一気に満開になった桜の花は,それほど強くはないようですが「花ちらし」の風に吹かれて花びらもヒラヒラと舞っています。
今朝の生実川


花ちらす風の宿りはたれかしる
われに教えよ行きて恨みむ(古今和歌集)
この時期になると天気予報やニュース番組で「花ちらしの雨」とか「花ちらしの風」という言葉を耳にします。これは文字通り桜の花びらを散らす雨や風ということですが,私の故郷でこの季節に「花ちらし」というと意味がまったく違ってきます。
私の田舎では,旧暦の3月3日(今年なら4月18日)だったかその翌日だったか,ウニやアワビ,サザエやトコブシなどの磯ものなどを重箱に詰めて持ち,野山に出かけて遊ぶ行事を「花ちらし」と呼んでいました。
たしか子供は子供同士で,大人は大人同士で出かけていたように記憶しています。地域によっては大人は,長崎県伝統工芸品の「壱州鬼凧(いしゅうおんだこ)」を飛ばして子供の健やかな成長を願ったりもしていたようです。

(写真は借りものです。)
誰も知らないでしょうが,天が原とかモグラ畑とか(笑)海のそばで草ソリなどが楽しめるようなところによく出かけていました。こういった伝統行事も今はもう廃れてしまったかもしれません。
隣保班単位で,小さい子から大きな子までが一緒になって遊ぶようなことは今ではなかなか考えられませんね。まぁ,私らの時代は,いろいろな遊びや自転車の乗り方なども近所の兄ちゃん,姉ちゃんに教えてもらうのが普通でしたから・・・良いことも悪いことも(笑)

(安倍朱美さんの創作人形展@鎌倉より)
この花ちらしに合わせて(?),旧暦の3月1日(今年なら4月16日)に「節句磯」が口開け(解禁)します。本格的な磯の口開けはもう少し後になりますが,節句磯は二日間だけウニなどの磯ものを獲ることができます。この日は,箱メガネとうにかぎを手に家族総出で出かけていました。

(写真は借りものです。)
獲って帰ったウニはその日うちに殻を割り,身(精巣・卵巣)を取りだして綺麗に洗います。

(写真は借りものです。)
この時期だけは,ご飯に生うにを載せた「ぼっかけ(うに丼)」や「うにの炊き込みご飯(うに飯)」,「うに焼き」(生うにをそのまま,または擦って入れた玉子焼き),アワビやサザエなども口にすることができましたが,今から思うとなんとも贅沢ですよね。

(写真は借りものです。)
そしてこの時期,壱岐の港ではいろいろな別れのシーンが目にされます(涙)。

(写真は借りものです。)
あ〜,島に帰りたくなった。(^^)
今朝の生実川


花ちらす風の宿りはたれかしる
われに教えよ行きて恨みむ(古今和歌集)
この時期になると天気予報やニュース番組で「花ちらしの雨」とか「花ちらしの風」という言葉を耳にします。これは文字通り桜の花びらを散らす雨や風ということですが,私の故郷でこの季節に「花ちらし」というと意味がまったく違ってきます。
私の田舎では,旧暦の3月3日(今年なら4月18日)だったかその翌日だったか,ウニやアワビ,サザエやトコブシなどの磯ものなどを重箱に詰めて持ち,野山に出かけて遊ぶ行事を「花ちらし」と呼んでいました。
たしか子供は子供同士で,大人は大人同士で出かけていたように記憶しています。地域によっては大人は,長崎県伝統工芸品の「壱州鬼凧(いしゅうおんだこ)」を飛ばして子供の健やかな成長を願ったりもしていたようです。

(写真は借りものです。)
誰も知らないでしょうが,天が原とかモグラ畑とか(笑)海のそばで草ソリなどが楽しめるようなところによく出かけていました。こういった伝統行事も今はもう廃れてしまったかもしれません。
隣保班単位で,小さい子から大きな子までが一緒になって遊ぶようなことは今ではなかなか考えられませんね。まぁ,私らの時代は,いろいろな遊びや自転車の乗り方なども近所の兄ちゃん,姉ちゃんに教えてもらうのが普通でしたから・・・良いことも悪いことも(笑)

(安倍朱美さんの創作人形展@鎌倉より)
この花ちらしに合わせて(?),旧暦の3月1日(今年なら4月16日)に「節句磯」が口開け(解禁)します。本格的な磯の口開けはもう少し後になりますが,節句磯は二日間だけウニなどの磯ものを獲ることができます。この日は,箱メガネとうにかぎを手に家族総出で出かけていました。

(写真は借りものです。)
獲って帰ったウニはその日うちに殻を割り,身(精巣・卵巣)を取りだして綺麗に洗います。

(写真は借りものです。)
この時期だけは,ご飯に生うにを載せた「ぼっかけ(うに丼)」や「うにの炊き込みご飯(うに飯)」,「うに焼き」(生うにをそのまま,または擦って入れた玉子焼き),アワビやサザエなども口にすることができましたが,今から思うとなんとも贅沢ですよね。

(写真は借りものです。)
そしてこの時期,壱岐の港ではいろいろな別れのシーンが目にされます(涙)。

(写真は借りものです。)
あ〜,島に帰りたくなった。(^^)