日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

コンディショニング講座終了!

2020-11-23 12:21:00 | 発達応援
2020年の栗本さんのコンディショニング講座、無事に終了しました。



いつもと違い今回のコンディショニング講座は、栗本さんの書籍から離れて、実際に自分の体を動かしながら、参加者それぞれが自分の「動き」を感じることを大切にしていく講座にしました。

それは、午後の子どもたちと遊ぶ講座も同様で、何かを「させる」ことではなく、安心できる空間での子どもたちの自由な遊び、動きから大人たちはどんなことを感じるのか、また、共に遊ぶときどのように遊ぶのかをそれぞれが自分の中で見つけていくような時間でした。

同年の子どもたちと同じような遊び方ができなかったり、集団の中で浮いてしまうと、発達障害と言われたり、何か障害があるのではないかという眼差しを向けられがちな子どもたちがいます。

そんなお子さんたちは、早期療育ということで療育施設に通ったり、発達のヌケを埋めていくためのメソッドを提供してくれる民間の習い事に通うなど、親御さん方は様々に手を尽くされています。

今回の講座でも赤ちゃんのある時期の動きを辿るとき、自分の体はどのように動くのか、動かないのか自分でやって感じていくワークをやりました。

栗本さんの言葉での誘導で、自分の体をどんな風に動かせばいいのか、何の見本もお手本もなく、周囲の人の動きを真似ることもないワークは、自分自身で試行錯誤を繰り返す時間でした。

その自分だけで試行錯誤を繰り返すことこそが、赤ちゃんが色々な動きを発見し、獲得していく過程です。

赤ちゃんや子どもはメソッドによって、動きや認知機能を獲得するわけではありません。

自らの動きで自らの体を知り、機能を獲得し、知恵や周囲との距離、自分が居て安心な場所かを確認し、積み上げ体得していくのだと思います。

講座の間中、置いてある道具には目も触れず、部屋を走り回ったり、道具の近くを通ったり、ちょっとだけ触れたり、遊んでいるお子さんを目の端で見たり、会場の外に出たり、親御さんの元に戻ったり、そうかと思えばまた、会場の外に行く…そんなことを繰り返しているお子さんたちもいました。

親御さん方は出て行かせないように、遊びに参加させようとがんばっていらっしゃいましたが、あの姿こそ、自分で試行錯誤しながら、場所の安全さや他の人が何をしているか確認したり、挑戦しようかどうか自分の中で格闘する姿だったと思います。

一見、無目的な一緒にいる大人を振り回すように見える行動の中にその子の進もうか、留まろうかのドキドキする試行錯誤があるように私は感じました。

それらを無視して、絵カードで指示を出したり、ヌケている動きをメソッドに沿ってさせることは、一時的には問題行動がおさまったり、動きを獲得したように見えても、その子の発達の根っこに働きかけることとは別のことだと思います。

メソッドによる働きかけで獲得したものは、その子の中から湧き上がった主体性を原動力にしていません。

自分の内側から湧き出たもの待ってもらえず、常に外からの力でさせられ続けてしまうとやる気もしぼんでしまいます。

コンディショニング講座でやったことでも、ここでやったからと持ち帰り、子どものその日の状態を見ずにさせてしまうと、ただのメソッドになってしまいます。

自分で自在にコントロールできる体を子どもたちが獲得し、色々なことを学習していくためには、メソッドではなく、子どもたちが気が済むまで試行錯誤できる環境を見守ることが大切だなぁと講座を通して感じました。

そして、試行錯誤する子どもとの小さなやり取りから、1対1の関係ができて、それを見守る大人や子どもたちの眼差しが、1対大勢の関係を作っていく。

そんなことを感じた今年のコンディショニング講座でした。

それぞれの場に持ち帰って、それぞれで試行錯誤して、また一年後お会いできたら良いですね。

来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。

講師の栗本さん、講座とぎうぎうの個人指導、ありがとうございました。またよろしくお願いします。



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情報の受け取り方。

2020-11-18 15:27:00 | 発達応援
夏日の鹿児島です。週末も気温は22℃と予報されてます。県外の方は、あまり厚着にならない方がいいかもしれませんね。


昨日、鹿児島の午後の講座について講師の栗本さんとお話ししました。

遊ぶということの中には、実際、お子さんたちの体の発達を促す要素がたくさんあります。

そして、体だけではなく、誰かと繋がろうとする関係性のようなものも遊びの中ではゆっくりと培われていくように思います。

ただ、講座の中でやる遊びは「これが子どもの体の発達を促すもの」で「こっちは、関係性が培われる」そういうカテゴライズされたものを紹介するものではありません。

おそらく、見たことある、やったことある、似たようなことをしたことがある、という遊びをすることになると思います。

そんな中で大事なのは、ありふれた遊びの中から、参加した方々が個々人で「何を拾うか」ということかなぁと思います。

栗本さんが以下のように鹿児島の講座を紹介してくださいました。

今週末21日に鹿児島でコンディショニング講座が開催されます。

この講座では何を学ぶかではなく、どのように学んでいくかをキーワードに講座を進めていきます。インターネットが普及して情報が多く拾えることで返って何を選択してよいのか迷ってしまう状況を作り出しているかと思います。今後は選択する力よりもどのように学んでいくか、これがとても大切になってくると思います。講座ではどのように学ぶかを体験することで選択した方法をご自身でカスタマイズする力を培っていくヒントになるかと思います。

自分自身であるものをやるだけ、型が分からないと不安になるというところから、一歩進んで「カスタマイズする力を培うヒント」を一緒に学びましょう。

お申込みは

annon.okiraku★gmail.com(★を(に変えて)

よろしくお願い致します。
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遊びの探究

2020-11-16 22:51:00 | お知らせ
11月21日(土)のコンディショニング講座、午後の部についてです。



午後はいつものように親子さんでも大人の方だけでもご参加いただけます。

テーマは「遊びの探究」としました。

このテーマだと、そうか栗本さんのコンディショニング講座でも、子どもは遊ぶことが大切で、子どもと遊びについて深く踏み込むのだな!と思われた方も多いと思います。

でも、主催者の意図はちょっと違います。

遊ぶことが子どもの発達を促すということで、みんなで集まって遊んだり、遊ぶことがうまくない(と大人から見られている)子どももみんなで集って、その空間で楽しもう、ということが発達支援の場ではよく見受けられるけれど、遊ぶことって、どういうこと?走り回ること?道具使ってやること?楽しそうなこと?意味ありそうなこと?

大人は子どもの遊びを広く見てそうで、実はものすごく狭く見てない?と思うのです。

保育園や幼稚園、学校や地域の催しで同じ年の子ども同士でわちゃわちゃと揉みくちゃになって遊ぶ子どもたちがいます。

また、ひとりでうろうろしている子どももいます。

そのひとりでうろうろしている子どもたちは、大人の目で見ると「遊べない」と捉えられたり、「集団に入れない」とマークされたりされがちです。

でも、子どもには子どものペースがあります。小学校で支援員の仕事をしていたとき、クラス全員で鬼ごっこをする学級がありました。でも、そこに参加できない子もいました。

でも、ある子は木の根っこのボコボコの上を歩くことに熱中していたし、校庭の端のどんぐりを集めて種類分けしている子やブロックでできた池をひたすら見ている子もいました。

鬼ごっこに誘われても、ちょっと参加する風を装って、すぐに木の根っこに戻っていたので、その子にとってはそのときはそれが楽しかったのでしょう。

子どもが「遊ぶ」ということを大人が満足する遊びにすり替わっていないか、大げさでない子どもの遊びを一緒に見つめる時間になったらいいな、と思います。

もちろん、大人も一緒に体を動かしてみましょう。

講師の栗本さんが鹿児島の講座について紹介してくださいました。


今回は募集人数が30名と少ないので、いつもよりゆったり、ゆっくり実技もできます。

ぜひ奮ってご参加ください。
お待ちしています。

お申込みは

annon.okiraku★gmail.com(★を@にかえて)

まで。

よろしくお願い致します。
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動きへの挑戦から学ぶコンディショニング講座

2020-11-13 22:20:00 | お知らせ
11月21日、鹿児島のコンディショニング講座も来週末に迫ってきました。


いつもはお子さんとの参加をどうぞ!としている鹿児島の講座ですが、今回は午前中は大人の方のみ、午後はいつもの通りお子さんとどうぞ、という形にしています。

さて、午前中の講座は、10月に佐賀で行われた「発達過程をたどり直すコンディショニング」のvol2です。

どうして発達の過程を大人の方々にたどり直してもらうのか?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

赤ちゃんが生まれてからどんな動きをしていくか、その動きの中でどんなことを獲得していくか、ということはたくさんの本や動画で知っている方もたくさんいらっしゃることと思います。

私たちだって、かつて赤児の頃にはそうやって色々な動きをして、拍手喝采浴びながら大きくなって今があります。

かつて私たちも本や動画のような動きをしていたかもしれませんが、残念ながら記憶にありません。体には刻み込まれているのでしょうが…。

そうなのです。かつてやったはずで、体に刻み込まれているだろうからとやってみるとできないのが赤ちゃんの動きです。

その動きを自分が抜かしていたのか、加齢とともに体が硬くなったからか、何なのか、案外できないのが赤ちゃんの動きです。

でも、栗本さんの講座で、赤ちゃんの動きの再現をすることが目的ではありません。

そもそも赤ちゃんも子どもも、大人の動きを見て分析して「なるほど、そうやるのだな」と動いているわけではなく、自分のできる動きをやることの繰り返しの中で、少しずつ、でもダイナミックに動き、自分の五感で色々なことを感じているのだと思います。

少し大きくなると、周りの子どもたちと自分の動ける範囲の違いに気がつき、集団の中で動くことを億劫がるようになることはあります。

それでも、それぞれの子どもたちが自分の動きを感じながら動きのバリエーションを増やそうとする姿は、学校の短い休み時間にもよく見る光景でした。

大人になった私たちは、動くというと運動と結びつけて、体を柔らかくしたいとヨガやストレッチの動画や教室に通ったり、うまい人のマネをすることで、動きを獲得しようと努力しがちです。

それはそれで良いことなのだけど、それを子どもたちに当てはめて、指導していくのは、またちょっと違うことのように思います。

今回、午前中の講座では、指示される動きについて、体はどんな状態か自分で自分の動きを感じて、小さい子どものときのように、「できる」、「できない」ではない純粋な体が動くということを見つめて欲しいなぁと思います。

それを感じると、子どもたちの動きを「できてる」「できてない」で見ることから離れて見ることができると思います。

定員30名です。
あと半分ほどお席がありますので、奮ってお申込みください。

お申込み先は

annon.okiraku ★gmail.com(★を@に変えて)

よろしくお願い致します。


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11月21日 栗本さんの鹿児島コンディショニング講座!

2020-11-02 18:00:00 | お知らせ
栗本さんのコンディショニング講座お知らせブログを先頭に置いています。
最新のブログは、このページの下になります。

鹿児島での栗本さんのコンディショニング講座の決定版お知らせです。


日時  11月21日(土) 
    午前、午後の2部構成です。

場所  天文館ビジョンホール 4F
   鹿児島市東千石町13番3号

午前 10時〜12時 
 発達過程をたどり直すコンディショニング
 講座 vol 2

午前中の講座は大人の方のみご参加いただけます。

午後  13時半〜15時 
 遊びの探究

午後の講座は、親子連れ、大人の方のみ、どなたでもご参加いただけます。

参加者はどちらも30名。
参加費は大人3000円、お子さん1000円(中学生以下)です。

個人指導について。
21日が2枠、22日が5枠あります。

毎年の鹿児島での個人指導を継続して受けていらっしゃる方を優先しています。

前回のアップでの個人指導のお申込みで既に4枠ほど埋まる状態です。お申込みいただいた場合もお時間など、できる限り調整しますがご希望に添えないこともありますので、あらかじめご了承ください。

お申込みは

annon.okiraku ★gmail.com(★を@にかえて)

まで。

奮ってご参加ください。
よろしくお願い致します。

    

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