「エイドもたくさん用意されていて,なかなか楽しそうな大会だな〜」と いつもの調子でエントリーした「第1回 横須賀・三浦100kmみちくさウルトラマラソン」兼「エア柴又2017(100km)」,あと37秒でTOVというギリギリのタイムでなんとかフニッシュゲートまでたどり着くことができました。
結果:13時間59分23秒 もちろん100kmのワースト記録です。
ゴール後にいただいた「完走証明証」にはこんなことが書かれていました。
「あなたは,”みちくさ”という誘惑的な言葉に上手く乗せられて,今回エントリーしましたか?されど,現実はそんなに甘くない!ウルトラの世界は泣きたくなる程,辛く苦しい道のりなのだ!
しかしながら,”恥”という言葉を知らないあなたは,エイドでは人目も気にせず,たらふく食べ,沿道の声援には愛想笑いを飛ばして,イタイ!痛い足をごまかしながら『完走しなければメダルがもらえない!』と歯をくいしばり,ひきつった笑顔でかろうじてゴール出来ました。
その厚かましいど根性に,大いなる尊敬の念を抱きます。この度の完走おめでとうございます。
やっぱり,あなたはエライ!!」
「これ俺のことやん,ずっと見てたんか?」と思うくらい言い得て妙な完走証でした。
レースの途中で倒れ込んで動けなくなったのは初めてで記憶が曖昧なところばかりですがレース経過などを・・・
◯スタート前
前夜に急な飲み会が入り,横須賀の宿に着いたのは深夜0時前,結局2時間ほど寝て受付会場に向かいました。
受付・スタート会場は,横須賀港の「ヴェルニー公園」,港には艦載兵器実験艦「あすか」(たぶん)も停泊していました。
明るいと1,400株のバラが綺麗なんでしょうね。
相変わらず腸脛に不安のある左膝と痛みと腫れがなかなか消えない右アキレス腱にテーピングを施し,香取市から参戦のえっちゃんとエール交換
(キミ兄さんの「激沈上等」タトゥーシールをパクらせていただきました。^^;)
みちくさマラソン走援隊 小野代表の挨拶(右),スタートゲートの下は,ゲストの海宝ロードランニングの海宝代表です。
◯〜10km:0:54:20(0:54:20)
まだ涼しさが残る午前5時,海宝代表の号砲で一斉にスタートします(ゆる〜く^_^)。えっちゃんと並んでいましたが,周りに誘われるようについつい前に出てしまいました。
スタートしてしばらくするとあの戦艦三笠が繋留されている三笠公園を通過します。そしてすぐに早くも最初のエイドです。
まだまだ元気!(始まったばかり^^;)
(撮影:コカブさん)
5km付近からは東京湾最大の自然島「猿島」が見えます。要塞の島とも言われるこの島にはいつか行ってみたいと思っています。
天気回復を予想させる空模様です。
そうこうしていると早くも馬堀のエイドに到着です。お汁粉にだし巻き卵に・・・etc
◯〜20km:1:56:18(1:01:58)
10kmを過ぎると観音崎公園に沿って遊歩道を進み,3つ目のエイドに到着。
〜今日は太りそうだな〜
千葉からボランティアのお姉様方と
このあたりは歴史遺産も多く残るところで,雰囲気のいいコースになっています。
15km付近をビーチサンダルで走るランナーさん,ウケ狙いです といいながらキロ5分半のスピードです。
黒船に想いを馳せながら浦賀港を進みます。
燈明堂エイドではOS-1がボトルで配られていました。ちょっと苦手なのでそちらはご遠慮してシュークリームをいただいて行きます。
燈明堂を後に久里浜駅を目指します。入江の向こうには久里浜火力発電所が見えています。
◯〜30km:3:08:51(1:12:33)
20kmを過ぎ,最初の難所「くりはま花の国」に入っていきます。ポピーの花畑を左に見ながら100mの高台にある冒険ランドを目指してひたすら上っていきます。
八合目付近には,その昔観音崎に上陸したというゴジラを模したすべり台があります。(ゴジラVS親父(笑))
これは箱根空木か二色空木かちょっと判断できませんでした。
坂を上りきってしばらく下るとエイドに到着します。
抜かされたり追いついたり(最後は大敗・・・)のワラーチAbさん,ワラーチ歴1年だそうです。
25kmを過ぎてR134を野比海岸に向かいます。
野比海岸エイドでカレーパンをいただき,海とは一旦別れてお山に向かいます。
武山のエイドから三浦富士・武山方面を望みます。
◯〜40km:4:23:08(1:14:17)
30kmを過ぎていよいよトレイル区間です。足が残せるのか心配です。
(三浦)富士山(183m)から本家の富士山を見たかったのですが霞んで見ることはできませんでした。
三浦富士から砲台山には寄らずに武山(206m)を目指します。
武山展望台からの見晴らしももう一つでした。
トレイルの下りはガンガン飛ばしてお山から再び海岸線に戻り,三浦海岸の中間エイドに到着です。
ここでは睦沢町みのりファームさんのTKGがいただけます。
オーナーの山田ご夫妻,そしてnoriさんを始めお世話いただいたみなさんたいへん美味しゅうございました。
ゴールが遅くてミニライブは聴けませんでしたが,デビューシングル「ランソン〜RUN SONG〜」が本大会の応援ソングになった有希さんもTKG(笑)
(写真はお借りしました。)
ヒラマサの唐揚げも美味でした。
40km手前の三浦海岸では学生ボランティアのみなさんでしょうか?海水浴シーズンに向けて浜の清掃活動が行われていました。
◯〜50km:5:40:14(1:17:06)
40kmを過ぎ金田漁港からさらに剱崎を目指します。JA付近から東京湾を挟んだ対岸に,千葉の鋸山や富山を見ることができました。まだお昼前ですが暑さも本格的になってきました。
剱崎エイドでおいなりさん,杏仁豆腐に胡麻豆腐,そして本日最初の被り水も
毘沙門トンネルを抜けると中間点の50kmです。
◯〜60km:7:07:51(1:27:37)
毘沙門漁港の先には何やらいや〜な坂道が見えています。このあたりでは女子先頭(この時点で)の美ジョガーさんと楽しく走っていました(笑)。
風力発電のであたりで女子第2位(この時点で)の関西美ジョガーにも抜かされました。
富士山も姿を見せてくれるようになりました。
このあたりからさらに暑くなり,足の痛みに疲労も加わって歩きが入るようになりました。
三崎から「城ヶ島大橋」を渡り城ヶ島公園のエイドに向かいます。なんだか体調の悪さを感じるようになりました。
エイドを出て城ヶ島灯台方面に狭い地道を走ります。
城ヶ島灯台と富士山
城ヶ島馬の背洞門です。
再び城ヶ島大橋を渡り三崎の街中に向かいます。
城ヶ島大橋を軽快に走るえっちゃんとすれ違いました。
◯〜70km:8:41:48(1:33:57)
60kmを過ぎるとすぐに三崎エイド到着です。
さすがマグロの三崎,たくさんの観光客で賑わっています。
県道216号油壺の坂はまったく走れません。油壺入口の交差点から県道26号に入り引橋のエイドに向かってダラダラと上っていきます。
エイドを過ぎ国道134号線,京急三崎口駅を過ぎたあたりが70kmでした。だんだんと写真を撮る元気も失せていき,距離表示も見落とすようになってきました。なので次から変な区切りになっています。^^;
◯〜75km:9:35:52(0:54:04)
この5kmを1時間近くかけて,なんとかソレイユの丘(湘南国際村折り返し後の最終ゴール地点)に到着し,アイスをいただきます。ところがこのアイスを半分も食べることができません(涙)。
リタイアも覚悟してリスタートします。
75km付近で再びえっちゃんに遭遇,かなり差を詰められたようです。
◯〜85km:11:35:45(1:59:53)
陸上自衛隊武山駐屯地を左に見ながら西行政センターのエイドに向かいますが,このあたりから腕に痺れを感じるようになります。
エイドでフルーツポンチなどをいただき,佐島公園のエイドに向けて走り出しますが,坐骨神経痛からくる下肢の怠さも加わり,さらに歩きや座り込み(笑)の方が多くなります。
なんとか佐島公園エイドに到着したものの,フラフラの状態で倒れ込んで寝てしまったようです。
どれくらい寝たのでしょうか?「親父さん,親父さ〜ん」という声に気づくと,えっちゃんが追いついてきて心配してくれていました。余計な写真も・・・(笑)
えっちゃんは「一緒に行きましょう。動けなくなったらおぶりますよ。」とまで言ってくれますが,まだ起き上ることができず,寝たまま「もう少し様子を見るから先に行ってください。」と先には行ってもらいました。
この時点で残り時間は3時間ほど,距離は20km弱なので普通の状態ならなんの問題もないのですが,10kmに2時間近く掛かるような体たらくでは完走もおぼつかないと思い,このときはほとんどリタイヤを考えているような状況でした。
そんななかリタイアは最後の選択と考え,両腕に貼ったタトゥーシールの言葉を復唱します。
左:「ここまでと思ったらそこまで」
右:「こころが萎えた人が負け」
いずれも薬師寺の大谷徹奘師の言葉です。
そろそろと立ち上がって牛乳を二杯いただき,フラフラとえっちゃんの後を追うことにしました。
エイドでの補給もちゃんとやったつもりでしたが,やはり脱水状態だったのでしょうね。(帰って体重を測ると前夜から5kgも減っていました。)
しばらく眠ったのがよかったのか,なんとか少しずつ走れる程度には回復していました。
芦名の海水浴場から住宅地の上りに差し掛かったあたりでえっちゃんの姿を捉えることができました。そして歩いたり走ったりですが,立石公園のエイド前で追いつくことができました。みなさんエイドに寄られますが,ここは時間短縮のため通過します。
湘南国際村秋谷入口を右折して,標高12mから202mの高台までの約3.5kmの距離を駆け上るという(ほとんど歩きですが)このコース最大の難所に挑みます(体調の悪化もあり,山越えのトレイル区間よりしんどく感じました)。
久留和,関根のふたつのトンネルを超えたあたりが85km地点です。ここから子安の里通りをひたすら上ります。
◯〜95km:13:16:15(1:40:30)
途中には天国にでも続いているかのような大階段も見えますが,ここは通りません。
(写真は借り物です。)
先に折り返してきたえっちゃんにも声をかけてもらい,なんとかなんとか湘南国際村最上部にあるエイドに到着しました。
ここからの葉山方面の景色は最高です。
そしてここで偶然お会いしたのが,FBでもお世話になっているU田さん。仲間の応援も兼ねてロードバイクで上ってこられたそうです。
そのU田さんから「残り時間考えると,ここでゆっくりなんかしてられないよ,早く行け〜!」とハッパをかけていただきました。
残り12kmを1時間半,とにかく行くしかありません。秋谷の交差点まではほぼ下り,時間稼ぎのために走り続けます。
そこからはまた,走ったり歩いたりを繰り返し,西行政センター手前で95kmを通過,微妙な時間です。
◯〜100km:13:59:23(0:43:08)
西行政センターでトイレに寄り残り距離を聞くと4.3km,少しだけ完走も見えてきました。
林交差点付近に「あと3km」の表示がありました。ここで初めてガーミンを起動(ウルトラではたまにペースを確認するくらいでほとんど使いません)。残り時間は30分ほど・・・
1km走ったところで残り2km,しかし残り1kmの表示が・・・なかなか現れません。その表示はソレイユの丘入口の交差点まできてやっとありました。ガーミンのほうはすでに2.4kmになっています。ところが交差点の誘導員さんから驚きの情報が・・・「あと1.6kmです。頑張ってください。」
え〜〜っ! 制限時間まで10分,途中300mほどの上りもあります。まさにギリギリの勝負になりました(公認コースでもましてや公認大会でもないし,よくあることなので気にはしませんが,正直焦りました〜(笑))。
ここからは前にいる人全員を抜くつもりで死ぬ気で走ります。ゴール後帰路についた車の中からも「まだ行ける,頑張れ!」と声がかかります。
坂を上り終えラスト200m,フィニッシュ会場のMCの方を始めたくさんの人の声援が聞こえます。最後に時計を確認してやっと完走を確信しました。 そして長い長い14時間が終わりました・・・。
途中ナンバーカードを外しかけたこともありましたが,なんとか思いとどまりゴールにたどり着くことができました。
ゴール後は楽しみにしていたマグロの漬け丼を口にすることも,お風呂に入ることもなく,65kmの部を完走されたご近所ランナーのえりまきさんに介抱されながら(笑)家路につきました。
充実した多くのエイドを最後まで楽しむことができなかったことは残念ですが,大会運営に携われたスタッフやたくさんのボランティアのみなさん,そしてえっちゃんを始め一緒に走ったランナーのみなさんに感謝します。
また,エア柴又を運営いただいているりょうたさんにもあらためて感謝です。
食べたかった〜(笑)
参加賞もたくさん
結果:13時間59分23秒 もちろん100kmのワースト記録です。
ゴール後にいただいた「完走証明証」にはこんなことが書かれていました。
「あなたは,”みちくさ”という誘惑的な言葉に上手く乗せられて,今回エントリーしましたか?されど,現実はそんなに甘くない!ウルトラの世界は泣きたくなる程,辛く苦しい道のりなのだ!
しかしながら,”恥”という言葉を知らないあなたは,エイドでは人目も気にせず,たらふく食べ,沿道の声援には愛想笑いを飛ばして,イタイ!痛い足をごまかしながら『完走しなければメダルがもらえない!』と歯をくいしばり,ひきつった笑顔でかろうじてゴール出来ました。
その厚かましいど根性に,大いなる尊敬の念を抱きます。この度の完走おめでとうございます。
やっぱり,あなたはエライ!!」
「これ俺のことやん,ずっと見てたんか?」と思うくらい言い得て妙な完走証でした。
レースの途中で倒れ込んで動けなくなったのは初めてで記憶が曖昧なところばかりですがレース経過などを・・・
◯スタート前
前夜に急な飲み会が入り,横須賀の宿に着いたのは深夜0時前,結局2時間ほど寝て受付会場に向かいました。
受付・スタート会場は,横須賀港の「ヴェルニー公園」,港には艦載兵器実験艦「あすか」(たぶん)も停泊していました。
明るいと1,400株のバラが綺麗なんでしょうね。
相変わらず腸脛に不安のある左膝と痛みと腫れがなかなか消えない右アキレス腱にテーピングを施し,香取市から参戦のえっちゃんとエール交換
(キミ兄さんの「激沈上等」タトゥーシールをパクらせていただきました。^^;)
みちくさマラソン走援隊 小野代表の挨拶(右),スタートゲートの下は,ゲストの海宝ロードランニングの海宝代表です。
◯〜10km:0:54:20(0:54:20)
まだ涼しさが残る午前5時,海宝代表の号砲で一斉にスタートします(ゆる〜く^_^)。えっちゃんと並んでいましたが,周りに誘われるようについつい前に出てしまいました。
スタートしてしばらくするとあの戦艦三笠が繋留されている三笠公園を通過します。そしてすぐに早くも最初のエイドです。
まだまだ元気!(始まったばかり^^;)
(撮影:コカブさん)
5km付近からは東京湾最大の自然島「猿島」が見えます。要塞の島とも言われるこの島にはいつか行ってみたいと思っています。
天気回復を予想させる空模様です。
そうこうしていると早くも馬堀のエイドに到着です。お汁粉にだし巻き卵に・・・etc
◯〜20km:1:56:18(1:01:58)
10kmを過ぎると観音崎公園に沿って遊歩道を進み,3つ目のエイドに到着。
〜今日は太りそうだな〜
千葉からボランティアのお姉様方と
このあたりは歴史遺産も多く残るところで,雰囲気のいいコースになっています。
15km付近をビーチサンダルで走るランナーさん,ウケ狙いです といいながらキロ5分半のスピードです。
黒船に想いを馳せながら浦賀港を進みます。
燈明堂エイドではOS-1がボトルで配られていました。ちょっと苦手なのでそちらはご遠慮してシュークリームをいただいて行きます。
燈明堂を後に久里浜駅を目指します。入江の向こうには久里浜火力発電所が見えています。
◯〜30km:3:08:51(1:12:33)
20kmを過ぎ,最初の難所「くりはま花の国」に入っていきます。ポピーの花畑を左に見ながら100mの高台にある冒険ランドを目指してひたすら上っていきます。
八合目付近には,その昔観音崎に上陸したというゴジラを模したすべり台があります。(ゴジラVS親父(笑))
これは箱根空木か二色空木かちょっと判断できませんでした。
坂を上りきってしばらく下るとエイドに到着します。
抜かされたり追いついたり(最後は大敗・・・)のワラーチAbさん,ワラーチ歴1年だそうです。
25kmを過ぎてR134を野比海岸に向かいます。
野比海岸エイドでカレーパンをいただき,海とは一旦別れてお山に向かいます。
武山のエイドから三浦富士・武山方面を望みます。
◯〜40km:4:23:08(1:14:17)
30kmを過ぎていよいよトレイル区間です。足が残せるのか心配です。
(三浦)富士山(183m)から本家の富士山を見たかったのですが霞んで見ることはできませんでした。
三浦富士から砲台山には寄らずに武山(206m)を目指します。
武山展望台からの見晴らしももう一つでした。
トレイルの下りはガンガン飛ばしてお山から再び海岸線に戻り,三浦海岸の中間エイドに到着です。
ここでは睦沢町みのりファームさんのTKGがいただけます。
オーナーの山田ご夫妻,そしてnoriさんを始めお世話いただいたみなさんたいへん美味しゅうございました。
ゴールが遅くてミニライブは聴けませんでしたが,デビューシングル「ランソン〜RUN SONG〜」が本大会の応援ソングになった有希さんもTKG(笑)
(写真はお借りしました。)
ヒラマサの唐揚げも美味でした。
40km手前の三浦海岸では学生ボランティアのみなさんでしょうか?海水浴シーズンに向けて浜の清掃活動が行われていました。
◯〜50km:5:40:14(1:17:06)
40kmを過ぎ金田漁港からさらに剱崎を目指します。JA付近から東京湾を挟んだ対岸に,千葉の鋸山や富山を見ることができました。まだお昼前ですが暑さも本格的になってきました。
剱崎エイドでおいなりさん,杏仁豆腐に胡麻豆腐,そして本日最初の被り水も
毘沙門トンネルを抜けると中間点の50kmです。
◯〜60km:7:07:51(1:27:37)
毘沙門漁港の先には何やらいや〜な坂道が見えています。このあたりでは女子先頭(この時点で)の美ジョガーさんと楽しく走っていました(笑)。
風力発電のであたりで女子第2位(この時点で)の関西美ジョガーにも抜かされました。
富士山も姿を見せてくれるようになりました。
このあたりからさらに暑くなり,足の痛みに疲労も加わって歩きが入るようになりました。
三崎から「城ヶ島大橋」を渡り城ヶ島公園のエイドに向かいます。なんだか体調の悪さを感じるようになりました。
エイドを出て城ヶ島灯台方面に狭い地道を走ります。
城ヶ島灯台と富士山
城ヶ島馬の背洞門です。
再び城ヶ島大橋を渡り三崎の街中に向かいます。
城ヶ島大橋を軽快に走るえっちゃんとすれ違いました。
◯〜70km:8:41:48(1:33:57)
60kmを過ぎるとすぐに三崎エイド到着です。
さすがマグロの三崎,たくさんの観光客で賑わっています。
県道216号油壺の坂はまったく走れません。油壺入口の交差点から県道26号に入り引橋のエイドに向かってダラダラと上っていきます。
エイドを過ぎ国道134号線,京急三崎口駅を過ぎたあたりが70kmでした。だんだんと写真を撮る元気も失せていき,距離表示も見落とすようになってきました。なので次から変な区切りになっています。^^;
◯〜75km:9:35:52(0:54:04)
この5kmを1時間近くかけて,なんとかソレイユの丘(湘南国際村折り返し後の最終ゴール地点)に到着し,アイスをいただきます。ところがこのアイスを半分も食べることができません(涙)。
リタイアも覚悟してリスタートします。
75km付近で再びえっちゃんに遭遇,かなり差を詰められたようです。
◯〜85km:11:35:45(1:59:53)
陸上自衛隊武山駐屯地を左に見ながら西行政センターのエイドに向かいますが,このあたりから腕に痺れを感じるようになります。
エイドでフルーツポンチなどをいただき,佐島公園のエイドに向けて走り出しますが,坐骨神経痛からくる下肢の怠さも加わり,さらに歩きや座り込み(笑)の方が多くなります。
なんとか佐島公園エイドに到着したものの,フラフラの状態で倒れ込んで寝てしまったようです。
どれくらい寝たのでしょうか?「親父さん,親父さ〜ん」という声に気づくと,えっちゃんが追いついてきて心配してくれていました。余計な写真も・・・(笑)
えっちゃんは「一緒に行きましょう。動けなくなったらおぶりますよ。」とまで言ってくれますが,まだ起き上ることができず,寝たまま「もう少し様子を見るから先に行ってください。」と先には行ってもらいました。
この時点で残り時間は3時間ほど,距離は20km弱なので普通の状態ならなんの問題もないのですが,10kmに2時間近く掛かるような体たらくでは完走もおぼつかないと思い,このときはほとんどリタイヤを考えているような状況でした。
そんななかリタイアは最後の選択と考え,両腕に貼ったタトゥーシールの言葉を復唱します。
左:「ここまでと思ったらそこまで」
右:「こころが萎えた人が負け」
いずれも薬師寺の大谷徹奘師の言葉です。
そろそろと立ち上がって牛乳を二杯いただき,フラフラとえっちゃんの後を追うことにしました。
エイドでの補給もちゃんとやったつもりでしたが,やはり脱水状態だったのでしょうね。(帰って体重を測ると前夜から5kgも減っていました。)
しばらく眠ったのがよかったのか,なんとか少しずつ走れる程度には回復していました。
芦名の海水浴場から住宅地の上りに差し掛かったあたりでえっちゃんの姿を捉えることができました。そして歩いたり走ったりですが,立石公園のエイド前で追いつくことができました。みなさんエイドに寄られますが,ここは時間短縮のため通過します。
湘南国際村秋谷入口を右折して,標高12mから202mの高台までの約3.5kmの距離を駆け上るという(ほとんど歩きですが)このコース最大の難所に挑みます(体調の悪化もあり,山越えのトレイル区間よりしんどく感じました)。
久留和,関根のふたつのトンネルを超えたあたりが85km地点です。ここから子安の里通りをひたすら上ります。
◯〜95km:13:16:15(1:40:30)
途中には天国にでも続いているかのような大階段も見えますが,ここは通りません。
(写真は借り物です。)
先に折り返してきたえっちゃんにも声をかけてもらい,なんとかなんとか湘南国際村最上部にあるエイドに到着しました。
ここからの葉山方面の景色は最高です。
そしてここで偶然お会いしたのが,FBでもお世話になっているU田さん。仲間の応援も兼ねてロードバイクで上ってこられたそうです。
そのU田さんから「残り時間考えると,ここでゆっくりなんかしてられないよ,早く行け〜!」とハッパをかけていただきました。
残り12kmを1時間半,とにかく行くしかありません。秋谷の交差点まではほぼ下り,時間稼ぎのために走り続けます。
そこからはまた,走ったり歩いたりを繰り返し,西行政センター手前で95kmを通過,微妙な時間です。
◯〜100km:13:59:23(0:43:08)
西行政センターでトイレに寄り残り距離を聞くと4.3km,少しだけ完走も見えてきました。
林交差点付近に「あと3km」の表示がありました。ここで初めてガーミンを起動(ウルトラではたまにペースを確認するくらいでほとんど使いません)。残り時間は30分ほど・・・
1km走ったところで残り2km,しかし残り1kmの表示が・・・なかなか現れません。その表示はソレイユの丘入口の交差点まできてやっとありました。ガーミンのほうはすでに2.4kmになっています。ところが交差点の誘導員さんから驚きの情報が・・・「あと1.6kmです。頑張ってください。」
え〜〜っ! 制限時間まで10分,途中300mほどの上りもあります。まさにギリギリの勝負になりました(公認コースでもましてや公認大会でもないし,よくあることなので気にはしませんが,正直焦りました〜(笑))。
ここからは前にいる人全員を抜くつもりで死ぬ気で走ります。ゴール後帰路についた車の中からも「まだ行ける,頑張れ!」と声がかかります。
坂を上り終えラスト200m,フィニッシュ会場のMCの方を始めたくさんの人の声援が聞こえます。最後に時計を確認してやっと完走を確信しました。 そして長い長い14時間が終わりました・・・。
途中ナンバーカードを外しかけたこともありましたが,なんとか思いとどまりゴールにたどり着くことができました。
ゴール後は楽しみにしていたマグロの漬け丼を口にすることも,お風呂に入ることもなく,65kmの部を完走されたご近所ランナーのえりまきさんに介抱されながら(笑)家路につきました。
充実した多くのエイドを最後まで楽しむことができなかったことは残念ですが,大会運営に携われたスタッフやたくさんのボランティアのみなさん,そしてえっちゃんを始め一緒に走ったランナーのみなさんに感謝します。
また,エア柴又を運営いただいているりょうたさんにもあらためて感謝です。
食べたかった〜(笑)
参加賞もたくさん