☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

思い出のマーニー

2014-08-06 00:34:19 | 徒然


 
 なかなかいい映画だった・・・
 「良くできている映画だなー」と言うのが見終わっての感想
 何か優しい気分が流れていい感じ・・・ 

 
そして優れた「児童文学」の持つ独特の良さや素晴らしさを改めて感じもした

 
宮崎アニメにしても「優れた」児童文学にしても
 創作や制作が基本的に「こども」「児童」を対象にしてなされるだけに
 人間の本質的な良心や良識を基本にすえた形が底流としてある
 「制約」が時として美しい流れを生む


 物語の進行の中で思いもかけないいろいろな場面を乗り越えたときにおこる
 主人公の逞しい見事な成長ぶりと

 物語に秘められた深いとてもとても魅惑的な仕掛け・・・

 子どものころから「児童文学」(主に岩波の世界少年少女文学全集等)で育ち
 未だその魅力に惹かれ続けているのもその辺りにある

 河合隼雄氏の著作でも「優れた」児童文学がいろいろ分析されていて
 それぞれ非常に面白く興味深い
 ジブリ作の日本的にいろいろと置き換えられた
  「思い出のマーニー」でもそれを感じた

 舞台をイギリスの海辺の町からから北海道の湖畔に移し
 主人公を日本の少女杏奈にして
 物語は展開する

 ジブリの背景や設定場面が今回も笑ってしまうほど精密で美しく
 仕掛けもとっても良くできていてどの場面も素敵だった

 マーニーは金髪の少女のままだがうまくつじつまが合うように
 うまく設定されそれはそれで不思議さを増しファンタジー世界を形作っている

 湖や向こうに立つお屋敷等の風景も幻想的で素敵だが
 今回は立派で美味しそうな野菜や果物、お料理等々食べ物がいっぱい出てくる
 場面としては特に「目玉焼き」を食べるシーンが秀逸!

 少女杏奈は現実と不思議で美しい物語世界の中を行き来しながら
 己と格闘しつつ少しずつ心を開いて
 アーニーだけでなくいろいろな世代の味のある個性的な

    さまざまな人びとと触れ合いながら
 たくましく美しく自分をしっかり持った女性に成長していく
 時々に見せる一瞬のきらめく表情がいい

 心優しく何故か懐かしく
 自分もいつでも自分の好きな時代に帰って
 ファンタジー世界に入っていけそうなちょっとワクワク気分に
 そぉーっとなれるような素敵な映画だった・・・


                    
 
 
 
 
 

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