16日日曜日は,昨年に続いての参加となる「〜Coast to Coast〜房総半島横断2018(70K)」に参加しました。昨年はmizoreさんとBuddyを組んで引っ張っていただきましたが,今回は単独での参戦です。
距離:67.3km 累積標高:D+2,760m ITRAポイント:4P 制限時間:13時間
昨年は私が足を引っ張ったこともあり,10時間を切ることができなかったので,今年はあわよくばサブ10を・・・などと,昨年の結果を踏まえて次のような目標タイムを想定していました。(普段目標とか計画とかやらない人がどうしたんですか?(笑))
A1:1時間29分(通過時刻: 7時29分)
A2:3時間27分(通過時刻: 9時27分)
A3:4時間47分(通過時刻:10時47分)
A4:6時間36分(通過時刻:12時36分)
A5:8時間15分(通過時刻:14時15分)
Finish:9時間55分(Finish時刻:15時55分)
この日の日の入時刻16時30分の30分ほど前にゴールする計画です(汗)。
結果:9時間43分26秒
総合:191位(年代別第4位(60歳以上)・・・9分ほど前にゴールされた所長さん(後述)までが年代別の入賞だったようです。)
相変わらず不安を抱えたままのテーピングだらけの足でしたが,不思議なことに目標を上回る結果となりました。
公表されたリザルトを見て気づいたのですが,私が途中リタイアした2015年ハセツネを10時間を切って走り,女子5位に入賞されたMTIさんも出場されていました(女子総合第4位)。
何が凄いって,同じ歳なのに私よりも1時間20分も早くゴールされています。年代別の男子トップと比べて1時間も速いとは・・・さすがです!
◯前日〜スタート前
スタートが朝の6時ということで前日夕方に鴨川市入りしました。駅に到着後は受付会場となっている小湊小学校に行き,今回はボラで参加のmizoreさんに挨拶をして受付を済ませます。また,同じころにお見えになっていたsadaさんやTKGのYMDさん,ボラのKBTさんともお会いすることができました。
昨年長袖のTシャツになった参加賞も今年はいつものBUFFに戻っていました。
今年も宿は県民の森「森の宿せせらぎ」で,5人相部屋でした。めっちゃ速そうな神奈川のWTRさんと練馬のKBOさん,千葉の稲毛から参加のウルトラランナーさとさん,そして青森から参加のクリスさんと一緒です。クリスさんはご夫婦で4回目の参加だそうで,昨年レース途中でお会いして話しもさせていただいていました。
当日朝は,5時に宿のバスで受付会場の小湊小学校まで送っていただきましたが,受付はすでに済ませていたのでそのままスタート会場に向かいます。手荷物預けでmizoreさんに挨拶して,スタート地点そばのセブンイレブンでmurasakiさんとdeburaさん,sadaさんにお会いしてしばらく話しをさせていただきました。
(写真:mizoreスポーツ)
(写真:deburaスポーツ)
スタート前の気温が0℃とかなり冷え込んでいるので,ここセブンイレブンは買い物をする人,イートインで食事をする人,トイレに並ぶ人,そして寒さを避ける人など,さながら大会控え室のような状態になっていました(笑)。そしてここのセブンイレブンさんでMag-onやスポーツ羊羹などが売られているのにはびっくりでした。
(写真:Jimmyスポーツ)
徐々に明るくなってきました。
sadaさん,怪しい人みたいですよ!
そろそろ行きますか!
コースはこんな感じです。スタートからA1までと,A2からA3までの間が昨年と少し変更になっています。
◯スタート〜A1(12.5km):7時25分到着(目標:7時32分)
東の空が明るくなり始めたのでmurasakiさん,deburaさんと一緒に真ん中くらいに位置どりしてスタートを待ちますが,時間になっても号砲は鳴らず,結局3分遅れの午前6時03分に内浦海岸をゆるゆるとスタートしました。(この後の関門等もすべて+3分になります。)
murasakiさんdeburaさんもやる気スイッチON,ankocatさん(以下ankoさん)やYMDさんにはスタート前に会えませんでした。
清澄寺のお坊さん(宮崎執事長 かな?)の鐘に送られて東京湾を目指します。
少々冷えてはいましたが,今回は防寒着(レインウェア兼用)を羽織ることもなく半袖の勝本ドラゴンTだけにしました。一応ヘッデンは付けていましたが,これもレース中点灯することはありませんでした。
スタートからA1までは基本上り基調なのですが,みなさんガシガシと力強く走っていらっしゃいます。2kmほど走ったころにankoさんに追いつきました(ガーミンもアプリも使っていないので距離はかなり適当です(汗))。目標は12時間くらいで完走とおっしゃっていますが,彼女の力なら大丈夫でしょう。
さらに1kmほど上ったころにまるさんが追い上げてこられました。連戦連戦のようで最後方からスタートしたということですが,私がついて行けるようなペースではありません。
その後クリス夫妻に追いつき少し話しをしながら走ります。昨年9時間半を切ってゴールされた奥様も今年は足を故障中ということで「ゆっくり行きます。」とおっしゃっていました。
昨夜お世話になった「せせらぎの森」を過ぎ,県民の森の駐車場付近まで来たところでヘッデンを外して仕舞ったりしているあいだにかなり抜かされましたがまだまだ序盤,ぼちぼちと行きます。
朝日も昇ってきました。
ORTで知り合ったくまさんから,「所長さんというスーパー65歳のトライアスリートでアイアンマンも参加されるのでよろしくお伝えください。色が黒いのですぐ分かりますよ。」と連絡を受けていましたが,900人近く走るのにそんなに簡単に会えるわけはないと思っていました。
で,1時間ほど走った頃ふと左を見ると,ほぼ同年代で色黒の精悍なランナーさんが走られています。アイアンマンのイメージにもピッタリで,もしかしてと思い
「失礼ですが,所長さんですか?」
と聞くと
「えっ,親父さん?」
と返ってきました。やはりくまさんから聞いていたそうで「色が黒いことが役に立つこともありますねー」とおっしゃったいました。このとき一度は前に出たものの,途中かわされて最後まで追いつくことはできませんでした。
上りがきつくなると歩きが入るようになります。
やっと清澄寺の山門前まできました。
(写真:deburaスポーツ)
エイドの300m手前で誘導中のKBTさんに遭遇しました。
A1のエイドに到着!
◯〜A2(25.0km・11時半関門閉鎖):9時23分到着(目標:9時30分)
A1を過ぎるとロードに別れを告げ,元清澄山に向けてトレイルへと入っていきます。
しばらくは気持ちのいいシングルトラックを走ります。
時おり見える房総の山々もなかなかのものです。
元清澄山山頂を通過
定員1名(笑)の鎖場が2ヶ所ありますが,こういうところはどうしても渋滞してしまいます。
元清澄山を過ぎる丸太階段地獄です。繰り返し襲ってくるアップダウンに足も悲鳴をあげそうです。それでもどうにか心霊スポットとして有名な金山ダムの「船代橋」まで降りてきました。
この橋を渡ったところがA2エイドです。
ここでは千葉県らしく落花生タルトがいただけます。
◯〜A3(35.0km・13時半関門閉鎖):10時46分到着(目標:10時50分)
夜一人で走ると背筋がゾクっとしそうなふたつの金山トンネルを抜けてのどかな田園風景の中を走ります。
房総は水仙も花盛りです。
しばらくはフラットなロードで気持ちよく走れます。
と,
28km付近の前方道端にランナースタイルの黒い人影が目に入ってきました。えっ,ぱっきーさん・・・?もしかしたらA5あたりにいらっしゃるかも とは聞いていましたが,まさかこんなひと気のないところでも応援されていたとは・・・ありがたいことです。コーラごちそう様でした。
(写真:ぱっきースポーツ)
煙たなびく田園風景,ついつい田舎を思い出します。
昨年はこのあと林道に入って行きましたが,途中崩落箇所があるということでコースが変わりA3まではロードを走ることになりました。
が,
A3に向かってはかなりきつい激坂で,その坂の終盤でたまたま一緒になったJNKさんに引っ張られてなんとかエイドにたどり着きました。
◯〜A4(49.0km・15時半関門閉鎖):12時39分到着(目標:12時39分)
JNKさんと一緒にエイドを出て下り基調の林道を走ります。しばらくはJNKさんも置き去りにして調子よく走っていましたが,案の定調子に乗りすぎて失速・・・,逆に調子が戻りました というJNKさんに追いつかれてしまいました(笑)。
前の青い方,昨年同じくらいにゴールしたのですが,彼も今年は10時間切りを目標にされていたようです。
目標達成おめでとうございます。^_^
林道を抜け里に出ると綺麗な紅葉が目に飛び込んできます。しかも足元には水仙の花が咲いています。関東でも一番遅くまで紅葉が楽しめるという房総の山ならではの景色ですね。
里の山を越えてダブルトラックのトレイルを走っているとやがて志駒川沿いの県道182号線に出ます。この道路は通称「もみじロード」と呼ばれていて県内屈指の紅葉の名勝地です。
JNKさんに遅れること数分,目標のタイムぴったりにA4に到着しました。ということは貯金もゼロ・・・
エイドでコーラやお味噌汁をいただき一息つきます。こちらでは見波亭さんの「のこぎり山バームクーヘン」が提供されています。
昨年もここで一緒になったクリスさんと遭遇。
「あれっ,奥様は?」と聞くと
「まだ後ろなんです。」とのこと
昨年は「先に行きました。もう1時間以上前を走っているんじゃないかな・・・」とおっしゃっていたことを思うとやはり足の調子がよくないようです。
※ あとでリザルトを見たら結局奥様のほうが先着されていましたが・・・(笑)
同じく同室のさとさんもここで休憩中でした。初トレイル参戦でシューズもロード用とおっしゃっていましたが,サブスリーを狙うランナーさんらしくロードの走り,特に上りは相当なものでした。
◯〜A5(59.5km・17時半関門閉鎖):14時08分到着(目標:14時18分)
路傍のお地蔵さんに送られて激坂を上ります。
えっ,さとさん走ってるし・・・!(◎_◎;)
50kmを過ぎ,梨沢から釜の台へと林道を走ります。このあたりでなんとかさとさんに追いつき,JNKさんも追いついてこられたので3人で下り基調となった白狐地区の林道を走ります。
ところが途中から急にスイッチが入ったJNKさんがぐんぐんとかっ飛んで行きます。結局最後まで背中も見ることはありませんでした。恐るべし,坐骨神経痛のかっ飛び娘!!(笑)
林道,県道と走りトレイルに入ってからはさとさんと前後しながら進み,なんとか採石場跡までやってきました。特撮映画でも見るようなこの景色は何度見てもテンションが上がります。
(写真:さとスポーツ)
(写真:Jimmyスポーツ)
採石場跡のがれ場を過ぎて,残り8km弱地点のA5に到着しました。J immyさんの出迎えを受け,9時間ぶりにmizoreさんと再会,コーラとコンソメスープでホッと一息
◯〜Finish(67.3km・19時閉鎖):15時46分到着(目標:15時58分)
最終エイドを出発して鋸山に向かう荒れたロードに挑みます。さとさんはロードの強みを活かしてぐんぐんと走って上られますが,私はエイドでいただいた「エネもち」を口にしながらゆるゆると歩いて上ります。
この付近ではこの日同時に開催されている「南房総アウトドアクエスト」(アドベンチャーレース講習の一環?)でMTBに挑戦されているみなさんとすれ違うのでお互いにエールを送り,元気をいただいて進みます。
ロードが終わりいよいよラスボスの鋸山登山道に入ります。ところが,シングルトラックでロードのサボりを挽回しようとスピードを上げたとたんに木の根っこにでも引っかかったのか,本日初の大転倒!・・・そうとう派手に転けたようで胸のボトルも大きく飛び,後続のランナーさんたちが慌てて駆けつけてくださいました。
が,
特に痛みもないので3人さんには「大丈夫です。」と応えて先に行ってもらい,ボトルを拾い泥を払ってリスタート。派手な転け方でしたがおかげさまで無傷でした。頭は毛が無いし,足もツルツルにしていたのがよかったのかな?(笑)
(ただ,ボトルが飛んでいなかったら胸をやられていたかも・・・)
少し降り出した雨を気にしながら東の肩に向かう丸太階段を喘ぎながら上っていると,途中何度か見かけていた生足のHRNさんが追いついてこられました。「今回で4回目の参加なのにコースを覚えていません。」とかおっしゃっていましたがなかなか力強い走りです。
「この位置なら女子総合か悪くても年代別で入賞できるかもしれませんよ。」などと話しながら走っていました。
ご本人は「無理,無理,無理です。」とおっしゃっていましたが・・・
やっと東京湾が見えてきました。
楽しい楽しい尾根の道・・・
東の肩からのアップダウンをなんとか通り抜け,鋸山山頂に着いたが14時50分,脱水に苦しんでmizoreさんに迷惑をかけた昨年より30分ほど早くに到着していました。
山頂を過ぎ浜金谷の町を見下ろす絶壁階段まで来ると大きな虹が迎えてくれました。これほど鮮やかにしかも根元(生え際?)まで見えるような虹は初めてでした。先ほどの雨で今年は夕陽も無理だろうと思っていましたが,その雨がこんな素敵なサービスをしてくれるとは・・・自然って不思議ですね。
ここからは鋸山名物「石切場跡」や「地獄のぞき」の写真を撮りながら一気に浜金谷まで下って行きます。
のぞきの岩の上からも何人かの人が手を振ってくださいました。
観月台からの金谷港
最後まで意地悪なコースです。浜金谷の街中に降りてもすぐにゴールではなく,ここからひと山ぐるりと回らされます(笑)。山を降りるあいだに西の空が少しずつ晴れてきたようで,トンネルを抜け海岸沿いのロードにでると夕陽に輝く東京湾が広がりました。
ゴールまで残り500mあたりではボラのKBTさんがカウベルを鳴らしながら最後の激を飛ばしてくださいます。今年もありがとうございました。
昨年のつもりで最後の直線を走ればゴールと思っていたら・・・,今年はそこからさらに200mほど先のフェリーターミナルにF inish地点が変更されていたようです(汗)。
ゴールゲート付近では多くの方々に迎えられ,15時46分今年も房総の長旅を無事に終えることができました。
◯そしてゴール後
途中でかっ飛んで行ったJNKさんは,あのまま走り抜き9時間半を切って女子第7位(年代別第2位)でゴールされていました。
また,鋸山で一緒だったHRNさんも9時間50分を切り年代別で第2位という好成績だったようです。
ゴール後に提供される豚汁を2回もお代わりして一休みしていると東京湾の向こうに富士山のシルエットが見えていました。
知り合いの状況を確認すると,ankoさんとmurasakiさんはA5を通過して鋸山に挑んでいるとのこと,またdeburaさんは制限時間に余裕を残してA5に到着したものの,夜間のトレイルに不安があるということでここでリタイアを選択。ここまで頑張ってきたので英断するにも相当な勇気がいったことと思います。
預けた荷物を受取り,着替えを済ませて17時半くらいからフェリー埠頭の入口付近(ゴール手前150mくらい)などで後続選手の応援をさせていただきました。
18時20分頃:ankoさんが満面の笑みで帰ってきました。「お疲れ様〜!」
18時35分頃:murasakiさんが余裕の表情で帰ってきました。「お帰りなさ〜い!」
A5のボラから戻ってこられたmizoreさん,残念ながらDNFのdeburaさんと優しいご主人のお〜さんも合流されました。
(写真:お〜さんスポーツ)
制限時間の13秒前にゴールされたランナーさんも,わずか4秒遅れてTOVとなったランナーさんも最後までほんとによく走られました。そのあともゴールに向かうランナーさんのライトが点々と光っていました・・・。
千葉では唯一のロングトレイルの大会,トレイル3:林道4:ロード3 といった感じでウルトラマラソンに近いかなり走らされるコースですが,スタッフさんやボランティアのみなさんの熱心な取組みのおかげで,また次も走りたいと思える大会でした。
また,いろいろとお骨折りいただいた関係者なみなさん,会場でお会いしたランナーのみなさん,応援いただいたみなさん,たいへんお世話になりありがとうございました。
来年もまた走っているんやろうな〜・・・
〜備 忘〜
◯装 備
・キャップ:ORT
・Buff(擬):ORT
・グローブ:フィンガーレスのもの
・上:ファイントラック+勝本ドラゴンT+アームスリーブ(肘パット付)
・下:ショートタイツ+ランパン+カーフスリーブ
・靴下:インナーファクト
・シューズ:モントレイル マウンテンマゾヒスト
・時計:ガーミン235J(普通に時計として)
◯携行品
・バックパック:UD ウルトラベスト(7L)
・ファーストエイドキット
・携帯トイレ
・ヘッデン:レッドレンサー MH10
・レインウェア(上):モンベル トレントフライヤー
・マイカップ:ダイソー折りたたみカップ
・補給食:Mag-on,ハニーアクションエナジー 他
・水分:水500cc+スポドリ500cc
・スマホ+モバイルバッテリー
・保険証
・貴重品
◯補 給
・携行した水分:水300cc,スポドリ150cc ほど消費
・A1:バナナ2切れ
・20kmあたり:塩サプリ1個
・A2:タルトケーキ1個+粉飴1袋
・ぱっきーエイド:コーラ1杯
・30kmあたり:Mag-on1袋
・A3:ロールパン1切れ+みかん1/2個+スポドリ1杯
・40kmあたり:ハニーアクションエナジー1袋
・42kmあたり:あんぱん1個
・A4:バームクーヘン1切れ+コーラ 1杯+味噌汁1杯
・A5:コーラ1杯+コンソメスープ1杯+エネもち1個
・ゴール:豚汁3杯
距離:67.3km 累積標高:D+2,760m ITRAポイント:4P 制限時間:13時間
昨年は私が足を引っ張ったこともあり,10時間を切ることができなかったので,今年はあわよくばサブ10を・・・などと,昨年の結果を踏まえて次のような目標タイムを想定していました。(普段目標とか計画とかやらない人がどうしたんですか?(笑))
A1:1時間29分(通過時刻: 7時29分)
A2:3時間27分(通過時刻: 9時27分)
A3:4時間47分(通過時刻:10時47分)
A4:6時間36分(通過時刻:12時36分)
A5:8時間15分(通過時刻:14時15分)
Finish:9時間55分(Finish時刻:15時55分)
この日の日の入時刻16時30分の30分ほど前にゴールする計画です(汗)。
結果:9時間43分26秒
総合:191位(年代別第4位(60歳以上)・・・9分ほど前にゴールされた所長さん(後述)までが年代別の入賞だったようです。)
相変わらず不安を抱えたままのテーピングだらけの足でしたが,不思議なことに目標を上回る結果となりました。
公表されたリザルトを見て気づいたのですが,私が途中リタイアした2015年ハセツネを10時間を切って走り,女子5位に入賞されたMTIさんも出場されていました(女子総合第4位)。
何が凄いって,同じ歳なのに私よりも1時間20分も早くゴールされています。年代別の男子トップと比べて1時間も速いとは・・・さすがです!
◯前日〜スタート前
スタートが朝の6時ということで前日夕方に鴨川市入りしました。駅に到着後は受付会場となっている小湊小学校に行き,今回はボラで参加のmizoreさんに挨拶をして受付を済ませます。また,同じころにお見えになっていたsadaさんやTKGのYMDさん,ボラのKBTさんともお会いすることができました。
昨年長袖のTシャツになった参加賞も今年はいつものBUFFに戻っていました。
今年も宿は県民の森「森の宿せせらぎ」で,5人相部屋でした。めっちゃ速そうな神奈川のWTRさんと練馬のKBOさん,千葉の稲毛から参加のウルトラランナーさとさん,そして青森から参加のクリスさんと一緒です。クリスさんはご夫婦で4回目の参加だそうで,昨年レース途中でお会いして話しもさせていただいていました。
当日朝は,5時に宿のバスで受付会場の小湊小学校まで送っていただきましたが,受付はすでに済ませていたのでそのままスタート会場に向かいます。手荷物預けでmizoreさんに挨拶して,スタート地点そばのセブンイレブンでmurasakiさんとdeburaさん,sadaさんにお会いしてしばらく話しをさせていただきました。
(写真:mizoreスポーツ)
(写真:deburaスポーツ)
スタート前の気温が0℃とかなり冷え込んでいるので,ここセブンイレブンは買い物をする人,イートインで食事をする人,トイレに並ぶ人,そして寒さを避ける人など,さながら大会控え室のような状態になっていました(笑)。そしてここのセブンイレブンさんでMag-onやスポーツ羊羹などが売られているのにはびっくりでした。
(写真:Jimmyスポーツ)
徐々に明るくなってきました。
sadaさん,怪しい人みたいですよ!
そろそろ行きますか!
コースはこんな感じです。スタートからA1までと,A2からA3までの間が昨年と少し変更になっています。
◯スタート〜A1(12.5km):7時25分到着(目標:7時32分)
東の空が明るくなり始めたのでmurasakiさん,deburaさんと一緒に真ん中くらいに位置どりしてスタートを待ちますが,時間になっても号砲は鳴らず,結局3分遅れの午前6時03分に内浦海岸をゆるゆるとスタートしました。(この後の関門等もすべて+3分になります。)
murasakiさんdeburaさんもやる気スイッチON,ankocatさん(以下ankoさん)やYMDさんにはスタート前に会えませんでした。
清澄寺のお坊さん(宮崎執事長 かな?)の鐘に送られて東京湾を目指します。
少々冷えてはいましたが,今回は防寒着(レインウェア兼用)を羽織ることもなく半袖の勝本ドラゴンTだけにしました。一応ヘッデンは付けていましたが,これもレース中点灯することはありませんでした。
スタートからA1までは基本上り基調なのですが,みなさんガシガシと力強く走っていらっしゃいます。2kmほど走ったころにankoさんに追いつきました(ガーミンもアプリも使っていないので距離はかなり適当です(汗))。目標は12時間くらいで完走とおっしゃっていますが,彼女の力なら大丈夫でしょう。
さらに1kmほど上ったころにまるさんが追い上げてこられました。連戦連戦のようで最後方からスタートしたということですが,私がついて行けるようなペースではありません。
その後クリス夫妻に追いつき少し話しをしながら走ります。昨年9時間半を切ってゴールされた奥様も今年は足を故障中ということで「ゆっくり行きます。」とおっしゃっていました。
昨夜お世話になった「せせらぎの森」を過ぎ,県民の森の駐車場付近まで来たところでヘッデンを外して仕舞ったりしているあいだにかなり抜かされましたがまだまだ序盤,ぼちぼちと行きます。
朝日も昇ってきました。
ORTで知り合ったくまさんから,「所長さんというスーパー65歳のトライアスリートでアイアンマンも参加されるのでよろしくお伝えください。色が黒いのですぐ分かりますよ。」と連絡を受けていましたが,900人近く走るのにそんなに簡単に会えるわけはないと思っていました。
で,1時間ほど走った頃ふと左を見ると,ほぼ同年代で色黒の精悍なランナーさんが走られています。アイアンマンのイメージにもピッタリで,もしかしてと思い
「失礼ですが,所長さんですか?」
と聞くと
「えっ,親父さん?」
と返ってきました。やはりくまさんから聞いていたそうで「色が黒いことが役に立つこともありますねー」とおっしゃったいました。このとき一度は前に出たものの,途中かわされて最後まで追いつくことはできませんでした。
上りがきつくなると歩きが入るようになります。
やっと清澄寺の山門前まできました。
(写真:deburaスポーツ)
エイドの300m手前で誘導中のKBTさんに遭遇しました。
A1のエイドに到着!
◯〜A2(25.0km・11時半関門閉鎖):9時23分到着(目標:9時30分)
A1を過ぎるとロードに別れを告げ,元清澄山に向けてトレイルへと入っていきます。
しばらくは気持ちのいいシングルトラックを走ります。
時おり見える房総の山々もなかなかのものです。
元清澄山山頂を通過
定員1名(笑)の鎖場が2ヶ所ありますが,こういうところはどうしても渋滞してしまいます。
元清澄山を過ぎる丸太階段地獄です。繰り返し襲ってくるアップダウンに足も悲鳴をあげそうです。それでもどうにか心霊スポットとして有名な金山ダムの「船代橋」まで降りてきました。
この橋を渡ったところがA2エイドです。
ここでは千葉県らしく落花生タルトがいただけます。
◯〜A3(35.0km・13時半関門閉鎖):10時46分到着(目標:10時50分)
夜一人で走ると背筋がゾクっとしそうなふたつの金山トンネルを抜けてのどかな田園風景の中を走ります。
房総は水仙も花盛りです。
しばらくはフラットなロードで気持ちよく走れます。
と,
28km付近の前方道端にランナースタイルの黒い人影が目に入ってきました。えっ,ぱっきーさん・・・?もしかしたらA5あたりにいらっしゃるかも とは聞いていましたが,まさかこんなひと気のないところでも応援されていたとは・・・ありがたいことです。コーラごちそう様でした。
(写真:ぱっきースポーツ)
煙たなびく田園風景,ついつい田舎を思い出します。
昨年はこのあと林道に入って行きましたが,途中崩落箇所があるということでコースが変わりA3まではロードを走ることになりました。
が,
A3に向かってはかなりきつい激坂で,その坂の終盤でたまたま一緒になったJNKさんに引っ張られてなんとかエイドにたどり着きました。
◯〜A4(49.0km・15時半関門閉鎖):12時39分到着(目標:12時39分)
JNKさんと一緒にエイドを出て下り基調の林道を走ります。しばらくはJNKさんも置き去りにして調子よく走っていましたが,案の定調子に乗りすぎて失速・・・,逆に調子が戻りました というJNKさんに追いつかれてしまいました(笑)。
前の青い方,昨年同じくらいにゴールしたのですが,彼も今年は10時間切りを目標にされていたようです。
目標達成おめでとうございます。^_^
林道を抜け里に出ると綺麗な紅葉が目に飛び込んできます。しかも足元には水仙の花が咲いています。関東でも一番遅くまで紅葉が楽しめるという房総の山ならではの景色ですね。
里の山を越えてダブルトラックのトレイルを走っているとやがて志駒川沿いの県道182号線に出ます。この道路は通称「もみじロード」と呼ばれていて県内屈指の紅葉の名勝地です。
JNKさんに遅れること数分,目標のタイムぴったりにA4に到着しました。ということは貯金もゼロ・・・
エイドでコーラやお味噌汁をいただき一息つきます。こちらでは見波亭さんの「のこぎり山バームクーヘン」が提供されています。
昨年もここで一緒になったクリスさんと遭遇。
「あれっ,奥様は?」と聞くと
「まだ後ろなんです。」とのこと
昨年は「先に行きました。もう1時間以上前を走っているんじゃないかな・・・」とおっしゃっていたことを思うとやはり足の調子がよくないようです。
※ あとでリザルトを見たら結局奥様のほうが先着されていましたが・・・(笑)
同じく同室のさとさんもここで休憩中でした。初トレイル参戦でシューズもロード用とおっしゃっていましたが,サブスリーを狙うランナーさんらしくロードの走り,特に上りは相当なものでした。
◯〜A5(59.5km・17時半関門閉鎖):14時08分到着(目標:14時18分)
路傍のお地蔵さんに送られて激坂を上ります。
えっ,さとさん走ってるし・・・!(◎_◎;)
50kmを過ぎ,梨沢から釜の台へと林道を走ります。このあたりでなんとかさとさんに追いつき,JNKさんも追いついてこられたので3人で下り基調となった白狐地区の林道を走ります。
ところが途中から急にスイッチが入ったJNKさんがぐんぐんとかっ飛んで行きます。結局最後まで背中も見ることはありませんでした。恐るべし,坐骨神経痛のかっ飛び娘!!(笑)
林道,県道と走りトレイルに入ってからはさとさんと前後しながら進み,なんとか採石場跡までやってきました。特撮映画でも見るようなこの景色は何度見てもテンションが上がります。
(写真:さとスポーツ)
(写真:Jimmyスポーツ)
採石場跡のがれ場を過ぎて,残り8km弱地点のA5に到着しました。J immyさんの出迎えを受け,9時間ぶりにmizoreさんと再会,コーラとコンソメスープでホッと一息
◯〜Finish(67.3km・19時閉鎖):15時46分到着(目標:15時58分)
最終エイドを出発して鋸山に向かう荒れたロードに挑みます。さとさんはロードの強みを活かしてぐんぐんと走って上られますが,私はエイドでいただいた「エネもち」を口にしながらゆるゆると歩いて上ります。
この付近ではこの日同時に開催されている「南房総アウトドアクエスト」(アドベンチャーレース講習の一環?)でMTBに挑戦されているみなさんとすれ違うのでお互いにエールを送り,元気をいただいて進みます。
ロードが終わりいよいよラスボスの鋸山登山道に入ります。ところが,シングルトラックでロードのサボりを挽回しようとスピードを上げたとたんに木の根っこにでも引っかかったのか,本日初の大転倒!・・・そうとう派手に転けたようで胸のボトルも大きく飛び,後続のランナーさんたちが慌てて駆けつけてくださいました。
が,
特に痛みもないので3人さんには「大丈夫です。」と応えて先に行ってもらい,ボトルを拾い泥を払ってリスタート。派手な転け方でしたがおかげさまで無傷でした。頭は毛が無いし,足もツルツルにしていたのがよかったのかな?(笑)
(ただ,ボトルが飛んでいなかったら胸をやられていたかも・・・)
少し降り出した雨を気にしながら東の肩に向かう丸太階段を喘ぎながら上っていると,途中何度か見かけていた生足のHRNさんが追いついてこられました。「今回で4回目の参加なのにコースを覚えていません。」とかおっしゃっていましたがなかなか力強い走りです。
「この位置なら女子総合か悪くても年代別で入賞できるかもしれませんよ。」などと話しながら走っていました。
ご本人は「無理,無理,無理です。」とおっしゃっていましたが・・・
やっと東京湾が見えてきました。
楽しい楽しい尾根の道・・・
東の肩からのアップダウンをなんとか通り抜け,鋸山山頂に着いたが14時50分,脱水に苦しんでmizoreさんに迷惑をかけた昨年より30分ほど早くに到着していました。
山頂を過ぎ浜金谷の町を見下ろす絶壁階段まで来ると大きな虹が迎えてくれました。これほど鮮やかにしかも根元(生え際?)まで見えるような虹は初めてでした。先ほどの雨で今年は夕陽も無理だろうと思っていましたが,その雨がこんな素敵なサービスをしてくれるとは・・・自然って不思議ですね。
ここからは鋸山名物「石切場跡」や「地獄のぞき」の写真を撮りながら一気に浜金谷まで下って行きます。
のぞきの岩の上からも何人かの人が手を振ってくださいました。
観月台からの金谷港
最後まで意地悪なコースです。浜金谷の街中に降りてもすぐにゴールではなく,ここからひと山ぐるりと回らされます(笑)。山を降りるあいだに西の空が少しずつ晴れてきたようで,トンネルを抜け海岸沿いのロードにでると夕陽に輝く東京湾が広がりました。
ゴールまで残り500mあたりではボラのKBTさんがカウベルを鳴らしながら最後の激を飛ばしてくださいます。今年もありがとうございました。
昨年のつもりで最後の直線を走ればゴールと思っていたら・・・,今年はそこからさらに200mほど先のフェリーターミナルにF inish地点が変更されていたようです(汗)。
ゴールゲート付近では多くの方々に迎えられ,15時46分今年も房総の長旅を無事に終えることができました。
◯そしてゴール後
途中でかっ飛んで行ったJNKさんは,あのまま走り抜き9時間半を切って女子第7位(年代別第2位)でゴールされていました。
また,鋸山で一緒だったHRNさんも9時間50分を切り年代別で第2位という好成績だったようです。
ゴール後に提供される豚汁を2回もお代わりして一休みしていると東京湾の向こうに富士山のシルエットが見えていました。
知り合いの状況を確認すると,ankoさんとmurasakiさんはA5を通過して鋸山に挑んでいるとのこと,またdeburaさんは制限時間に余裕を残してA5に到着したものの,夜間のトレイルに不安があるということでここでリタイアを選択。ここまで頑張ってきたので英断するにも相当な勇気がいったことと思います。
預けた荷物を受取り,着替えを済ませて17時半くらいからフェリー埠頭の入口付近(ゴール手前150mくらい)などで後続選手の応援をさせていただきました。
18時20分頃:ankoさんが満面の笑みで帰ってきました。「お疲れ様〜!」
18時35分頃:murasakiさんが余裕の表情で帰ってきました。「お帰りなさ〜い!」
A5のボラから戻ってこられたmizoreさん,残念ながらDNFのdeburaさんと優しいご主人のお〜さんも合流されました。
(写真:お〜さんスポーツ)
制限時間の13秒前にゴールされたランナーさんも,わずか4秒遅れてTOVとなったランナーさんも最後までほんとによく走られました。そのあともゴールに向かうランナーさんのライトが点々と光っていました・・・。
千葉では唯一のロングトレイルの大会,トレイル3:林道4:ロード3 といった感じでウルトラマラソンに近いかなり走らされるコースですが,スタッフさんやボランティアのみなさんの熱心な取組みのおかげで,また次も走りたいと思える大会でした。
また,いろいろとお骨折りいただいた関係者なみなさん,会場でお会いしたランナーのみなさん,応援いただいたみなさん,たいへんお世話になりありがとうございました。
来年もまた走っているんやろうな〜・・・
〜備 忘〜
◯装 備
・キャップ:ORT
・Buff(擬):ORT
・グローブ:フィンガーレスのもの
・上:ファイントラック+勝本ドラゴンT+アームスリーブ(肘パット付)
・下:ショートタイツ+ランパン+カーフスリーブ
・靴下:インナーファクト
・シューズ:モントレイル マウンテンマゾヒスト
・時計:ガーミン235J(普通に時計として)
◯携行品
・バックパック:UD ウルトラベスト(7L)
・ファーストエイドキット
・携帯トイレ
・ヘッデン:レッドレンサー MH10
・レインウェア(上):モンベル トレントフライヤー
・マイカップ:ダイソー折りたたみカップ
・補給食:Mag-on,ハニーアクションエナジー 他
・水分:水500cc+スポドリ500cc
・スマホ+モバイルバッテリー
・保険証
・貴重品
◯補 給
・携行した水分:水300cc,スポドリ150cc ほど消費
・A1:バナナ2切れ
・20kmあたり:塩サプリ1個
・A2:タルトケーキ1個+粉飴1袋
・ぱっきーエイド:コーラ1杯
・30kmあたり:Mag-on1袋
・A3:ロールパン1切れ+みかん1/2個+スポドリ1杯
・40kmあたり:ハニーアクションエナジー1袋
・42kmあたり:あんぱん1個
・A4:バームクーヘン1切れ+コーラ 1杯+味噌汁1杯
・A5:コーラ1杯+コンソメスープ1杯+エネもち1個
・ゴール:豚汁3杯