アマオケ活動記ブログ版

所属しているアマオケ(群馬シティフィル)での活動を中心に演奏会案内や練習状況など零します。

バレエ音楽「シンデレラ」全幕 プロコフィエフ

2009年11月17日 | Weblog
一度ざっと聴いてもあまりよく分らなかったので二度目は解説を読んでどの場面の音楽かを確認しつつ聴いたらばイメージが分ってきて面白くなってきました。

グラン・ワルツは華やかで楽しいはずなのにどこか不安な曲調を含んでいて、これは魔法の力を借りている危うさのためなのかなあ?これはしかしかなり好きかも。
最後時を忘れて踊るシンデレラに12時の刻限が迫っていく不安の高まりのワルツは迫力でした。
同じワルツでもコッペリアに出てくるワルツは華やかで軽やかではあってもゴージャスな宮廷でものすごいドレスで踊るようなものじゃなくて、あくまでも村娘達のハレの日の踊りなのでもっと素朴で良い。
それにしても解説に出てくるバレエ用語にかなり馴染みを感じるのは少女マンガでバレエマンガをたくさん読んでいるからなのだったwありがとう>山岸先生、萩尾先生、有吉先生、槇村先生・・etc

話脱線するが、『ダ・ヴィンチ』で連載中の山岸さんのバレエマンガは非常にリアルに現代でプロダンサーを目指す少女達を描いていて非常に面白いです。
この物語の主人公は徐々にコリオグラファー(振付師)の才能を見せ始めているのだけど、この主人公が音楽を聴いたり踊りを見たりして表現しようとするキャラを掴みそれを自分の演技・バレエに活かしていくところなどは非常に勉強になる。
ここはどんな場面でどういう感情だからどういう表現だ・・というのを掴んでいく・・のが必要なのは演奏家にもやはり共通するところがあるかもー。
物語がベースにある音楽などは特に。

今度やる「コッペリア」は組曲なのだし、実際のバレエを見なくても十分に弾けるけども、バレエを見るとたとえばスワニルダ達がコッペリウスの館に忍び込んで抜き足差し足で恐る恐る進んでいく情景、村のお祭りで明るく軽やかに踊る村娘と青年達のマズルカ、男らしくかっこいいところを見せるための踊りチャールダーシュ、大団円で華々しい花のようなワルツなどなどをイメージして弾くのは非常に楽しい。
村の祭りに呼ばれた楽隊のように伸びやかで素朴な音楽を、気取ったホールではなく明るい日差しを浴びて外で踊りを目で楽しみながら弾くような気持ちで。
踊り手も見てる人も楽しめるように切れよく軽やかにかっこよく弾こう~なんつって気持ちだけはハレの日の楽隊w

リストを弾くときは黒の礼装でびしっと改まって荘厳なホールの中でインテリゲンチャの聴衆の前で弾くような気持ち。
メンデルスゾーンの3楽章などは長い昔語りを歌いながら竪琴を爪弾く吟遊詩人のような気持ち。。。
・・・などなど、曲や楽章によって色がカラッと変わるように音色や弾き方をちゃんと意識してやっていきたいなあ。。。
テクニックが足りない分はどうにか気持ちだけでもw

まあそんなことはともかくまずは指がちゃんと正しい音を並べてくれなくてはねw