荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

高知に居ます。

2016年06月01日 | 散文
太平洋です。


太平洋は何も無く殺風景です。


春に阪神タイガースの二軍キャンプ見学(見物?)に来た時に気になった「土佐くろしお鉄道」が見たくてやって来ました。


線路沿いに今夜の宿泊地の高知市を目指して車を走らせますが、電車に出会えません。
手結港から裏道を走っていたら、道の駅に隣接した土佐くろしお鉄道阿佐線(愛称:ごめん・なはり線)の駅に出ました。


夜須(やす)駅です。

今日も行き当たりばったりです。

ホームに上がって到着時刻を調べようとしましたがよく分かりません。



ホームで待っていた小父さんに尋ねると、電車が来るのは30分以上先です。
随分早くから待つのですね。

次の駅に車を走らせようかと思いましたが、お腹が空いたので道の駅を冷やかしたけど何も無いので、線路の下にテーブルを並べた食堂でうどんとコロッケを食べて待ちました。

うどんとタコ焼きくらいしかないのです。
他に客は居ません。

時間を見計らってホームへ上がります。


時刻通りに西分(「にしぶん」と読むらしいです。高知の地名は分かり辛いです。それに言葉も)から電車が来ました。


先ほどから待っていた小父さんが乗り込みます。

下車する人は居ません。
車内はえんじ色のラシャの様なシートで、ちょっとゴージャスです。

私も乗りたかったのですが、道の駅に車を置いているので取りに帰る必要があります。
どこかの駅で下りて戻って来ればいいのでしょうが、時間が読めません。
1時間に1本くらいしかない時間帯です。

ドアを閉めて発車しようとした時、息を切らせてお婆さんがホームに上がって来ました。

電車は再度ドアを開いてお婆さんを乗せて出発しました。

優しいですね。

電車を見送ります。


次の駅は香我美(かがみ)です。

この後、高知県に居る間ずっと、土佐くろしお鉄道の車両を見る事はありませんでした。



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栄福寺にてー5(最終回)

2016年06月01日 | 散文
鳥越峠というらしい坂を下りて来ました。
下り切ったT字路にへんろ道の案内がありました。

もう安心です。
自転車の所に帰れます。
雑貨屋がありました。


雑貨屋の正面が栄福寺です。
そして、こんな石柱が立っていました。

なるほど、畦道のようなへんろ道を来たからこの参道の途中に出て、石清水八幡の存在が分からなかったのですね。
でも知らない事ばかりに出逢って楽しい散策でした。

参道の坂を上がって、自転車に乗って下りて来ます。


喉が渇いたので自販機で飲み物を買おうとしました。
安いです!

店を覗くと経営者らしい若い夫婦がいます。
尋ねてみるとやっぱりそうです。
お遍路さんに対する「おせったい」価格です。

さて、帰宅後夕飯を作りに来た妹に今日の話をしたところ、宿坊と思った建物は「音楽堂」だそう。

お寺にジャズを演奏する場を造ったらしいです。
更に、栄福寺を舞台にした映画「ボクは坊さん。」があるとのこと!
主演は伊藤敦史で、ここの住職が実話を元に書いた本が映画化されたとのこと。
住職もお坊さん達が居酒屋で飲むシーンに出演しているらしい。
その中に、エキストラで妹の息子の友人(彼も坊さんらしい)も居るらしい。
地元では有名なお寺のようです。

おとなしいと言われている市民性ですが、こんな活動的な人材がいます。
何度も何度も故郷を知らない後ろめたさに遭遇するに連れて、「あれ!? 我が故郷けっこう好いじゃない!」という事象にも遭遇します。
コメント (2)
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