美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

日中韓グルメと大食い

2010-06-09 11:51:21 | Weblog

 

日中韓グルメと大食い

日常生活で、最も大切なものといえば衣食住の中でも「食」ではないかと思います。バブル時代ほどではないにしろ、毎日のように、グルメや料理・食材に関する番組を放送していることからも、日本人の食に関する関心の高さは伺えます。しかし、実際に食べることへの関心、食欲、食べる量で言えば、韓国、中国人も決して負けてはいません。中華料理は、言わずと知れた世界三大料理の一つであり。その食材の豊富さは、「四足のものは椅子以外なら、空を飛ぶものなら飛行機以外なら食べる。と伝えられるほど。韓国料理もキムチ・焼肉は、ほんの一部でしかなく、私もまだ、見たこともない料理、食材が地方々にあるようです。そして、個人的な意見ですが、どちらかと言えば見た目より「兎に角その一口目から美味しい。」というのが、韓国料理の大きな特徴であると考えています。

それでは実際に食べる量では日中韓では、どうでしょうか?世界各国の供給カロリー統計によると、断然トップのアメリカ(3825kcal)は別格としても、韓国は中東を除くアジアでは3075kcalと唯一3千kcalを超えています。そして中国も2963kcalとアジアではそれに次ぐもので、グルメ・高級食材大国の日本は2754kcalやや控えめで、最近はさらに減少傾向にあるようです。これは、最近の健康・ダイエットブームやメタボキャンペーンなどの影響があるかもしれません。

世界平均からも大食とは言えない日本で、大食い大会やタレントが、単にレストランやスタジオで飲食する(だけの様に私には感じる?)番組が視聴率を上げているのは、日本には、‘料理自体やその料理を人が食べていることを見て楽しむ’文化があるのかも知れません。その国のグルメ度を、国民が一日に食事にかける時間で評価した統計では、フランス、イタリアなどと並んで日本は上位にランキングしています。‘食事を見る’事が他のグルメ国にも当てはまる価値観なのか知りたいものです。その昔、「ローマ人は食べるために吐き、吐くために食べた。」とその饗応振りが伝えられましたが、やはり興味本位の大食い大会だけは、出演者の体を考えても正統なグルメ道からは外れる気がします。

 

 

アジアン美容クリニック

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