。
宿は県民の森の「森の宿せせらぎ」,4人相部屋で,東京からの人,神奈川からの人,北海道からの人,そして私が地元千葉ということでみんなバラバラです(笑)。
当日朝は,4時半発の宿のバスで受付会場の小湊小学校まで送っていただきました。会場では今年もボランティアで参加されているJimmyさんにお会いしました。
心配された風も昨日の強風に比べればそよ風のようなものです。
私は前日に受付も済んでいるので,スタートの内浦海岸付近をウロウロしながら時間を潰していました。
荷物預けでは,ボランティア参加のKBTさんがランナーのみなさんのお世話をされています。
そうこうしているうちにBuddyのmizoreさんも到着されました。さらに10年ぶりのトレイルレースというぱっきーさんにもお会いできました。
ロングタイツにレッグウォーマーのぱっきーさん、なかなか見ることができないお姿です(笑)。今日の目標は,8時間カットなんだとか・・・!(◎_◎;)
結果:7時間29分 年代別5位 やっぱり山でも速い!
ぱっきーさんの同僚(?),江戸くノ一組のお二人も上位を狙われているようです。
徐々に明るくなってきました。
コースはこんな感じです。
◯スタート〜A1(10.0km):7時14分到着
真ん中くらいに位置どりして,東の空が明け始めた午前6時,内浦海岸ゆるゆるとスタートします。
直前にコースが変更になり海岸線を安房天津に向かいます。半袖おっTの上に防寒のためレインウエアを着ていたのですが,暑がりの親父は早くも脱ぎたくなり2km付近で小休止をお願いします。レインウエアを仕舞ったり写真を撮ったりしているといつの間にかほぼ最後方まで下がっていました。
「無理すれば行けたんやないか,いや行けたはず!」と,時間が過ぎるとともに悔しさと情けなさが増幅されていきます。
出走者2,357人中2,046人の方が完走(86.8%)されているので,なおさら自分の弱さが許せなくなります。
それはそれとして途中まで時間走っていませんが「第23回 日本山岳耐久レース(長谷川恒男CUP)71.5km」の敗退記録を記しておきます。
結果:第二CPの月夜見で根性なしのリタイア
走行距離:42.09km
走行時間:11時間40分11秒
大会前に作っていた行程表(takacchさんのパクリ(笑))と高低表,コース図に結果を入れたのがこれです(レース中は手持ちして時刻を記入します)。
<レース前>
この大会にエイドはありません。途中で提供されるものは42.09km地点の水分(水orスポドリ)1.5ℓのみなので,自分が必要とする補給食や給水地点までの水分,さらにほとんどがナイトトレイルになることからライト類,そしてレインウエア,防寒具,ファーストエイドなどを背負って走ることになります。私の場合,水分2.0ℓを含めて5.5kgの重量になりました。
<スタート前>
最寄りの駅を始発で出発し,武蔵五日市駅に8時15分頃到着(レースは13時スタートですが体育館の休憩場所争奪戦も厳しいようです),会場に向かって歩いているとすぐ前にJimmyさんを発見。経験者のJimmyさんからいろいろ情報をいただきつつ五日市小学校の体育館に場所を確保してあたりを見回すとすぐ後ろにこれまた心強い経験者のメテオデさんがいらっしゃいます。
受付を済ませてスポーツメーカーのブースを見たり,中学校の体育館を覗いたりしていると,まるさんや青春スポーツのラーさんにお会いできました。その後,FBトレイルラン同好会のみなさんに挨拶していったん陣地に戻ります。
(写真提供:AMANO SPORTS)
12時を過ぎたのでスタート地点に行き,鴨川走友会(関東)のメンバーmitsunoさんとエール交換をした後,16時間のブロックに移動するとブログ村のhideさん,メテオデさん,アレキさん,R2さん,そして応援のホシヲさんとローラさんもいらっしゃいました(残念ながらsadaさんにはお会いできませんでした)。挨拶のあとはみなさんそれぞれのスタートブロック(10時間,12時間,16時間,20時間)に分かれて並びますが,私はJimmyさんと一緒に12時間の後方に位置取りました。ただ,この位置だとトレイルに入ったとたんに大渋滞となり,かなりのストレスになります。
<~入山峠(いりやまとうげ)>
スタート直後はトレイルで好位置を確保するためにみなさんかなりのスピードでダッシュされますが,私の位置だとすでに前には2,000人近い人が走っているので焦ってもしょうがないのでのんびり行きます。ロードから林道に入る手前の広徳寺山門前で応援されていたローラさんを発見,厳しい旅が始まる前に大きなパワーをいただきました。
林道からトレイルに入ったところで噂に聞く大渋滞。完全に立ち止まりますので周囲のランナーさんといろいろ話しをしながら動きだすのを待ちます。この部分は二通りのルートがあるのですが,左ルートのほうが進みが早いようです(失敗した~!)。
このあとは今熊神社からの急登を越え,さらにいくつかのピークを越えて入山峠に到着します。前を行く美ジョガーさんによると昨年以上の渋滞で15分~20分は余計にかかっているそうです。
(写真提供:ハセツネ疾風館)
(写真提供:TrailRunner.jp)
<~醍醐丸(だいごまる)>
渋滞も入山峠からの再トレイルはそうでもなく比較的すんなり進めました。ここで応援の方から「京都からのお人,頑張って~!」と声が掛かります。手を振って応えながら,「すいませ~ん,今日は千葉からなんですよ~。」
ここからもアップダウンを繰り返しながら距離と高度を稼いで行くのですが,引き続き渋滞個所も多く市道分岐までがひどく長く感じられました。
それでも走って(歩いて)いれば前に進むもので16時36分になんとか醍醐丸15.3km地点に到着,ここでは寒いなかレイさんが応援に来てくださっていました。こんな山のなかまで登ってくるだけでもたいへんだったと思います。ほんとうにありがとうございました。
(写真提供:Ray SPORTS)
<~三国峠(さんごくとうげ)>
この日の日没は16時48分ということで,醍醐丸を過ぎるとあたりも少しずつ暗くなってきます。そこで広いスペースを見つけてライトの準備をしようと立ち止まったところになぜかJimmyさん登場!今熊神社のトイレ渋滞に掴まっていたらしいです。
連行峰あたりまでくるとかなり暗くなってきたのでヘッドライトを点灯します。前日まではヘッドライトと腰ライトで行く予定にしていましたが,ポール(ストック)を使わないことにしたのでヘッドライトと必要に応じてハンドライトを使うことにしました(ポールは第一CP(浅間峠)以降でないと使用できません)。
ここから三国峠までは比較的走れる区間だったと思います。
<~浅間峠(せんげんとうげ)>
三国峠から浅間峠までは短い距離ですが,軍刀利山を始めいくつかのピークを越えて行くのでそれなりにしんどかったと思います。周りも真っ暗になりこのあたりからのコース状況はよく覚えていません(汗)。
緩い下りを降りてくると急に賑やかになり,18時15分第一CPの浅間峠に到着です。こんな場所にもたくさんの応援の方がいらっしゃってありがたいことです。
<~笛吹峠(うずしきとうげ)>
浅間峠を過ぎるとしばらく走れるトレイルが続きますが,すぐに土俵岳に続く登りがやってきます。このあと小棡峠(こゆずりとうげ)あたりまでは足も大丈夫だったのですが,丸山あたりで両方の下肢の張りがひどくなり,なんとなく力が抜けていくような感覚になってきました。それでもなんとか予定の時間に笛吹峠に到着しました。
それにしてもこのあたりの地名はなかなか読めませんね(笑)。ほかにも人里(へんぼり)や神の戸(かのと)などがあります。
<~西原峠(さいばらとうげ)>
笛吹峠から西原峠にかけては,コースの記憶があまりありませんが,笛吹峠を過ぎてしばらくしてから小雨が降り出してきました。
このあたりになると,足を重く感じるようになり,登りなどは足休めを入れないと登れないような状態になるのですが,休み過ぎると身体に冷えるので後ろから来る方にコースを譲りながら少しずつ進んでいたように記憶しています。
霧雨のように細かい雨のために,LEDライトの白い光は反射して見にくくなります。こういうときは車と同じようにフォグランプが便利です。ヘッドライトやハンドも黄色いセロファン紙で簡単にフォグランプに変身します。
最初は,バンドライトにはセロファン紙を輪ゴムで止めようと考えていたのですが,前夜にこんな方法を教えていただきました。
私のバンドライトは,GENTOS-閃325なんですが,これがペットボトルのキャップの下のリングとぴったりなんですよね。
適当な大きさに切ったセロファン紙をライトにあてがい,ボトルから外したリング(写真の白い輪っか)をはめると綺麗にとまります。
ヘッドライトの場合は,原始的にテープで止めます,それもレース中なのでテーピング用テープ(笑)。
<~三頭山(みとうさん)>
西原峠を過ぎると前半最大の難所,大沢山から三頭山への登りを迎えます。槇寄山から一気に下ったあとの大沢山への岩が多い登りでは何度もくじけそうになりましたが,休みやすみでなんとか登りきって,避難小屋までいったん下ります。この避難小屋のベンチは満員でかなりの方が休憩をとられていました。
ここでボラの方に「山頂まではあとどれくらいでしょうか?」と聞くと
「ここから100m・・・」
「えっ,あと100mですか ^o^」
「水平距離で700mで,100mを登ります。」
「・・・・」
ここからは石段です。一段一段登って行くと選手を励ますスタッフの方の声に導かれてハセツネコースの最高地点三頭山山頂1,527mに到着しました。
<~月夜見(つみよみ)>
三頭山山頂からは,鞘口峠に向かって一気に高度を下げていきます。しかし,時として足がコントロールできなくなり,せっかくの下りだというのになかなか思うように走れません。雨でスリッピーになったコースのせいだけではないようです。
さらに激下りの影響なのか,それまでなりを潜めていた左膝の痛みが少しずつ頭をもたげてきたようです。
こんな状況だったので,鞘口峠でリタイアも考えましたが,ここは我慢して第二CPでもある月夜見に向けてリスタートします。
しかし,最初の登りがなかなか登れません。自分でもよくわからないのですが,足が動かないという感じでした。このあとは平地も下りもなかなか走れず,休みを入れながらほとんど歩きで通していました。
最後の車道に出て,明るく輝く月夜見CPに着くまでの数百メートルの間は後半に進むかここで止めるか悩みながら進んでいました。
そして
24時40分,月夜見に到着し,リタイアテントのスタッフの方と話しをして,始めての大会リタイアを決断しました。
判断の決め手は,鞘口峠からここまでの間に足の麻痺で何度かふらつきがあったこと,座り込んでの休憩がないと前に進めなくなったこと,区間タイムが緩く作ったはずの予想タイムを30分以上もオーバーしていたことなどから,このまま進むと危険個所もあるなか,最悪(転落)事故を起こしかねないと思ったことでした。
と,いろいろ書いても結局は自分の気持ちが弱かったということに尽きます。
そのあとはテントに入り,熱い味噌汁をいただいてしばらく休憩します。テントの中には先客が5名ほどいらっしゃいました。寒さにやられた人,膝をやられた人・・・理由はいろいろですがやはりみなさん悔しそうです。
その後,中継基地までワンボックスカーで送っていただき,他地点からのリタイア選手と合流してマイクロバスでスタート地点に戻ってきたのが午前3時半頃だったと思います。
体育館の確保していた場所に戻り荷物の整理などをしますが,その時に残っていた水分は1.6ℓ,スタートしてから唯一の給水地点までわずか400mlしか飲んでいませんでした。もともと水分摂取が少ないほうではありますが,これは少なすぎだったかもしれません。
あとでmitsunoさんも「知らず知らずに電解質が足りなくなっての脱力だったのかもしれませんね。」とおっしゃっていました。ただ,それにしては足攣りもなかったし,飲んだ400mlも身体が欲してではなく,飲まないといけないという思いで口にしたというものでした。(「足ツーRUN」によるグリセリンローディングの効果だったのかも)
ある程度荷物を片付けたあとは,持参したい寝袋に包まって惰眠を貪っていました。
日本有数のトレイルレースにふさわしく,スタッフやボランティアの方に支えられた素晴らしい大会でした。関係者のみなさん,選手のみなさんありがとうございました。
しかし,このままでは終われないので,ちゃんと練習もしてまた参加させていただきたいと思います。
そして,ちゃんとここに帰ってきたいです。
寒い中の現地やコース上での応援,またメールやメッセージ,FBなどを通しての励ましや慰めをいただきありがとうございました。
私の初ハセツネは,早朝の0時40分11秒,第2CP月夜見駐車場(42.09km)で終了しました。ランニングを始めて大会でのDNFは初めてのことで悔しい気持ちはたしかにありますが,あの状況ではしょうがない と自分で自分を納得させています。
原因はいろいろ考えられるのでしょうが,雨や寒さが影響した訳でもなく,やはり最大の原因は自らの練習不足ですね。
厳しいコンディションのなか見事に完走されたみなさん,ほんとうにおめでとうございます。