goo blog サービス終了のお知らせ 

美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

ノーベル賞とアジア

2008-10-31 13:24:46 | Weblog

 

ノーベル賞とアジア

 今年度のノーベル賞に4人の日本人学者が選ばれました。自然科学系の受賞者としては13人目であり、アジアの中では、唯一 欧米と肩を並べられるものとして誇らしく思う反面、最近の経済危機に直面して、日本の外貨資金に期待する欧米諸国の思惑が働いた複数受賞ではないのかなどと 変な邪心まで働かせてしまいます。実際、1901年から始まったノーベル賞選定当初は、人種や皮膚の色が選考要因に関係していると思わせる部分もあったようです。

 韓国でも例年この季節になると、ひょっとしたらという期待をこめて、ノーベル賞の話題が活発になりますが、実用的な技術というより基礎分野の理論的発見を重視する賞の特徴から、もう少し学問的蓄積に時間が必要なようです。‘ノーベル賞はとろうとしてとれるものではない。’という言葉を良く聞きますが、才能と努力に加えて、研究に対する支援と様々な幸運まで必要なのかもしれません。しかし、2002年、学位も持たない43歳の一企業の研究者であった田中耕一さんの化学賞受賞(生態高分子の構造解析の手法)は、技術立国をめざす韓国にとっては ある指標になるのではないでしょうか。当時会社の作業着のままでインタビューに答え、‘一研究者としてあと20年 今回の受賞にこだわらず、会社と社会に役立つ研究を続けたい。’と語っていたのが印象的でした。

 ノーベル賞をパロディ化したイグ・ノーベル賞では既に1999年に「自ら香りを出すビジネス・スーツの発明」で韓国人が環境保護賞を受賞しています。ちなみにこの年の化学賞は「妻が夫の下着の用いると不貞行為が検出できるスプレーに関する研究」の日本人でした。微妙な共通点と違いを感じるのは私だけでしょうか?

『東洋経済新聞2008.10.24掲載』

 

アジアン美容クリニック


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。