美術館巡りと古都散策、Jazz & Bossa など・・

スタンダードやボサ・ノバなどを歌って録音したり、美しい景色などを撮影して動画を作っています。美術展にもよく行きます。

ターナー 風景の詩

2018-04-28 | 絵画

京都文化博物館で2月17日~4月15日まで開催されていた

「ターナー 風景の詩」展を観覧したのは、今月の10日でした。

観覧して感動しました。ターナーの水彩技法は、美術史上最高だ

と高く評価されているのですが、実物を見てそのすごく精緻に

そして、美しい描写に驚きました。

美術誌やインターネットで見る画像ではわからない細部まで

はっきりした色彩は本物を見ないとわからないです。

そして版画も実に素晴しく圧倒されました。

ターナーの水彩画、油彩画は日本では初公開のものが多く

それだけでもすごく見る価値がありました。

絵画で68点、版画は112点もありました。版画の多くは、

郡山市立美術館が収蔵しているもので、すごいコレクションの

数々でした。平日でしたがすごい来場者でした。

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー

(1775年4月23日 - 1851年12月19日)は、イギリスで最も偉大な

画家であるのみならず、風景画の歴史のなかで最も独創的な画家の

ひとりです。

若い頃には、卓越した技法によって穏やかな田園などその土地の

地形や風景を正確に詳細に描写するとともに、自然の多様な表情を

描いています。

そして海洋国のイギリスでは、海景画は主要なジャンルであり

多くの歴史的な海景画や嵐の海景にも取り組みました。

その後は、古代への憧れからイタリアへ、そしてスケッチの

ためにスコットランドの高地やアルプスの山岳にも訪れ、

その崇高な山の風景を描いています。

光と空気に包まれた革新的な風景表現は、今日においても

多くの芸術家にとってインスピレーションの源になっています。

ちなみにターナーが活動していたのは、日本では江戸時代です。

展示されている作品は殆どが200年以上経過しているものばかり

ですが、たいへんに保存状態がよくこれにも驚きました。

この展覧会は、イギリスの美術研究の第一人者である

クリストファー・ベーカー氏による次の4章からなる構成で

組立られていました。

第一章・・・「地誌的風景画」18点
第二章・・・「海景―海洋国家に生きて」19点
第三章・・・「イタリア―古代への憧れ」14点
第4章・・・「山岳―あらたな景観美をさがして」17点
第5章・・・「ターナーの版画作品」112点


『風下側にいる漁師たち、時化(しけ)模様』(1802年)



『ソマーヒル、トンブリッジ』(1811年)

コメント (4)
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