日記短歌・惜別

朝起きて冷蔵庫開けいつも飲むおいしい水は日本共通
転居先家の近くのスーパーを阻む道路は計画倒れ
歓迎会開くと言って待っている友人知人声も弾みて
近頃は肌寒い日がまだ続く寒の戻りの札幌の町
当分は日向ぼっこと決め込んで長い疲れをいやす芽もある
月寒の友の写真を繰り返し眺め暮らして旅立ちを待つ
スカイビュー牛の煮込みを頂いた叔父叔母の顔つい撮り忘れ
マンネリと言われながらも一連の小冊子には感嘆の声
越す前に手許に置いた本五冊読む暇もなく過ぎる毎日
通販の住所変更済ませても眺めるたびに今欲しくなる
立つ鳥は後を濁さず揉め事も欠勤もなく無事勤め上げ
職場から働きぶりを感謝され閉鎖式終え肩の荷が下り
この年でリタイアすると世間から数年早いと暗に諭され
後半生　樹木のようにこれからも春の若葉は尽きることなく