以前、京浜急行電鉄(京急)に空間波無線(SR)アンテナを搭載した車両が登場したというブログをご紹介しました。新1000形4連の1489編成に、JRと同じような円筒形のアンテナが取り付けられた様子が掲載されています。
この記事をご覧になった南栗橋車両管理区荒川支所さんが1489編成チェックしたところ、運転台の無線機が結線済みになっていたとリポート。さらにその記事を受けて、今回の一件で最初の情報発信源となったchiquichanさんのブログで、無線機の詳細が掲載されていました。
それによると、無線機は三菱電機製で「FM-837」という型番です。検索したところ、今年7月14日付で工事設計認証を受けていたことが判明しました。そのデータから、以下のようなスペックとなっているようです。
特定無線設備の種別の違いで別々の無線機扱いになっていますが、工事設計認証番号は同一です。上記の表で左が防護無線、右が列車無線を示します。これを見ると、防護無線は私鉄の割当を一通り網羅しているようです。
一方、列車無線は142MHz台で送信が可能。移動局であるこの無線機の4MHz上が基地局の周波数なので、京急の基地局は146.43125~146.85000MHzのどれかということになります。特に、デジタル列車無線は通話用、データ用と複数の周波数が用意されるため、これらの周波数のうち数波が使われることになるでしょう。
さらに、chiquichanさんのブログでは、SR車上操作器の詳細も紹介しています。これを見る限り、SRは3ch用意されるようです。
現在の誘導無線(IR)では、都営浅草線に直通する各社局で「地上」「地下」の2chを使い分けています。チャンネルと使用社局の関係は、以下の通りです。
これが、SR化でもう1ch追加になると、どのような割当になるのでしょうか?
なお、都営浅草線でも、SR化に向けて準備が進行中。来年1月中旬には、馬込車両検修場を含めた都営浅草線全線のLCX敷設工事設計委託の入札が行われる予定です。
都営浅草線に乗り入れる各社の動向に注目でしょう。
この記事をご覧になった南栗橋車両管理区荒川支所さんが1489編成チェックしたところ、運転台の無線機が結線済みになっていたとリポート。さらにその記事を受けて、今回の一件で最初の情報発信源となったchiquichanさんのブログで、無線機の詳細が掲載されていました。
それによると、無線機は三菱電機製で「FM-837」という型番です。検索したところ、今年7月14日付で工事設計認証を受けていたことが判明しました。そのデータから、以下のようなスペックとなっているようです。
工事設計認証番号 | 001-P00554 | |
---|---|---|
工事設計認証を受けた 特定無線設備の種別 | 第2条第1号の10に 規定する特定無線設備 | 第2条第25号の6に 規定する特定無線設備 |
電波の型式、周波数 及び空中線電力 | 8K00G1D 372.8~373.8MHz(12.5kHz間隔81波) 0.6W | 5K80 G1D,G1E 142.43125~142.85MHz(6.25kHz間隔68波) 0.6W |
一方、列車無線は142MHz台で送信が可能。移動局であるこの無線機の4MHz上が基地局の周波数なので、京急の基地局は146.43125~146.85000MHzのどれかということになります。特に、デジタル列車無線は通話用、データ用と複数の周波数が用意されるため、これらの周波数のうち数波が使われることになるでしょう。
さらに、chiquichanさんのブログでは、SR車上操作器の詳細も紹介しています。これを見る限り、SRは3ch用意されるようです。
現在の誘導無線(IR)では、都営浅草線に直通する各社局で「地上」「地下」の2chを使い分けています。チャンネルと使用社局の関係は、以下の通りです。
地上 | 地下 | |
---|---|---|
基地局/移動局(kHz) | 130.0/180.0 | 170.0/235.0 |
非常用(kHz) | 143.0 | 220.0 |
使用社局 | 京急 京成 芝山 | 東京都 北総 |
なお、都営浅草線でも、SR化に向けて準備が進行中。来年1月中旬には、馬込車両検修場を含めた都営浅草線全線のLCX敷設工事設計委託の入札が行われる予定です。
都営浅草線に乗り入れる各社の動向に注目でしょう。
となると残る芝山や新京成も京成も北総も遅かれ早かれSR無線(と言うよりLCX方式)への移行は避けられなくなりましたね。
直通他社も遅かれ早かれSRになるかもしれませんが、こちらのブログによると京急独自に導入のようです。
http://chiquichan.blog.fc2.com/blog-entry-243.html