あすきなまこブログ

七宝焼を焼いています。

数字の話

2008-03-23 17:00:53 | Weblog
毎日新聞の日曜版で、石田衣良さんの「チッチと子」という小説が連載されています。作家の父と子、ママ無し家庭のお話で、わたしのすきな麦ちゃん(立原あゆみ「麦ちゃんのヰタ・セクスアリス」)のおうちとおんなじね!ついでに、この小説世界での直木賞は「直本賞」となっていて、あら、秋田記さん(麦ちゃんのお父様です。)も取った賞じゃん!などと、割とたのしく読みました。

石田衣良さんという作家さんが売れ始めたころ、わたしは一身上の都合で、まったく本屋さんに行けない生活がはじまってしまい、あんまり何もよく知らないのですが、「衣良」という名前は、大島弓子先生の「バナナブレッドのプティング」のイライラの衣良ちゃんのことを思い出したりしていましたよ。

えーと、いやいや、前置きが長くなりました。その「チッチと子」の中で、主人公も初版一万部だったのが、七千部に削られて、これから父と子の生活どうしよう…と凹んでいらっしゃるのですが、無名の新人の小説の初版は、よくて四、五千部、そして返本率4割…(専業作家としての生活は無理)だと、作家仲間が教えてくれる…という描写がありまして、うわ、同人誌並みじゃん、と思った次第。
四千部で返本率40%なら、実売2400部ですものね…。むう…。壁際同人作家なら、コミケの午前中に売り切ってしまう部数のような…。
やっぱり、まんがは、なんだかんだ言っても、ケタ一個違うのかなあ。

そして、やっぱりコミケってすごい、貴重な場所みたいな気がしてきましたよ。
また、がんばろう…と思うのでした。
コメント (2)
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