超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">満開の桜と大地の歌</span>

2010-04-04 22:46:22 | 無題
花冷えだったが、川沿いを歩いて満開の桜のアーチを抜けた。
帰ってノイマン&チェコフィルのマーラーの大地の歌を聞く。
現在売っているのは1971年のライヴ盤だが、私が持っているのは83年のライヴである。今となっては貴重な音源だ。大地の歌は春風に合う。消え入るように終わるところもいい。この曲の東洋的な情感が堪らない。
そのあとノイマンやクーベリックのマーラーの交響曲をいくつか聞く。チェコの指揮者のマーラーが好きだ。
今読んでいる「開かれ―人間と動物」は面白くなりそうな感覚がある。人間と動物の強引な切断が人文科学や哲学をかたち作った。人間と動物の「あいだ」をみつめなおすことで思想は深化を遂げるだろう、という。
実を言うと、春よりもクリスマス間近の季節が好きだ。視界がぱっと開ける春よりも密やかな冬の空気を好む。
冬にはハイティンクのクリスマスマチネのマーラー選集を聞き、シュトーレンなどをちびちび食べて過ごす。
去年の春の今頃の日記を読むと事典のスキピオ・アフリカヌスの項を訳しながら、隣の猫と遊んでいた。もう引っ越してしまったが、隣の猫はかわいかった。今思うと懐かしい。ひと月ほど預かっていたので愛着もひとしおだ。
先日は神田の音楽バー「風来坊」で、古くからの友人と談笑した。風来坊ではローリングストーンズのあとで「戦士の休息」が掛かっていた。ロックやブルースに交じって70年代の歌謡曲が時折掛かる。客は渋い年配が多い。
友人はヤング@ハートのステージを生で見て感激したと言っていた。映画でも見た「イエス・ウィ・キャン・キャン」や「フォーエヴァー・ヤング」で泣いたという。一生音楽を続ける意味を考えさせられたそうだ。
彼もまた、ラジオで大地の歌を聞いて心に染みたと言っていた。
やはり、今の季節は大地の歌だ。
クーベリックのauditeのライヴ録音で大地の歌を大音量で聞こう。
満開の桜でひとつ深呼吸 大地の歌を繰り返し聴く


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