goo blog サービス終了のお知らせ 

鈍足親父の独り言

50歳目前でジョギングを始めた鈍足な親父が

ランネタを中心に日常生活を思いつくままに綴った徒然日記

房総半島横断トレイル

2017-12-21 | 大会レポ(トレラン)

17日日曜日は,6月のORT50K以来のトレランレースとなる「〜Coast to Coast〜房総半島横断70K」に,mizoreさんとBuddyを組んで参加しました。
距離:67.3km 累積標高:D+2,420m ITRAポイント:4P 制限時間:13時間




目標は「朝日とともにスタートし,房総半島を海から海へ 70kmにわたる旅をして,夕日とともにゴールする。」(大会HPより(^^;))と考えていましたので,この日の日没時刻16時32分までには浜金谷付近に到着する必要がありました。

結果:10時間17分37秒
総合209位(年代別34位・・・ちなみにこのタイムを60歳代で見ると第4位に相当しています。来年は私もいよいよその60代か・・・(^^;;))
なんとかゴール地点で夕日を観ることができました。




◯前日〜スタート前

スタートが朝の6時ということで前日に鴨川入りしました。
せっかくなので日蓮上人の生誕地(実際の生誕地は,現在海のなかになっています)「小湊 誕生寺」さんにお参りして完走祈願(日蓮宗徒ではありませんが ^^;)。

それにしても風がすごいです。海岸線はまっすぐには歩けないほどです。明日もこんな様子だと山の稜線など危険箇所が増えそうです。




境内では河津桜が咲き始めています。




鯛の浦はかなりの時化,小弁天島,大弁天島も荒波に洗われています。




御首題と「蘇生延寿」の御朱印もいただきました。





宿は県民の森の「森の宿せせらぎ」,4人相部屋で,東京からの人,神奈川からの人,北海道からの人,そして私が地元千葉ということでみんなバラバラです(笑)。

当日朝は,4時半発の宿のバスで受付会場の小湊小学校まで送っていただきました。会場では今年もボランティアで参加されているJimmyさんにお会いしました。
心配された風も昨日の強風に比べればそよ風のようなものです。




私は前日に受付も済んでいるので,スタートの内浦海岸付近をウロウロしながら時間を潰していました。

荷物預けでは,ボランティア参加のKBTさんがランナーのみなさんのお世話をされています。




そうこうしているうちにBuddyのmizoreさんも到着されました。さらに10年ぶりのトレイルレースというぱっきーさんにもお会いできました。
ロングタイツにレッグウォーマーのぱっきーさん、なかなか見ることができないお姿です(笑)。今日の目標は,8時間カットなんだとか・・・!(◎_◎;)
結果:7時間29分 年代別5位 やっぱり山でも速い!




ぱっきーさんの同僚(?),江戸くノ一組のお二人も上位を狙われているようです。




徐々に明るくなってきました。




コースはこんな感じです。




◯スタート〜A1(10.0km):7時14分到着

真ん中くらいに位置どりして,東の空が明け始めた午前6時,内浦海岸ゆるゆるとスタートします。



直前にコースが変更になり海岸線を安房天津に向かいます。半袖おっTの上に防寒のためレインウエアを着ていたのですが,暑がりの親父は早くも脱ぎたくなり2km付近で小休止をお願いします。レインウエアを仕舞ったり写真を撮ったりしているといつの間にかほぼ最後方まで下がっていました。


(大会フォトレポートより)


身軽になって(笑)ここから少しずつ前を追います。安房東中学校の校内を抜けたところの外房線踏切でまさかの足止め(笑)。

ここからいよいよ上りが始まります。徐々に勾配もきつくなり親父は早くも歩きたい症候群,ところが横を走るmizoreやさんはスイスイと上っていきます。そこで強硬手段,強制的に歩いてもらいます(笑)。
この時点で走りだすのはmizoreさんが,歩きに入るのは親父がという役割分担が暗黙のうちに決まりました(笑)。それでも少しずつ順位を上げていたようです。




朝日を浴びながら清澄寺の下まで上り,そこから少し下ったところが10km地点のA1エイドです。










◯〜A2(22.0km・12時関門閉鎖):9時11分到着

A1を過ぎるとロードに別れを告げ,元清澄山に向けてトレイルへと入っていきます。




気持ちのいいシングルトラックもありますが,小刻みな丸太階段の上り下りが徐々に足に堪えてきます。すぐ後をついてくる関西から参戦の二人組と「ダイトレの葛城山よりは楽かな?」などと話しながら進んでいると,急な下りの手前でストップ!どうも先行ランナーさんがコースアウトされて,そのあとをみんなでついて行ってしまったようです。

上りの丸太階段になるとどうしても渋滞してしまいます。




かなり下まで降りてしまったランナーさんには申し訳なかったのですが,私たちの位置は正規ルートから数十メートルといったところで大したロスにはなりませんでした。




元清澄山付近で「この山の北側谷には昔,森林鉄道が通っていたんだそうですよ。」とどうでもいいことを話しながら走っていると突然目の前に赤い橋が現れました。これが心霊スポットとして有名な金山ダムの「船代橋」です。




この橋を渡ったところがA2エイドです。制限時間の約3時間前に到着してある程度の貯金をすることができました。

ここでは千葉県らしく落花生タルトかビワタルトがいただけます。私はビワをセレクト^_^




Jimmyさんは,ランナーさんのお世話が終わるとスイーパーとしてA4まで走られます。ご苦労さまです。




◯〜A3(35.0km・13時半関門閉鎖):10時58分到着

夜一人で走ると京都の清滝トンネル並みに背筋がゾクゾクっとしそうな金山トンネルを抜けて田園風景の中を走ります。




どうも我々のようです。^_^


(大会フォトレポートより)


しばらくはフラットなロードで天気も良く気持ちよく走れます。と,目の前にパンダさんが・・・もしかしてトヨチンさん?




おじさんパンダさんでした(笑)。


(大会フォトレポートより)


ベーグル通り(?)を走っていると「BAGEL83」という名のベーグル屋さんが私設のエイドを開設されていました。並べられた美味しそうなみかんの誘惑には勝てず,吸い寄せられるように立ち寄りありがたくいただきました。いただいたみかん,甘くてみずみずしくめっちゃ美味しかったです。ありがとうございました。
第1回大会からずっとランナーのために開設されているのだそうです。
写真の方は,自転車で(走られているご主人の)追っかけ応援をされている方のようです。




(大会フォトレポートより)


ロードから林道に入ります。カメラの前では笑顔^_^


(大会フォトレポートより)


少々ガレた山道の34km付近を走っていると,前方に珍しくハイカーさんの姿が見えました。そのとき mizoreさんが「あ〜〜っ,うーぱぱさん!」と・・・,まさかのサプライズ登場でした。木更津からバスに乗り,さらに山道を歩いてわざわざ応援に駆けつけてくださいました。美味しい手作りのお弁当までいただき感謝感激でした。なんて優しいく方なんでしょう(涙)。





(写真:うーぱぱスポーツ)


うーぱぱさんにパワーをいただきペースアップしてA3エイドに到着しました。親父はここでトイレ休憩




◯〜A4(49.5km・16時関門閉鎖):12時55分到着

エイドを出て1時間ほど林道を走り,里に出るときれいな紅葉が目に飛び込んできます。しかも足元には水仙の花が咲いています。関東でも一番遅くまで紅葉が楽しめるという房総の山ならではの景色です。






里の山を越えてダブルトラックのトレイルを走っているとやがて志駒川沿いの県道182号線に出ます。この道路は通称「もみじロード」と呼ばれていて県内屈指の紅葉の名勝地です。






これまでの間も前に後ろに姿を目にしていた女性ランナーさんに「いいペースで走られてますね〜。」と声をかけるて「このあと埼玉で忘年会なので,少しでも早くゴールしたくて・・・でも上りがぜんぜんダメなんです。」と・・・
そのあともこの方と前後しながらA4エイドに到着。ここではコーラや味噌汁をいただき一息つきます。
そして見波亭さんの「のこぎり山バームクーヘン」も提供されています。

ぱっきーさんの同僚(?)のくノ一のおひとりとも一緒になりました。

また,送迎バスで一緒だった外国のイケメンさんもいらっしゃったので「あれっ?奥様は?」と聞くと流暢な日本語で「先に行きました。もう1時間ほど前を走っているじゃないかな・・・」と,リザルトを見ると奥様(日本人)は,サブ9.5で年代別4位でゴールされていました。




◯〜A5(59.5km・18時関門閉鎖):14時33分到着

50kmを過ぎ梨沢から釜の台へと林道を走ります。このあたりからは「鋸山トレイルラン」でも走ったコースなのである程度タイムも読めるはずなのですが・・・,白狐地区を過ぎて採石場跡に向かうあたりからなんとなく身体に異変を感じるようになりました。






それでもなんとか採石場跡までやってきました。特撮映画でも見るようなこの景色は何度見てもテンションが上がります。








採石場跡のガレ場を過ぎて,残り8km地点のA5に到着しました。9時間ぶりにKBTさんと再会,今年もボランティアありがとうございます。

コンソメスープとコーラ,美味しくいただきました。^_^






◯〜ゴール(67.3km・19時閉鎖):16時17分

最終エイドを過ぎて鋸山に挑みますが,いよいよあきません。
手が痺れ走るのも歩くのさえもしんどくなってきました。ガレた林道を上りきってトレイルに入れば大丈夫だろうと考えていましたが,トレイルに入っても嫌いじゃない下りでさえもスピードが出せません。
ここからしばらくはBuddyさんに何度も止まって待っていただきました。手も浮腫みはじめ明らかな脱水状態です。




山頂を過ぎても調子が戻らないので,危険箇所の狭い急な下り階段の手前で小休止を取らせていただきました。下には浜金谷の街が見えています。




ただ,夕日を見るというミッションのためにはそんなにゆっくりもできないので,水分,味噌(笑),塩サプリ(mizoreさんからの頂き物)を口にしてなんとかリスタート。いただいた塩サプリのおかげか急に身体が動くようになり,石切場の奇景を横目に一気に浜金谷まで駈け下りました。途中,足が上がらず転倒したことは内緒です(汗)。
「そんなにすぐに効くわけないですよ。」と mizoreさんはおっしゃいますが,不思議なものですね〜








はるか上空に「のぞき」の岩がせり出しています。








浜金谷まで降りるとゴールが目の前に見えてきます。 が, ここからひと山ぐるりと回らせられます。それでもトンネルを抜けると目の前に,夕日に輝く東京湾が広がりました。




あとゴールまでは数百メートル,キャンドルの点灯が始まったラスト100mをふたりして駆け抜け,房総の長い旅が終わりました。








◯ゴール後

ゴール後,まさに沈もうとしている太陽を雲の切れ間から見ることができました。




温かい豚汁が身体中に沁み渡ります。





浜金谷名物のアジフライを肴に乾杯






千葉では唯一のロングトレイルの大会,トレイル3:林道4:ロード3といった感じでかなり走らされるコースですが,スタッフさんやボランティアさんの努力もあって,また次も走りたいと思えるいいコースでした。
Buddyを組んで参加したにもかかわらず,mizoreさんにはたいへん迷惑をかけてしまいました。私がもう少ししっかりしていれば,楽々サブ10だったと思います。
10時間あまりの長時間にわたりお付き合いいただきありがとうございました。おかげで時間を忘れてしまうほど楽苦しませていただきました。^_^

また,いろいろとお骨折りいただいた関係者のみなさん,会場でお会いしたランナーのみなさん,たいへんお世話になりありがとうございました。
来年は最後まで楽しく走りたいものです。


(大会フォトレポートより)

最新の画像もっと見る

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (atsuko)
2017-12-21 15:47:35
こんにちは^_^アメブロのアツコです。

最初の夕日から最後のアジフライまで!!
とーってもステキな写真ばかりで、読んでいてとても楽しかったです( ´ ▽ ` )

転倒されたときのお怪我などは大丈夫でしたか?(;_;)その後身体のリカバリーなどいかがですか。

トレラン、いつか挑戦してみたい、、、と思いつつ今は体験レポ読むだけで満足。。
でも実際走ってみるとまた違った世界が開けるのでしょうね!
返信する
Unknown (メテオデ)
2017-12-21 23:31:37
親父さんのレポは読み応えあって楽しいですね!私も実はくノ一の研究生なのですが、100マイラーも何名かいていつも圧倒されてます(^.^)
返信する
Unknown (mizore)
2017-12-22 07:56:26
書かなきゃ…って思いながらも時間が取れず、レポ保留にしていますが、私が感じたこと、書きたいことが、ここに全部埋まっていて、やっぱり、バディだ!って嬉しくなりました。思い出に残る一日を、ありがとうございました。
その後体調はいかがでしょう。体の異変を抱えながら進んでいたのに、後半は夕日目指して鬼化して申し訳なかったです…。
バディ目線も書けるよう頑張ります。
返信する
atsukoさん (鈍足親父)
2017-12-22 09:56:03
無駄に長く大した中身もない記事をお読みいただきありがとうございます。^_^
今回はBuddyがいたので,単調な林道やロードでも楽しく走ることができました。

最初はロードの強化のつもりで山を走り始めたのですが,これが面白くてトレランもやるようになりました。埼玉は千葉と違って魅力的なお山がたくさんあるので羨ましいです。
返信する
メテオデさん (鈍足親父)
2017-12-22 10:02:34
メテオデさんと違って任務を完遂することができませんでした。(><)

高水山ではたしか,くノ一Tを着られていましたよね。今回も男性くノ一(?)が一名いらっしゃいました。
ゴール後にお会いしたアンナさんは総合5位,途中でお会いした方も年代別6位と強い方たちでした。
返信する
おつかれ様でした! (fururu)
2017-12-22 12:54:52
親父さん、トレイルお疲れさまでした。
まるで、ランニング雑誌の○○特集のようなレポ、何度も繰り返し読んでしまいました。
いつかは走ってみたいコースです。
また、次のブログ楽しみにしています。
私も来週、鋸山プチトレイルに行ってきます。
返信する
mizoreさん (鈍足親父)
2017-12-22 14:51:58
当日はありがとうございました。おかげ様で楽しい一日でした。年をとると記憶も曖昧になって,おかしなことを書いているかもしれません。(^^;;
最後は足を引っ張ってしまい、申し訳なかったです。塩サプリのおかげでなんとか夕日に間に合って良かったです(笑)。

来年は,murasakiさんとdebura さんも出ると言うてます。^_^
返信する
fururuさん (鈍足親父)
2017-12-22 16:43:24
拙いレポをお読みいただきありがとうございます。薄れた記憶を手繰りながらで,心もとない内容になっています。
トレイル率があまり高くないので,走らされるコースですが楽しめると思います。

鋸山は,安兵衛井戸コースから車力道コースあたりでしょうか?楽しんでくださいね。
返信する
Unknown (オールドタケ)
2017-12-22 16:53:51
10時間のトレールランお疲れさまでした。
清澄寺、鋸山は懐かしいですね。鋸山の帰り親爺さんとお会いして丁度5年になります。よく思い出します。
これからもトレラン、ウルトラ頑張って下さい。
返信する
Unknown (kurukuru0015)
2017-12-23 14:21:41
お疲れ様です☀凄いレポートですね。
よく覚えてられますね。二人組で走って一緒にゴールするって簡単そうで難しいですよね。走力に違いもあるし、体調にもよるし。私はとくしまマラソンで二人組で走りましたが、37キロで撃沈しました。情けなかったです。
親父様のパワーに感服です。
返信する

コメントを投稿