goo blog サービス終了のお知らせ 

鈍足親父の独り言

50歳目前でジョギングを始めた鈍足な親父が

ランネタを中心に日常生活を思いつくままに綴った徒然日記

絵心ありません(涙)

2016-08-27 | 四方山話
先日「青田石」を入手したので,落款印(篆刻)なるものを彫ってみました。




彫るとやはり押してみたくなります(笑),が,当然ですが押せるようなものがありません。そこで下手くそな絵を描いてみました。絵を描くなんて中学生以来?

まぁ,絵手紙 のようなものですが,自分の絵心のなさをあらためて認識しました。以前鶴太郎さんがおっしゃっていたので,文字は左手(利き手ではないほうの手)で書いてみましたが,これもまた「味のある字」にはほど遠いですね。
それでも懲りずに暇なときに少しずつ描いています。

今は,娘がむか〜し使っていた絵の具(ポスターカラー)で描いていますが,もう少し上手く描けるようになったら絵手紙用の「顔彩」で描いてみたいですね(それまで続くのか・・・?)。


処女作(笑)




7号台風が去って




椿の実が落ちていました。




帰省先の長崎で




琉球あさがおが咲いています。




アボカドが芽を出して,伸びてきました。




トウモロコシには見えませんね(涙)。




今はこれが主流です。豊水も楽しみ〜




ラ・フランスも美味しいですね。




向日葵も頭を下げるようになりました




今日は処暑(8/23),少しずつ秋の気配も・・・




愛酒の日(8/24)




今年もいただきました。明日は栗ご飯かな?


スミレ

2016-04-08 | 四方山話
八重の桜はこれからが見頃になりますが,ソメイヨシノなどはそろそろピークを過ぎ,この週末あたりは見納めのランになりそうですね。

桜のような派手さはありませんが,春に咲くかわいい野の花といって思い浮かぶものに「スミレ(菫)」があります。子供のころにスミレの花で花相撲をした方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そのスミレにもたくさんの種類がありますが,最近ごく普通に目にしていたのはほとんどが有茎種の「タチツボスミレ」でした。
そんななか雨上がりの今朝,珍しく「スミレ」という名のスミレに出会いました。
たしか2年ほど前,えりまきさんも「純粋なスミレ」を見つけた。とブログにアップされていましたね。






濃い紫色で側弁に毛を持つ花,柄にひれをつけた細長い葉,地表からスッと立ち上がる姿,どこかに凛としたものを感じます。

数年前にわが家の庭でも見たことがあったのですが,いつの間にか絶滅していました(笑)。またいつの日か,アリさんが種を運んできてくれるかもしれません。スミレの種にはカタクリなどと同じようなアリが好む誘引物資(エライオソーム)が付いているので,喜んで運んでくれるんですね。・・・このへんは受け売りの知識です(汗)。


こちらは,薄紫色の花,丸い葉の「タチツボスミレ」です。





通勤途中の生実川沿いの桜も満開を迎えました。






定点観測(笑)
3月22日




3月28日




4月5日




4月8日


ウィートグラスジュース

2016-02-02 | 四方山話
1月16日から栽培を始めた「ウィートグラス(小麦若葉)」を今朝初めて収穫しました。




小麦の種を水に浸してから18日,土に蒔いてから13日目の収穫です。100平方センチほどをハサミで刈り取り,少量の豆乳と一緒にミキサーにかけてジュースにしました。
味は・・・,青汁のような苦味はありませんが,青臭い草の匂いがかなり鼻につきます。今朝はショットグラスでグッと一気に飲みましたが(奥さんだけはコップで),次からはいつものスムージーに少しだけ混ぜて飲むことにします(笑)。

ジュースにしてから15分以内に飲まないと酸化して効果がなくなるそうです。





(興味ないと思いますが)これまでの成長過程を写真で・・・

<1/16(土)>
水に浸し発芽を促します。



<1/17(日)>
水を捨て,種を水洗いしながら発芽を待ちます。蓋をネットに変えたほうが便利です。




<1/18(月)>
早くも小さな芽が出てきました。




<1/20(水)>
新芽が小麦と同じ大きさまで育ってきたので,いよいよ土に蒔きます。
しばらくの間は遮光して生長を待ちます。








<1/27(水)>
種を蒔いて1週間,新芽が3センチほどになったところで遮光を解除し,窓越しの日を当ててやります。




<1/28(木)>
光を浴びて一気に青くなってきました。




<1/29(金)>
伸びる!
乾燥しないように水を与えますが,過ぎると種にカビが生えるので注意が必要です。




<1/30(土)>
さらに伸びる!




<1/31(日)>
ぐんぐん伸びる!




<2/1(月)>
15センチ近くなったし,そろそろいいかな?




<2/2(火)>
本日めでたく収穫です。^o^




このあともう1回収穫できますが,栄養は半分ほどになるらしいです。

さてさてどんな効果が現れることでしょう?^o^

ウィートグラス

2016-01-18 | 四方山話
先日秋まき小麦が手に入ったので,スーパーフードと言われる「ウィートグラス(小麦若葉)」を育てることにしました。

【ウィートグラス】
「ウィートグラスジュース」として人気の高い食品で,かのミランダ・カーも愛飲しているとか・・・
クロロフィルやアミノ酸,マグネシウムなど栄養素が多く含まれ,地球上で最もデトックス効果が高く,自然界で副作用のない最良の薬とも呼ばれているらしいです。(ネット情報の受売り(笑))
また,大麦若葉やケールが原料の日本の「青汁」に比べても飲みやすいということですがどうでしょうかね?
アメリカではショットグラスで一気に飲み,そのあとフルーツで口直しをするらしいのですが,私は青汁も得意じゃないし,フルーツやヨーグルトと一緒にスムージーにして飲むのが良さそうです。(その前に奥さんに試し飲みしてもらいましょう(笑))

これが入手した1kgの秋まき小麦です。




◯1月16日(土)PM7時半頃
軽く洗ったあと,10時間ほど浸水して水分を吸わせ,発芽を促します。とりあえず300gほどで試してみます。




◯1月17日(日)AM6時半頃
瓶の口をネットに替えると,これからの洗いや排水が楽になります。
朝夕の2回水で洗い,発芽した新芽が小麦と同じくらいになるまでの間は瓶を直射日光の当たらないところに置いて育てます。
昔,苗床に蒔く種もみを湯浸ししていたことを思い出します。^o^




◯1月18日(月)AM6時頃
早くも小さな芽が出てきました。



◯同日PM7時頃
少し伸びましたかね?




もう少し芽が大きくなったら土に蒔きますが,さて無事に収穫できるようになるのでしょうか?

小中大滝

2015-12-30 | 四方山話
2年ぶりに幻の滝の様子を見てきました。ついでに拾活も少しだけ・・・

昭和の森の下に位置する「小中池」の上流に幻の滝と呼ばれる「小中大滝(こなかおおたき)」(別称:蕨谷の滝)があります。千葉県の自然の滝としては最北の滝になります。
20年以上前は,小中池から道がついていて簡単に見ることができたそうですが,上流から押し出してきた土砂によりその道は埋没してしまい近づくことができなくなったことから幻の滝と呼ばれるようなったそうです。

今回も上流から川の中を歩いて滝に向かいます。相変わらずの荒れ放題ですが(前回よりひどくなっているようです),なんとか目的地にたどり着くことができました。
この2年間誰も入っていないかもしれません。まぁ,そんな物好きは私ぐらいのものでしょうが・・・(笑)


川に入ってすぐにこんな状態です。




倒木を越えたりくぐったり






なんとなく山あいの川らしくなってきました。






到着!



滝つぼに降りるにはここから藪こぎをして降り口を探します(笑)。




なんとか降りてきました。




お待たせしました,これが幻の滝です。










ここは小中池の最深部になります。




いつ崩落してもおかしくないですね。




粗大ごみまでは無理ですが,流されてきたであろう生活ごみを回収してきました。思ったほど多くはなかったです。


X'masフルムーン

2015-12-25 | 四方山話
聖なるイブはいかが過ごされましたでしょうか?

わが家も娘が遊びにくるというのでささやかに,うちクリパーティーを・・・
平日ということもあり,簡単なものをそれぞれ1品ずつ。奥さんは「簡単キッシュ」,娘が「手抜きカナッペ」,親父が「オムケーキ」,そして息子はシャンパン担当!それにKFCのチキンとホテル・ザ・マンハッタン サントノーレのクリスマスケーキでなんとか格好がつきました。




今朝は,只でいただいたパンの耳で作ったフレンチトーストと娘が手土産に持ってきたアルテリア・ベーカリーのメロンパンで久しぶりに4人での朝食です。
パンの耳の巻きが甘くちょっと歪になってしまいましたがこれもご愛嬌ということで・・・(笑)




さて,タイトルの話しです(フルムーンと言っても熟年旅行ではありません(笑))。

今夜の月はご存知のように「満月(望月)」ですが,この満月とクリスマスの日が重なるというのはかなり珍しいことのようで,1977年以来実に38年ぶりなんだそうです。38年前というと老化が始まった親父もまだ19才,遊び呆けて夜空を見上げる余裕もないころですが・・・(笑)。そしてこの次に観ることができるのは,19年先の2034年らしいです(私は観ることができ・・・^^;)。
見た目は普通の満月でもそういう話しを聞くと「しっかり観ておこう!」という気になりますよね。




観られるか観られないかもお天気しだいですが・・・微妙~(笑)




今宵の月の出は16時39分,そして完全な満月となるのが20時11分,晴れた冬の夜空に綺麗な「クリスマス・フルムーン」が観られるといいですね。

ミッドタウン・クリスマス

2015-12-11 | 四方山話
昨日の夜は東京で忘年会という名の宴席,なんと2日連続の上京です。
せっかくなので会場に行く前に,六本木の「東京ミッドタウン」に寄り道してきました。こちらも2日連続のイルミネーション!一昨年は家族で訪れましたが,この日はおひとり・・・周りはカップルやおばちゃん集団でおっさんおひとり様は数えるほどの希少人種(笑)


ウェルカムツリー




スターライトガーデン・・・18万3,000個のLEDの光が織りなす幻想的なイルミネーションショー!










ツリー・イルミネーション・・・キャンドルのような温かな灯が木々を彩ります。






シャンパン・イルミネーション・・・乾杯をイメージさせるロマンチックなイルミネーションです。






サンタツリー・・・約1,800体のサンタクロースを積み上げたツリーです。




ダイヤモンド・ダスト・・・氷の粒が光を受けて輝くダイヤモンド・ダスト現象をイメージしているそうです。




スターライトロード・・・青と白に輝く光の道






ガーデンに向かう歩道橋からは,東京タワーも見えます。




久しぶりのミッドタウンでしたので,鎧塚さんのお店でお土産をゲット!
鎧塚さんの原点ともいえるホールパイケーキの「トシ・マンデル・クローネ」です。





こちらは忘年パーティーの会場となったホテルのイルミネーションです。


冬の桜~目黒川~

2015-12-10 | 四方山話
昨日9日は,仕事で東京に出かけたついでにあちこち散策など・・・

まずは昼の時間に来年の干支(申年)に関係ありそうなお寺と神社にお参りしました。興味のある方は,新年の初詣にいかがでしょうか?^o^

そのお寺さんは,虎ノ門のひっそりとした場所にある(愛宕神社の裏手)その名も「猿寺(栄閑院)」です。




境内に入ってすぐの右手に「猿塚」があります。そして水子地蔵尊の後ろにはたくさんの子猿たちが・・・






本堂の前では対のお猿さんが迎えてくれます。








向拝にもお猿さんが彫り込まれています。また,屋根の上にも対のお猿さんがお座りでした(笑)。






そしてこのお寺で有名なのが杉田玄白の墓です。意外と地味なお墓でしたが,とても綺麗に管理されていました。有名な玄白先生のお墓はこんなところにあったんですね。




江戸時代,この寺に逃げ込んできた猿回しの泥棒を住職が改心させ,諸国行脚の巡礼に旅立たせたそうです。そしてその間,寺で預かっていた猿が人前で芸を見せるようになり,いつしか「猿寺」と呼ばれるようになったということです。


猿寺をあとにして,永田町にある「山王日枝神社」まで歩いてきました。

途中の溜池では,「赤坂青野」さんの溜池サテライトに寄り道。大福三点(らむれーずん,一つぶ栗,ゆず)お買い上げ~






行きは,山王鳥居から山王橋を渡って入りました。




こちらが,表参道(山王男坂)からの神門です。




境内に入ると大きな「茅の輪」が目に入ってきます。「茅の輪くぐり」は,夏越しの祓(6月30日)にやるものだと思っていましたが,年越しの大祓(12月31日)にも行うところもあるんですね?知りませんでした。
来年は「山王祭」にも行ってみたいですね。




ご存知の方も多いでしょうが,無病息災を願う茅の輪のくぐり方にも作法があります。
まず一礼して左回りにくぐり,元の位置に戻ったら,また一礼して今度は右回りにくぐります。そして元の位置に戻り,一礼してもう一度左回りにくぐり,元に戻って一礼して茅の輪をくぐって拝殿に進みます。このときに唱える言葉もありますが,覚えられません(涙)。写真の男性はこれから左側にくぐられるようです。
でも,混んでいるときなどは普通に(1回)くぐるだけでもいいんじゃないか と思ったりするのは私だけ?(笑)

境内には狛犬ではなく,夫婦の神猿の像(右に夫猿,左に子猿を抱いた妻猿)が社殿の前に並んでいます。子猿の頭を撫でるとご利益があるそうです。






豊臣秀吉公が信仰した日吉大社(本社)や日枝神社は,猿を神様の使いとしていることからお猿さんが祀られているんですね。

若い女性の姿が多いな?と思っていたら,猿(えん)が縁に繫がるということで,良縁を願って婚活女性が多く訪れるのだそうです。





仕事が終わったあとは,もうひとつの目的である皇居ランです。

3周+αで15.01km:1時間11分15秒




4:56-4:53-4:51-4:39-4:37(23分56秒)-4:49-4:49-4:51-4:34-4:32(23分35秒)-4:50-4:56-4:54-4:27-4:34(23分41秒)-0:03

半蔵門からの下り以外は,5分を切るのがやっとという状態で,3周走っただけでヘロヘロ~(≧∇≦)

比較的早い時間だったのでよかったのですが,帰ってくるとランステ(ラフィネ日比谷)はたくさんのランナーさんでごった返していました。




ランのあとは,この時期ならではの(都会の)イルミネーション
まずは「丸の内イルミネーション」です。このあたりで働いていたころが懐かしいです。






riorioさんも紹介されていましたが,丸ビルのマルキューブには「羽生くんのスケートリンク」が設置されていました。実際に滑ることもできます。確か貸し靴込みで500円だったと思います(が,滑っている人はいませんでした(笑))。
リンクの横には羽生くんのオブジェもあって記念写真を撮られる女性が列を作られていました。




似てるかな~?^^;




やっとタイトルの話題です(笑)。丸の内をあとにして有楽町からJRで大崎に向かいます。
目黒川の大崎から五反田の間では,今回で6回目を迎える「目黒川みんなのイルミネーション~みんなで咲かせよう!冬の桜~」が開催されています。
昨年,異常な人気だった中目黒の「青の洞窟」が今年は中止になって残念に思っている方も多いと思いますが,桜色の目黒川もいい雰囲気ですよ。何がいいって,人もまばらで歩きやすいし写真も遠慮なく撮ることができます(笑)。
(注)「青の洞窟」と比べてはいけません(笑)。
















これは昨年人混みのなかで撮った「青の洞窟」の写真です。




駆け足で廻って,アルコールの補給を忘れていました~。

小説三題

2015-11-12 | 四方山話
<その1>


「半沢直樹」を始め池井戸潤さん原作のドラマはどれも視聴率を稼いでいますね。今放送中なのが直木賞作品の「下町ロケット」ですが,第1話からずっと見ていて,やけに展開が早いな~?と思っていたら,次の第5話でロケット打上げ成功のあとは,そのまま第2部の「ガウディ計画」に進むようですね。「ロケットから人体まで」を一気にやるようですね。
毎週末の朝日新聞連載を楽しみに読んでいましたが,あわてて全編読み終わりました。これで安心してドラマ後編を観ることができます(笑)。




<その2>


週刊ダイヤモンドで真山仁さんの経済小説「ハゲタカ」のシリーズ5の連載が始まりました。
今回は震災後の電力がテーマになっているようです。第1話を読みましたが,最初の登場人物は,鷲津政彦でも芝野健夫でもなく,なんと私の故郷の島出身の郷浦秀樹という人物でした。私の故郷の人に「電力」と聞いて思い浮かべる人物は?と聞くとほとんどの人が「電力の鬼」と呼ばれた島が産んだ偉人「松永安左エ門翁」と答えると思います。
島の網元の次男坊で就活中の郷ノ浦秀樹氏が松永安左エ門翁の自伝に感銘を受けるところから今回の物語が始まります。
シリーズ4の「グリード」以上に今後の展開が楽しみになってきました。




<その3>
最近こんな本も読んでみました。



魔除けのお面

2015-10-03 | 四方山話

先日の伊豆の戸田温泉(へだおんせん)での話ですが,宿で名物の「タカアシガニ」をいただいたときに仲居さんから「タカアシガニの甲羅に顔を描いて魔除けにするという風習があるですよ。」と聞いたので,暇なときにでもやってみようかなと思い,食べたあとの甲羅を持って帰っていました。

     


そして今日,その魔除けの面作りに挑戦してみました。
現地でも洗ってもらっていたのですが,あらためてタワシで洗って表面のごみや毛を綺麗にします。

     


乾いたらまず,ニスを塗ります。

     


絵付けの準備として白のポスターカラーでいったん真っ白に塗ります。

     


仲居さんは「どんな顔でもいいんですよ。」とおっしゃっていましたが,これは宿のフロントに飾ってあったお面です。

     


絵心のない私は何にするか迷い,(なんとなく)線だけで描けそうな歌舞伎風の「隈取り」にしてみましたが・・・

     


最後にニスを塗って完成ですが、戸田だけに下手ですね~,絵心ゼロです(笑)。

     


民話(魅惑の口元)

2015-09-28 | 四方山話

曼珠沙華寺のお隣りにある「白山神社」にまつわる民話です。

~願いを叶えてくれた神様~

     


だいぶ昔のお話しです。
この村に若いお嫁さんが嫁いできました。器量良しで働き者で,村一番のお嫁さんと評判でした。
しかし,1年もすると

「あのお嫁さん,笑顔を一度も見せたことがないねえ。」

と皆が不思議に思うようになりました。

「子どもができたみたいだよ。」

と,村人が話すようになり,そのころから時々神社にお参りに来るお嫁さんの姿を見かけるようになりました。

深々と頭を下げ,お祈りが終わるといつも神社の境内をきれいに掃除して帰っていきます。近所の人たちは安産祈願のお参りだろうと別に気にも止めませんでした。

やがて女の子が生まれてもなお,お参りは続きました。
子どもを背負って落葉を掃き,草をむしり,子どもと一緒に神様にお願いをしていました。

子どもが3歳を過ぎたある日のこと,いつものように掃除をして帰りかけた時,近くに住む知り合いの老婆が参詣にきました。一人ではしゃいでいる子どもを見て

「おーおー,大きくなったのう。かわいくなったのう。それに歯並びがきれいだこと。」

と褒めました。

子どもを抱きよせたお嫁さんは,

「おばあさん,ありがとう。」

と言い,初めて笑顔になりました。
そして話してくれました。

「私は歯並びが悪いのを子どものころから一人で悩んでいました。人前で大口をあけて笑ったことなど一度もありません。
子どもが授かったと分かった時に十人並みの口元にしてほしいと,神様にお願いしてまいりました。毎回お賽銭をあげることもできない私は境内の掃除をしただけですが,それでも神様は私の願いを叶えてくださいました。ありがたいことです。」

この話しを聞いた村人は

「私たちは今までお嫁さんを誤解していたようだ。すまないことをした。これからは皆で神社の掃除をしよう。」

と老婆が音頭をとり,毎月1日と15日に当番を決めて境内の掃除をするようになりました。

~おしまい~


この風習は今も引き継がれています。

この話しを聞いた近在の人たちが,子どもや孫の健やかな成長を願って参詣するようになったと言います。


民話(呼びもどしの鐘)

2015-09-28 | 四方山話

浄宗寺(曼珠沙華寺)の本堂に掛かる「呼びもどしの鐘」にまつわる民話です。

~浄宗寺の「呼びもどしの鐘」~

     

むかしむかし,三条の村はずれに貧しいながらも仲の良い百姓一家が住んでいた。

息子は成人すると

「もうこんな貧しい暮らしはいやだ。金いっぺ稼ぐから江戸に行かせてくれ。」
と父母に言った。

はじめは「長男は家のあとを継ぐもんだ。」と反対した父母も,いつしか(せがれの人生だ。夢をかなえてやるかと)5年の約束で江戸行きを許した。

「体に気をつけて働けよ。」

と桜の季節に息子を送りだした。

時が過ぎ,5回目の桜の季節を迎えようとしていた。

「江戸に行った息子がもうすぐ帰ってくる。」

と父母はうれしさのあまり,隣近所に知らせて歩いた。

桜が散り,あじさいの季節が過ぎ,浄宗寺の境内に曼珠沙華が咲く季節を迎えた。しかし息子は帰ってこなかった。

「正月には帰ってくるだろう。」

と待ったが期待は裏切られた。また桜の季節を迎えたが息子は帰らなかった。(どうしたのだろう。病気にでも・・・)と不安になった。

そこで浄宗寺の和尚さんに相談した。和尚さんはしばらく考えておられたが
「もしもの一念という仏様の教えがある。信心するものが懸命になれば願いがかなう。息子の帰郷を願い鐘をついてみてはどうだろう。」
とおっしゃった。

年老いた父母は遠い江戸に届けとばかり,朝と夕に鐘をついた。
すると不思議なことに息子が帰ってきた。

「ふるさとが恋しくなって帰ってきました。朝夕に鐘の音が帰ってこう,帰ってこうと耳奥で聞こえるのです。」

「そうか,そうか。」

父母は顔を見合わせた。夜も遅かったが浄宗寺の和尚さんに礼に行った。訳を話すと

「よかった,よかった。仏様に願いが届いたか。」

と,一緒に喜んでくださった。

「ありがとうございました。ありがとうございました。」

何度も何度も頭を下げ,礼を述べた。

その後,この浄宗寺の鐘は「呼びもどしの鐘」と呼ばれ,大勢の信者が訪れたという。

~おしまい~


民話(曼珠沙華寺)

2015-09-28 | 四方山話

大多喜町にある曼珠沙華寺(浄宗寺)の謂れにまつわる民話です。

~曼珠沙華寺~

     


ある秋の夜,三条の里は月に照らされていた。刈り入れの終わった田んぼ,茅葺き屋根,キラキラ流れる川,虫の音とかすかな風の音だけの静かな静かな三条の夜であった。

住職は「今年も秋がやってきたか。月日の経つのは早いものだのう。」と,つぶやきながら境内を歩いていた。
その時,境内の隅ですすきの穂が揺れたかと思うと

「私は旅の途中,この地で命を落とした者でございます。村の衆が私の亡骸をこの寺まで運び,葬ってくださりました。今宵は月があまりに美しいので霊となって現世にまいりました。彼岸花はもう咲きましたか?」

「彼岸花?」

「ええ,彼岸花です。秋の彼岸になると真っ赤に咲く,あの曼珠沙華の花です。」

「曼珠沙華ねえ~,このあたりには,あまり見あたりませんな。」

「そうですか。・・・それにしてもご住職,このお寺は花が見事ですねえ。私は花で季節の移り変わりを感じております。江戸の私の家のまわりには曼珠沙華が咲いていました。それはそれは見事なものでした。」

「そうですか。なつかしいことでしょうね。」

・・・住職は霊と夜更けまで草花や四季の風情を語り合った。月が西にかたむく頃

「ご住職,ありがとうございました。空がそろそろ明るくなってまいりましたので私は消えることとしましょう。」
そう言ったかと思うと,姿がかき消えた。

次の日,住職は亡き旅人が葬られているかたむいた墓石を修復し,花を供え,お経をあげた。そして,旅人の霊をなぐめようと,寺の境内に曼珠沙華の球根を植えた。年ごとに花の数は増え,境内には曼珠沙華の花があざやかに咲いた。

やがて住職が亡くなると,住職の意思を継ごうと,里の人たちが曼珠沙華の球根を植えた。

秋の彼岸になると曼珠沙華の花が咲いた。夕日に染まった曼珠沙華は,燃えているかのようであった。そして,だれ言うともなく,この浄宗寺は「曼珠沙華寺」と呼ばれるようになった。

~おしまい~


彼岸花の小径と

2015-09-16 | 四方山話

出勤前にちょっと寄り道,金剛地熊野神社参道の彼岸花が咲き揃いつつあります。
今週末からシルバーウィークに見ごろを迎えそうですね。
ところが私は週末も予定が入っているし,シルバーウィークなるものは出勤だし・・・

          


早朝だというのに先客がいらっしゃいました。

          

          

          

          

          



2016年東京マラソン・・・落選・・・ついに7連敗です(涙)。毎年SNSで「当選おめでとうございます❗️」のメッセージを送るばかり・・・
青梅にエントリーするか(9/25~),京都にかけるか(10/6発表)・・・悩む!

     


にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ
にほんブログ村