☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

水無月の去りゆくときを・・・

2013-07-01 00:00:01 | 徒然


 あれこれと想う間もなく時は過ぎ6月も今日で終わり・・・
 
 6月30日は京都では昔から「水無月」を食べる日
 京都では1年のちょうど折り返しにあたるこの日に
 この半年の罪や穢れを祓い
 残り半年の無病息災を祈願する神事
  「夏越の祓え」(なごしのはらえ)が行われる

 この「夏越祓」に用いられるのが
 6月の和菓子の代表ともいうべき「水無月」
 水無月は白の外郎生地に小豆をのせ、三角形に包丁された菓子
 水無月の上部にある小豆は悪魔払いの意味があり

 三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれ
 それぞれに意味がこめられているという

 ある地域の小学校では毎年のようにこの日

 栄養士さんを中心に給食室で「水無月」をつくり
 給食時間に子どもたちに出されていたからすごい

 「水無月」の云われをちょっと詳しく調べてみた
 旧暦6月1日は「氷の節句」または「氷の朔日」といわれ
 室町時代には幕府や宮中で年中行事とされていた
 この日になると、御所では「氷室(ひむろ)」の

 氷を取り寄せ氷を口にして暑気払いをした

 「氷室」とは冬の氷を夏まで保存しておく所のことで
 地下など涼しいところを利用して作られた昔の冷蔵庫のような場所
 京都の北山には「氷室」という名の場所があり

 今でもその氷室の跡が残ってる
 昔はこの北山の氷室から宮中に氷が献上されたと『延喜式』に記され
 宮中では氷室の氷の解け具合によってその年の豊凶を占ったという

 当時は氷室の氷を口にすると夏痩せしないと信じられ

 臣下にも氷片が振舞われたようだ
 しかし、庶民にとっては夏の水はとても貴重で

 ましてや氷など簡単に食べられるものではない
 そこで、宮中の貴族にならって氷をかたどった菓子が

 作られるようになった、これが「水無月
 水無月の三角形は氷室の氷片を表したもので

 上の小豆は悪魔払いの意味を表しているという

 新暦の6月30日に水無月を食べるのは

 京都独特の風習だとはよく知らなかった
 和菓子屋さんに「そう言えば・・・」と

 水無月を買いに出向いたものだが今日はまだ・・・

 そこそこの老舗のものは、もちもちっとしてほど

 良い甘さで今の時期には良い感じの和菓子ではある
 特別に美味と言うものでもないと思うのだけれど・・・
 近頃ではベーシックなものに加えて黒糖に鶯豆とか

 抹茶ベースとかいろいろ出ている
 祖母の大好物だったことを思い出した
 今日は地元のお店のを買ってみようか・・・

   水無月の去りゆくときをただ見つめただただ今をただここに居る     

                    

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