日韓婚活事情
日本で‘婚活’と言う言葉が流行語としてよく耳にします。より理想的な結婚相手を探す為に、積極的に努力することですが、むしろ今まであまり結婚に関して 積極的に考えなかった30~40代の独身男女があらためて 人生のパートナーとしての相手を探し始めたというのが、一般的捉え方です。これに ある意味、気楽な一人暮らしや 親との同居生活が、親の高齢化や不況による将来への経済的不安が関係しているようです。そのおかげか、日本での成婚率が 5年ぶりに上昇し、それに伴い出生率も若干上向いてきているとのことです。
一方 韓国では‘婚活’という言葉は別として、元々 条件も含めて積極的にパートナー探しをしてきた中で、未婚化、晩婚化は、既存の結婚形態、儒教的価値観に対する反作用かも知れません。条件と言えば 韓国では婚儒(ホンス)といって 結婚のために親が準備する嫁入り道具・贈り物がありますが、アパートや車なども相手から要求されることもあります。結婚と共に経済的余裕をという親心ともいえますが、お互い非常な負担にはなりますし、5人に1人が婚儒の不満から離婚を考えるケースがあるとの結婚情報会社の報告もあるほどです。しかし、やはり韓国でも経済不況のなか 就職をあきらめ、結婚、再婚を求める傾向はあり、日本同様成婚率は上向いているようです。しかし、日本のように出生率が上昇してこない原因は、生活費の35~40%にもなると言う教育費の負担の為、子供を産めないというもう一つの問題があるからです。子供に高い教育を受けさすことは社会にとっても力でしょうが、「子供には高学歴を持たせたい。」という親心も‘婚儒’どこか繋がる価値観なのかもしれません。
中国でも最近、積極的な‘婚活’の話が聞こえてきます。ですが、こちらは 外資系勤務や、博士号取得の高学歴女性のつり合う男性がいないことによる結婚難が原因だそうです。