◇
≪毎度すみません空想の話で≫
◇
一度は実現
するかと思われた
この話
◇
ただ
ちょっとやそっとでは
色々な都合
不都合を
乗り切れられない
と
分かりましたので
◇
ここに
文章化させて頂きたく
思いました
◇
≪開始≫
◇
どこか
ステージか
カラオケか
スポットの
当たった
小さな部屋で
◇
私の下手な歌を
幾分
目をそらしながらも
それでも
楽しげに
聴いてくださる
この
三人の
取り分け美しい女性は
誰だろう
◇
いったい
どんな繋がりで
いま私の前に
いて下さるか
◇
いくら
考えても
分からないです
◇
『前世』
と言えば
事は簡単だ
◇
若干イージー
◇
でも
胸に落ちるなあ
◇
最初のお一人は
英国で?
私が少年の頃
近くのお屋敷で
とても親切に
身分を越えて
草むしりの仕事や
時々
お菓子を下さった
奥様
◇
小さな
ケーキを作ってあって
いつも
渡して
下さいました
◇
◇
二番目の
方は
私が11才の時
いまの奥様の
お屋敷の隣に
引っ越してこられて
◇
すぐ
お庭で結婚式を
挙げられ
お嫁に行って
しまわれた
ただ一度
木々の間から
花嫁姿を
垣間見た
あの女性
◇
あの日から
面影を
追い続けて
とうとう
それは
叶いません
でした
◇
◇
三番目の
方は
私が
15才のとき
突然
私はあなたの
遠い親戚なのよ
と言って現れ
私を姉だと思って
頼ってね
あなたの家とは
とても深い
繋がりが
あるのだから
◇
そう言って
本当に
その後も
なにくれとなく
面倒を見て下さった
あの女性
◇◇
◇
そー
◇
そう思って
この
小さなステージから
その方たちを
見つめてみると
すべて
得心が行く
◇
すべて
この通りだ
◇
◇
奥様
お元気でしたか
あなたの
ご親切と
プチショコラ
の味は
忘れません
◇
◇
あのときの
お嫁さん
あなたを
とうとう
見つけました
◇
その後は
お幸せに
過ごされましたか
◇
いま
こうして
みれば
あの日と
少しも
変わらぬ様子で
◇
◇
ねえさん
あなたは
ずっとあれから
私を
守って下さって
90歳の
あなたを
私は
手を取って
お看送りいたしました
◇
また
帰ってきて
くださつて
◇
◇
私は
いつも思います
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どんなに長く
離れていても
いつか
最後に会えるなら
その中間の
長い時間は
ないのと
同じ
◇
あなたたちに
いま
また会えて
私は
全てむかしの事を
取り戻す
のです
◇
◇
◇
ところで
◇
わたし
その夜
歌ったのは
◇
『マイ・ワールド』
『アイ・ゴット・トゥー・ア・ピーセス』
『アローン・アゲイン・ナチュラリー』
『恋に落ちた時』
『ヒア・ゼア・アンド・エヴェリウェアー』
◇
でしたよ
◇
『いとしのマチルダ』
は
ちょっと
難し過ぎて
ダメでした
◇
生涯の
課題ですね
◇
◇
◇
すみません
≪夢終わる≫
失礼
しました
◇
ダーク・ボガートには
聞かせられない
たわ言で
◇