外気温6度
京都は今朝、雪化粧
晩秋を超え冬の気配が色濃い紅葉も毎年より二週間早く訪れ
今去って行こうとしている
今秋は京都の三条木屋町のギャラリーで家人の展覧会を開いた
「Next Fusion」と名付けた新しい形の展覧会は
驚きを持って迎えられたがとても好評で
芸術に向かう意識をやや抽象的に文章化したパネル展示も成功だった
今回もとてもたくさん来場して下さる人があり
いつもながら、地元京都、大阪、奈良、滋賀、神戸等だけでなく
遠く名古屋、富山、三重、長野等からわざわざ足を
運んで下さる方々がいてありがたいことだった
いろんな意味で節目となる2012年は地元京都で・・・と決めていた
素晴らしい紅葉の中、京都らしい情緒の中で
今時、不思議なほど幸せな時を持てたことに感謝している
展覧会後のお仕事や以前からの約束事など
まだまだいろいろな場所へ出かけ
さまざまな人たちとのふれあいが続く
2012年の終わりの時を豊かに過ごしたい
期間中ギャラリーには
ほのかに柔らかく清らかな甘い薫りが流れていた
銀座展、初日に来てくれた売れっ子ヘア・メークアップアーティストの
Oちゃんから
「この絵たちに合う香りがあればもっといいね!」と
大丸写荘でのみで発売していると言う
ESTEBAN社のLOTUSの巻き香を
「 毎日焚いたらいいよ」と箱ごと戴いたのだ
日ごと、ほのかに香る心地よいロータスの香に包まれ幸せだった
毎晩のような会食のあと思いがけなく
三軒のお宅へお邪魔することになった
Oちゃんのお宅は撮影にもよく使われると言う
都心のマンションなのに前にも裏にも
お庭が広がっている(ベランダが上手く工夫されて)
素敵なところだった
お香の他坂本龍一氏お勧めのコンニャク蕎麦や
前野村監督のお勧め健康茶等を戴いた
他2軒は本宅が大阪等にある別宅だが
東京タワーが綺麗に見えたり
内にギャラリーがありまわりの木立が美しい
素敵なマンションだった
成り行きの訪問だったがお宅に伺うのは
ご縁が深まったようで何だか嬉しい気がする
金曜日には雨の中、伊勢の海部屋と親しくしている
知人と連れ立って土佐の海関(元)が来てくれた
やっぱり大きい!まだ髷は切っていなかった
もうすでに伊勢の海部屋を継いでいるのだがこの間の相撲界のごたごたで
引退相撲が遅れているらしい(案内では来年の二月という)
ちょうど相撲ファンで国技館にも数度通い
白鳳関にも会ったと言う若い男性が来ていて
ラッキーな出会いにとても喜んで話が弾み絵の前で
一緒に写真を撮ったりと盛り上がった
土佐の海関は今は本当に柔らかい雰囲気の
人当たりも善い好青年の感じだが
現役時代は「猛牛」と言う感じだったとその彼が話していた
「土俵では猛牛そのものだった!」と知人も言っていた
京都の同志社大学の出身と言うことで親しみがわいた
同じ日の同じ時間に偶然家人のブログ仲間が集まったり
(もちろん初対面、前回も不思議なことにそうだった)
鹿児島から見えた人や札幌から来てくれた人がいたり
来た人たちがここで久方ぶりに出会って旧交を温め合ったり・・・
いろんな意味で展覧会はちょっと刺激的で面白い
最終日を終えたあくる日
車でホテルを発って多摩の友人宅に1泊
専用機でダライラマに会いに行ったときの写真や
Mソフト社のB氏の話等々
お泊りでしか聞けない話、ここでしか聞けない話をたっぷり・・・
お料理大得意の友人の欧風家庭料理のコース
(オードブルからデザートまで)を
とっても美味しく頂いた
帰りは中央道を八ヶ岳を眺めながらゆっくりと・・・
行きしに姿を見せてくれた富士は見えなかったが
この間に紅葉がすっかり進んで
辺りの風景は本当に美しかった
途中、小淵沢あたりで遊んで深まる秋を満喫
この辺りならではの黄葉・紅葉はそれは見事でため息ものだった・・・
非日常の味わいたっぷりと
新たな示唆を受けた日々に感謝!
ギャラリーにロータスの香流れおり咲きたる色と相和し薫る
プラタナス・マロニエ・柳・南京ハゼ
並木は日ごと色づいて銀座を優しい風が吹き過ぎる。
家人の展覧会開催のため、東京・銀座で10日ほど過ごした。
ホテルのある神谷町からメトロで通う道筋や
街を行きかう人の感じが去年とはちょっと違う感じする。
去年も7月に展覧会等の関係で2週間ほど
同じ辺りですごしたが空気感がシャキッとして
関西に比べ少しばかり振動率が高く
ちょっと先に進んでいる気がした。
京都に帰って新幹線を降りたとたん「ちょっと重いな」と感じた。
今年はそんな感じはなくちょっと沈んだ感じが漂う。
ここ数年、「東京だけが一人勝ち」の感じだったが
去年夏からの経済危機や政治の変換のお膝元だけに
不安感が強いのかも。
インフルエンザへの危機感も若干強いような気がした。
しかし銀座は秋晴れで毎日優しい陽射しが降り注ぐ。
同じことなら「豊かに楽しむ」ことに決め
ここぞとばかりに銀座在住の友人と毎夜
A級からB級のグルメを食べ歩いたり銀座の風を楽しんだ。
「今日の豊かさが明日の豊かさを生む」が
お気楽な家人の口癖だが
感覚的にその感じがちょっとつかめてきた気がする。
「大いなる信頼」を持ち「自分を励ま」して
「豊かさの本質」を見つけるために日々
実験と実践をしたいものだと思っている。
銀座を吹き過ぎる風はやはりなかなか心地よかった!