ポップの王様の死と韓国
マイケル・ジャクソン急死の悲報は、世界の多くの人に衝撃を与えました。エルビス・プレスリーがロックの王様ならば、彼はまさにポップの王様と言える存在でしょう。8歳でジャクソンファイブのリードボーカルとして、デビューし、11歳で全米チャート1位になり、そのままスターの道を突き進んでいきました。しかし、頂点を極めてからは、スターの宿命であるゴッシプ記事のターゲットとなり、最近は 少年虐待疑惑、整形手術に対する醜聞のみが注目され、私生活では 幸せであったかどうかです。
具体的な手術、治療に関してわかりませんが、美容外科専門医の立場から、確かに鼻、アゴのラインに関しては 数回の手術がおこなわれたことは間違いないと思います。しかし、その結果は別として、映像時代のエンターテイメントで、ビジュアルも含めたイメージの追及は否定できないと思います。また、皮膚の色の変化は、黒人には比較的多い 尋常性白斑症と言うメラニン細胞が無活化して白く抜けてしまう病気であったと言う証言があります。実際 全身の皮膚の色を白くする治療なんて現在存在しませんから・・・
マイケル・ジャクソンは過去に4度、韓国を訪れています。2度公演ツアーをおこない、金大中大統領就任式にも駆けつけるなど、韓国には格別の縁があると考える人も多いです。公演のとき、「韓半島が統一されたら、それを記念して必ず公演する。」と約束した言葉を韓国人は忘れないでしょう。一方 済州島の美しさに感動した彼が、「帰るものなら買いたい。」と言った言葉が、歪曲され 「済州島をくれれば公演する。」「済州島をかって休養地にする。」などと紹介され非難されたりもしました。彼の素直すぎる言動が誤解されやすい例でしょう。
一時韓国にも建設しようとした ‘エバーランド’ 永遠に子供のままでいられるピーターパンの世界です。舞台で踊り歌っているときが一番安らげると言ったマイケルは、まさに現代のピーターパンだったかも知れません。