日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

5の山。

2015-08-27 21:19:19 | 発達応援
 ヘチオクという野菜をはじめて食べました。
中身はヘチマですが、外側が筋があり正式な名前は「トカドヘチマ」、
要するに、十角ヘチマだそうです。

 ヘチオクという名は、外見がオクラのようなヘチマだわ、ということで付いた名前みたいです。

 どんな見た目!?と思った方、
写真を撮ったのですが、アップロードできないので検索してみてくださいね。

 今日は夏休み最後の算数教室でした。

 今回の算数教室での課題は、パッと見て5かな、という
量の感覚の土台を子どもさんの中に作ることでした。

 一緒に勉強をはじめて、2と3については、
数えなくても感覚としてぱっとつかめていることがわかりました。

 でも4と5については、毎回、毎回、
「1234」、「12345」と数えて確認しなくては認識することが難しいようでした。

 でも、この何度も何度も数えることで、
量としての4や5は、子どもの中に蓄積されていくのでしょう。

 数えたり、ゲームにしたり、手を使ったり、
色々な形で、量としての4や5が頭の中にイメージできるように、
繰り返し、繰り返し、毎日やってきました。

 すると、今日、ぱっと「4」のドットのカードを取り、
確かめるように後から、「1234」と数えていました。
「5」のドットのカードを取る時も同じように、
後から、「12345」と数えていることがありました。

 なーんだ、やっぱり、数えてるじゃん!ではないのです。
これは、大きな変化です。

 今まで、数えてからしか4や5の具体物やドットや積み木カードが取れなかったのに、
まず、見た目で、ぱっと4や5を選んだ瞬間なのです。

 その後、5のカードを取るときに、
わざと間違えて4のカードを渡し、突っ込むという余裕すらありました。

 安曇野プランの算数は、パッと見た感じでは
「えっ?遊んでるじゃない!」と突っ込みたくなるような算数です。

 でも、算数は元々、誰かと仲良く半分にするために数えることだったり、
自分の大好物のお菓子をちょっとでも多いほうを取るための知恵だったり、
そんな遊びや生活が土台になっている教科だと思うのです。

 遊びや生活の土台を算数の場で再現することが、
安曇野プランの算数の入り口になっています。

 ここまで地道に、毎日、同じようなことの繰り返しに取組んだ子どもさんと
「またコレかい!」ときっと心の中で突っ込みを入れたくなったであろう保護者の方の見守りに感謝します。

 これからも算数の山は高低差はあるものの、続いていくことと思います。
歩幅はそれぞれですが、進みさえすれば山は越えていくことができます。
安曇野プランの算数が、転びそうなときの杖となるといいな、と思います。
コメント
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