超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・青嵐

2024-05-29 00:03:09 | 自作俳句
夏雨の合間を縫って珈琲へ
朝涼や底冷えのする長い雨
庭の露木々の青葉に滴りて

青嵐台風一号到来す
紫陽花も梅雨を迎える用意済
眠る程疲れが募る夏の朝

夏バテに栄養補給板チョコで
筆先の降りて来るかな白鳥座
夏の日に落ち着く場所へ胸収め

夏の星天球儀から飛翔せり
夏の野を引き寄せるなり町花壇
向日葵の双葉も地から顔を出し
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歳時記俳句・始業ベル

2024-05-28 00:03:32 | 自作俳句
通る度青の濃くなる紫陽花や
青嵐傍に来ている気配かな
朝涼にやや肌寒し寺薬師

五月雨の直降りそうな曇り空
夏上着二枚羽織りて熱いお茶
久々に町で真紅のランドセル

町中に希望を植える夏花壇
自転車で雨降前に始業ベル
色々とやり終えた感五月尽

束の間の苗代寒や風強し
明易やまだ半分は夢の中
衣更え今少し待つ寒暖差
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歳時記俳句・聖五月

2024-05-27 00:03:17 | 自作俳句
朝涼に燕飛び交う気圧かな
朝霞遠くの山も朧ろかな
紫陽花も梅雨に近づく青の濃さ

朝霧の叢に咲く蛇いちご
聖五月花壇にマリーゴールドや
薄暑にてTシャツの人羨まし

いにしえの魔法使の薬草や
交番の前も平和な紅ツツジ
托鉢の僧侶の歩む夏の雲

朝曇り天気予報で服迷う
南風汗を拭きつつ見る燕
ブロッケン身の丈よりも大器なり
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歳時記俳句・夏時計

2024-05-26 00:03:08 | 自作俳句
夏暁や少し眺めのいい丘へ
板チョコを一列食べて暑気払い
夏の日の疲れを癒すエルガーや

炎暑でも私にマーラー心地よし
朝涼や今日は花壇の花手入れ
夏夕に旧い日記を青く塗る

珈琲の氷の音も涼やかや
夏至の頃今年は何処に行こうかな
境内の水草の花揺れにけり

晴れた日の憧れの笑み夏蜜柑
騎士走るエーデルワイス夏時計
空青く線路歩けば飛燕草
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歳時記俳句・貯水池

2024-05-25 00:03:09 | 自作俳句
紫陽花の色また梅雨に近づけり
人の庭枇杷がたわわに実りけり
夏を行く軽い真珠のイヤリング

夏の筆ピュシスをうまく突破せり
貯水池の夏の香りを懐かしむ
通学路運動会の服のまま

夏の耳XTC聞きたがる
夏の午後緑と赤のルパン聞く
灼ける日に道行く人や窓硝子

熱帯夜Tシャツ短パンやや涼し
炎昼に筆最大の山登る
あの日から幾年月や時計草
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